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 取材当日、20〜50代とおぼしき男女7名が講習に参加し、1台しかないオンド・マルトノを囲んで、一人ずつ順番にレッスンを受けていた。数々の国際舞台などで活躍している講師の原田氏も、ここではサークル仲間といった気さくな感じ。音程の微妙な狂いの原因を的確に解説するあたりはさすがだが、ときどき冗談の混じる話術もあって、教室内には終始和気あいあいとした雰囲気が漂っていた。1回の講習でオンド・マルトノに触れられるのは一人あたり十数分程度。受講生は譲り合いの精神を発揮しながら講習前後の寸暇を惜しんで練習に励んでいた。ガンガンがなり立てるロック調の電子音に慣らされた耳には、伝統楽器が醸し出す美しい音色はむしろ新鮮に感じる。身体の内奥まで響き渡り、リラクゼーション効果もバッチリといったところか。何事も一過性のブームで終わってしまう昨今だが、たとえ静かなブームであっても、こうした伝統音楽が長く受け継がれていくことを願わずにはいられない。