|
1.アメリカンフットボール
本国アメリカではバスケット、アイスホッケー、ベースボールを抜いてダントツの人気を誇る、 まさに「国技」である。
技術や作戦の変化はもとより、ルールも非常に細かく決められており、それゆえ、それらを知っ ていると知らないでは見る側のおもしろさにも格段の差が生まれてくるといえる。
ここでは数々のフォーメーションのなかから代表的なオフェンスのフォーメーションを紹介する。
オフェンスに置いては、センターから後方のクォーターバック(QB)にボールが出された後、 いかにQBがボールをさばいてゲームを組み立てるかが見所となる。オフェンスラインの選手はQB
がボールを投げるまでの3〜5秒間の間、相手ディフェンスの動きを止めることを仕事とし、バックラインの選手はQBからのボールを走って(ランプレイ)持ち込むか、敵陣深い場所でパスを受け取
るかする。
日本におけるフォーメーションはシングルウイング→T→I→ウィッシュボーンと変遷してきた。
■Tフォーメーション(ストロングT)。通常ディフェンスはQBがパスを出す前につぶすのを理想とするが、ハーフバックへ素早いタイミングでパスをすることで、相手をまどわせることができる。
右サイドの人数が多いので、右のプレーが強力だといえる。
■Iフォーメーション(フランカーI)。左右ともバランスがよく、ランニングプレーの出来る形。
テールバックが後方でボールを渡されるため、ディフェンスの薄いゾーンを見つけて走りやすい。
■ウィッシュボーンフォーメーション。ランニングバックが3人いるため、オフェンスが敵をブロックしている間に長距離なランニングプレーが出来る形。また、3人をクロスさせ、ディフェンスを惑わせるような複雑なプレーも可能となる。
C=センター 攻撃ラインの中央にいて、ボールをだす。
QB=クオーターバック 「司令塔」に例えられるオフェンスの要。
WR=ワイドレシーバー 前方に走っていき、パスを受ける。
SE=スリップエンド
FL=フランカー
HB=ハーフバック
FB=フルバック
UB=アップバック
TB=テールバック
2.バスケットボール
<インサイドプレー> インサイド内、マンツーマンでのディフェンスを振り切るためには”自ら仕掛けること”が重要となる。
●外からパスを受けシュートをするパターン
オフェンスはパスの来るタイミングを見計らって相手ディフェンスの前に立ちはだかるように接近。パスを受けたら軸足で相手を制御しながら逆方向へ素早くターン。これで相手の動きを阻止しながら自分のシュートスペースが確保できる。
<スクリーンプレー> 強固にセットされたディフェンス陣を切り崩すのに有効な方法として「スクリーン」がある。スクリーンの役目とは、相手に簡単にディフェンスをさせないようにすること、相手のマークを振り切ることなどである。
●オフェンス(攻撃側)が外側から内側へ切り込むためのパターン(UCLAカット)
オフェンスがゴールへ向かう際、ディフェンスはその前に立ちはだかる。この時、もうひとりのオフェンスが壁(スクリーン)となって、相手ディフェンスの後ろにひかえる。ボールを持ったオフェンス選手はスクリーンの選手の肩と触れ合うくらいぎりぎり横を通過する(ブラッシュするという)。これによって、ディフェンスは行く手をスクリーンに閉ざされ直進でボールを持ったオフェンス選手を追いかけることが出来ない。その動きを止められてしまうのである。ボールを持ったオフェンス選手はノーマークでシュートを打つことができる。
3.野球
基本的に守備位置は決まっているものだが、歴史的強打者の前では臨機応変なフォーメーションが取られることがある。王と松井という2人の名バッターに対する、守備位置変化はまさに彼らが強打者であることを証明していると言える。
・王シフト
1974年5月5日、後楽園の広島戦で生まれる。陣形は、2塁手は1、2塁間の真ん中へ、3塁手は3遊間の真ん中、遊撃手はセカンドベースの真後ろに、左翼手は左中間の真ん中、中堅手は右中間、右翼手はライト線いっぱいに位置するものであった。この時の広島側の狙いは2つ。引っ張った打球の多い王の安打性の当たりを取ること。もう1つは、がら空きの左翼方向を狙わせることで、王の打撃フォームを崩すことだった。
実際、このシフトにより、王の安打性の当たりがいくつも取られた。だが、王は守備陣形の裏をかくような「流し打ち」はせず、むしろ自分自身のバッティングを貫き、ホームランを打ち続けた。
・松井シフト
1993年9月18日、東京ドームのヤクルト戦にて生まれる。以後、すべてのチームが若干の違いこそあれ、このシフトを取り入れ始めた。ファーストはほぼ1塁ベースライン沿い、セカンドは1、2塁間の真ん中やや深め(深めに守ることによって、守備範囲が広がる)、ショートはセカンドベース上ややうしろ、サードは通常ショートが入る位置(ないしは定位置よりショートより)にポジションを取る。外野手も全体的にライト方向へずれた位置につく。松井の打球は半分より右側に飛ぶのが基本なので、そこに人を集めれば外野に抜ける可能性が低くなる。とりわけ彼の打球は1、2塁間によく飛ぶので、松井シフトを敷いていれば、通常ライト前ヒットになる当たりがセカンドゴロになる。
しかしながら、普段より狭い1、2塁間にもかかわらず、その間を縫ってライト前ヒットを放つことがある。これは松井の打球があまりに速すぎるために生まれるものだ。つまり、それだけ松井はすごい選手だということである。
また、彼の当たりそこないの打球が3遊間に飛ぶとしよう。しかしそこは通常いるべき野手がおらず、簡単にレフトまで転がっていく。そんなときアナウンサーは決まって「打球はがら空きの3遊間を抜けていきます」とコメントする。あるいは、通常ならサードゴロになる打球がレフト線に抜けてツーベースになることも年に2、3回ある。
|