NTTファシリティーズのホームページ

 

Internet World Japan 2000 データセンターテクノロジー講演会全文

 

●スピードがものをいう時代
●世界で広がるデータセンターの需要
●「ファシリティーズという新しい力」
●リスク回避の重要性とシステムのチェックポイント
●信頼性が高い「直流給電」
●システムのバランス・条件・仕組み
●決め手はマネジメント

 

 ただ今ご紹介戴きましたNTTファシリティーズの池辺と申します。どうぞよろしくお願いします。
 本日は沢山の方に本セミナーご参加戴きましてありがとうございます。厚く御礼申し上げます。本日はデータセンターのファシリティーの観点からいろんなソリューション、技術的な内容を広範囲になりますけれども順番にご紹介申し上げたいと思います。
 せっかくのチャンスでございますので、最初3枚ほど弊社の紹介をさせて戴きます。
 NTTファシリティーズは平成4年にできまして、従業員が6,700名、売り上げが約2,500億の会社でございます。左の方が弊社のコンセプトでございますけれども、通信とエネルギー・建物、そのジャンルを組合せた部分をさらに伸ばそうということでNTTから分社した会社でございます。こういうジャンルの設計からエンジニアリング、メンテナンスとトータル的にやっている会社でございます。
 業務的には非常にデータセンターのビジネスとトータル的に合うジャンルをやっておりました。これが弊社の資格者の数でございまして、建物関係の技術者、電気関係の技術者を数百名から数千名の単位で有しております。
 本日の内容でございますけれども、中身4つほどお話し申し上げたいと思います。
 私も実はパソコンを使い始めてまだ数年という状況で、非常に私自身遅れてこういうものを使いだしたんですけれども、実際に使ってみますと非常に何とも言えない便利さと言いますか、これはやはり凄いツールだと思います。インターネットを含めてですね。例えばアメリカの 出張に行っても向こうから社の決裁をやるとか、仕事のメールで指示を出すとか、なるほど凄い仕組みだなというのを個人的にも実感しているところであります。

 

●スピードがものをいう時代
 最初は、インターネットの話しでイざいますけれど、インターネットはよく産業革命と比べて議論されます。産業革命はイギリスで18世 紀、1765年にスタートしたわけですけれど、産業革命のポイントは2つよく言われてまして、1つは人力から機械に置き換わるというと。もう1つは電気の発明だと言われています。それからそういものがどんどんスタートしていくわけでありますけれども、やはりかなり時間がかかっている。
 電気で言えば、最初の発電所ができて約80%の世帯に電気が灯るようになるまでには50年かかっているそうであります。それからワッ トが蒸気機関を発明して、実際にスティーブンソンが蒸気機関車として走らせるまでに、やはり50年ぐらいかかっています。
 そういうものに対しまして右のグラフにありますように、インターネットの伸びというのは凄まじいと思います。昨年で1.7億ぐらい、 これは世界インターネット人口だそうでありますけれど、今年は昨年に比べて約2倍近く。それから5年後には約10億人がインターネット を使うだろうと言われています。世界の人口が今58億ぐらいでしょうか。半分は子どもさんで半分は電気のないエリアでありますから、そういう意味では凄い普及率だと言えると思います。
 よくオールドエコノミーとニューエコノミーなんていうことを最近言われていますけれど、私もちょっと本であったのをそのまま持ってき たわけですが、オールドエコノミーというのはいわゆる企業の利益とか富が、資本とか労働をベースにして生み出されるという社会を言うそうです。
 それに比べましてニューエコノミーというのは、技術革新とか知識が企業の利益の源泉になるというような社会だそうです。競争に勝つためにはそこに4つほどありますけど、革新・品質・時間・コストとこういうものが勝負になってくるようです。 
  当然、インターネットが普及しますと会社・企業も物凄い影響を受けるわけでありまして、例えば本の世界で「アマゾンドットコム」とかですね。昔は田舎に住んでたら車で本屋さんに行って、無ければまた隣りの本屋さんに行ってという手順を踏むわけですけど、今は机の上でキーボードさえ叩けば、2週間後ぐらいにFedexで本が送られてくるという世界です。使われるエネルギーでいうと16分の1ぐらいでいいそうです。非常にこれは便利さもありますし、全部が全部これにはならないとは思いますけれども、非常にいい仕組みですね。
 それから例えば車のディーラーとかも、インターネットで車の情報を集めて、現物をどこかまとめて置いてあるところで見れば購入できる という世界だと思います。このような中抜き現象といった状況が非常に進んできていると言えると思います。
 それから例えばアメリカで昼間設計をし、その人が帰るときにインドとかシンガポールにそれを送る。そしてその人が家に帰っている間にこちらで設計のチェックを行う。翌日出てきた時にまた繋がりの仕事が朝からできる、というようなグローバルな仕事のやり方に変わってくるということが可能になってきます。
 先程中抜き現象と言いましたけれども、これは企業でも、私もそうですけれど、いわゆる中間管理職といいますか、そういうところは段々生きていくのが難しい世界になっていくという気がします。今はCEO+コンバット部隊ですね、いわゆる実践部隊があればそれだけで物事が進んでいくという時代のようであります。真ん中が要らないといいますか、よっぽど付加価値を自分で出さないとなかなか生きていけない時代になってきたようです。
 あとスピードと言えば私はこういう経験がございますけど、ある外資系の企業さんですけれども、1年10ヶ月ぐらい前にあまり大きな規模ではございませんが最初のデータセンターを、我々お手伝いさせて頂いて、非常に短期間で作りました。そのテープカットの時にアジアのボスが来られて、我々を含めいろいろ手伝った人が呼ばれまして缶ビールで乾杯したんですね、缶ビールで。その時その人は非常に我々を褒 めてくれたんですが、私は世界中のネットワークセンターを作ってきたけど、これだけのスピードでこれだけの品質のものができたのは初めてだと、有り難い言葉を戴きました。
 その会社がついこの間、帝国ホテルの800人ぐらい入る一番大きな会場で1周年記念パーティーを開かれまして。凄いパーティーなんですね。私はそこの社長さんに「1年前は缶ビールでしたね」というお話しをしたんですけれども、「1年あればこのぐらいできるんです」と言われたんですね。本当に「スピード」、これが企業の生き残りを決めるということだと思います。

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●世界で広がるデータセンターの需要
 少しデータセンターのほうへ入っていきますけれども、需要拡大の背景とありますが、ポイントはやはりアウトソーシングですね。アウトソーシングというのがいつ日本の企業、それぞれの会社がやるかというのが非常に大きなポイントだと思います。リストラで生き残る為にはうまく効率化しないとだめだということであります。こういうジャンルを見ましても、データセンターからいろんなビジネスが広がっていく のがお分かりになると思います。やはり今から企業はデータセンターにいかに絡むかということが非常に重要だと思うんですね。そしてまた、そういうところからいろんなビジネスが出て来るということだと思います。
 それからiDCの状況ですが、96年ぐらいにアメリカでスタートしまして、ヨーロッパに行き、去年の夏過ぎから日本でもデータセンターという言葉が非常に使われるようになりました。今年から具体的なセンターがサービスインしているという状況であります。100とありますけれどもこれは古いデータでして、規模1万mぐらいのもので、今計画中のものやもう出来上がるものを含めると、世界中に300拠 点と言われています。そのぐらいの規模でどんどん拡大しているということであります。
 こちらは某マーケット会社のグラフですけれども、地域別の規模でありまして、2005年に1千万m、伸びが年30%と予想されています。
 日本はといいますと今年で12万m。10万mを超えるスペースが生まれるだろうと言われておりまして、2005年には約50万m です。こんな数字がございます。
 また、これは世界の地域別の面積ということですけれど、北米が40%以上、日本が5%になっています。5%というのは非常に小さな数 字だと思います。日本のGDPは5年ぐらい前まではアメリカの70%ぐらいあったんですけど、今はアメリカの43、44%ぐらいだと思 います。現在、アメリカは伸びていますし日本は逆に毎年10%ずつ下がっていますね。大丈夫かなという気はするんですけど、日本の力からいえばこんなもんじゃないとは思います。北米にコンマ4かけても10数%行くわけでありまして、ここ5年ぐらいの間には私はもう少し伸びると思っております。今はそれほど行ってないですね、それは事実であります。
 それからリスクの問題です。データセンターに機能が集中しますとそれに比例してリスクも増えます。何かあるとやはりいろんな損失が出る。アメリカでもそうですけれども、数時間サービスが止まると翌日の株価に影響してくる。現実に「ろんな例があります。チャールズ・シ ュワブが数時間止まると、これはもう翌日変動してるんですね。よくSLAなんて言われますけども、こういうものも最終的にはそのネットワークとかシステムだけではなくていわゆる電源とか建物とか空調などのインフラを含めたトータルの信頼性保証というものを考えることが 重要だと思います。なかなかみなさんも作り上げるのが精一杯でそこまで考える時間もないのが現状のようです。
 携帯電話も5年前まではビルの影ではなかなか繋がらず、だけどこれは便利だというところからスタートしたわけですけど、やはり今日では携帯電話がないと困ってしまいますよね。番号もみんな入ってますし。例えば机の上の自分のパソコンが動かないとなると本当に仕事にな らない。情報が入ってこないし、指示も出せないということで、無いよりはましから必須のものになってきつつあるということだと思います。
 ここにありますようないろんなプレーヤーが、データセンタービジネスに今参入をしようとしているということであります。ビルオーナーさんなんかもオフィスとしてビルを使うよりも、付加価値を高めて収入をさらに増やそうということであります。
 現在、データセンターが集中しているのは大手町近辺ですね。ここにはIX(インターネットエクスチェンジ)がありますので通信料が非 常に得するわけですね。それから保守の問題もありますね。例えばハウジングでスペースを借りていて、トラブルが起きる。その回復のために電車に乗って1時間ではサービスのレベルがどんどん落ちてしまいます。そういう保守性ですね。
 それからパワーの問題もあります。アメリカのシリコンバレーなど、西海岸にもデータセンターがどんどんできていきますと物凄いパワーを取りますから、電力会社の発電所のキャパシティが足りなくなるという現状が出てきます。そうすると別のエリアにも作らなくてはということになってきます。スペースというのは限られていますから、周辺に広がりつつあるというのが現状であります。
 それから今年の状況はと申しますと、やはり大規模なビルは建てようと思えば2年ぐらいかかるんですね。大規模なものは。そうしますと当面のお客様にまずは入って頂こうということで、既存のビルのあるスペースをデータセンターにするというお客様が多ございました。多分 2、3年後にはもっとそのスペースに、というお客様が出てくると思います。多分その頃には、本格的な広いスペースのデータセンターが必要になるということです。

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●「ファシリティーズという新しい力」
 それからこれは弊社の広告ですけれども、「ファシリティーズという新しい力」というキャッチフレーズで今年PRしています。
 建物から電源、セキュリティー、空調、それからこのようなインフラ設備のオペレーション・保守をトータル的に提供するという、ちょっと特異な会社でございまして、そういう意味で新しい力ということをPRしております。これがiDCの広告でございます。
 我々、サイトセレクションと言っていますけれども、こういう場所で、このビルで大丈夫かどうか、強度的な問題だとか荷重とか、あるいは地下がどうなっているかというような問題もあるんですね。場所を選ぶ際に、下に活断層があるようなところに作りますとやはり心配ですよね。地質の調査、あるいは水害は大丈夫かとか、というような評価を行っております。
 あとは高信頼電源、空調システムなどデータセンターをうまく動かすためのいろんなシステム作り、セキュリティ、それから監視・・・24時間365日オペレーションをやるということであります。
 次のスライドは弊社の実績ということでございまして、一番左がNTTドコモの代々木ビルですね。エンパイアステートビルなんて良く言われていますけれども、こういうものの設計、それからオフィスビルでいえば大手町ですね、ファーストスクエア とかアーバンネット。それから右が横浜のメディアタワー、これは弊社がドコモさんと共有しているビルでありますけれども、MMエリアにあるビルで、これは通信ビルです。

 それから、これは高信頼電源システムのスライドです。NTTのいわゆる電話局、あるいはコンピュータセンタの中の交換機とか、昔でいう伝送装置を動かすための電源・空調システムですね、これらを開発から設計、工事、保守とトータル的にやっているということです。数字がいろいろありますけれども、数万の単位で我々預かっております。そういう意味で相当のボリュームで扱っておりますので、非常にお客様にはお安くご提供できるということです。全国ある程度の規模のビルで8千ぐらいありまして、20万システムを超えるものを扱っております。

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●リスク回避の重要性とシステムのチェックポイント
 次に、ファシリティーに関するリスクという点でございます。データセンターを作る前にいろんなトラブルが想定されます。一番重要なものは停電対策、これはやはり瞬時で大変なことになってしまいます。
 それから空調ですね。今のシステムというのは、非常に高密度に実装されており、発熱が大きくなっています。こちらは瞬時ではないですが、やはりあっという間にサーバ・ルータが限界温度になってしまいます。信頼性の高い空調システムが重要です。
 あと防水ですね。サーバルームはできるだけ水を使わないというのが基本でございまして、とにかく水が垂れるとか水に浸かるとか、これはもう大変なことになってしまいますので、空調システムでも水冷・空冷いろいろやり方ありますが、ウォーターダメージを防ぐというのがポイントです。重要です。あとは人の侵入、地震の対策、といったものが大切であります。
 それから、先程申し上げましたように今年多いのがオフィスビルの一角にデータセンターを作られるというケースです。こういうものを作 ろうとした時にいろいろな問題が出てまいります。例えばデータセンターのワンフロアを考えましても、最近のルータ・サーバというのは発 熱が平米1キロワットを超えるという状況のものも出ていまして、平米1キロワットということは1千mで1千キロワットということです。特にハウジングとかですね、スペースを借りておられる場合はお客さまとしては借りたスペースだから、これは大手町なんかに比べられるとやっぱり高いですからね、どんどん詰めてしまうわけですね。そうしますと平米当たり物凄い、2キロとかものによっては4キロとかというケースが出てきます。例えば3フロアやった時には3千mです。3千キロワットになってしまうわけですね。2千を越えますと今度は 高圧受電が特高受電になってしまい、特高設備が置けるかどうかとか、あるいはエンジンの置き場所があるか、屋上に置く場合には振動とか荷重とか耐震上大丈夫か、というような問題も出てきます。いろいろ他にもありますけれども、このような問題をクリアするということが非常に重要であります。

 それから次のスライドがデータセンターで考慮すべきポイントというのをまとめております。信頼性・安全性など、こういうポイントをきっちり押さえるということが重要です。電源の問題・空調の問題、建物の荷重の問題、防火・防水、それから通信への対応とこういうことも 重要です。回線ルートが大丈夫か、あるいはそのエリアで特高が引けるかどうか、ということも考える必要があります。
 それから電気料金。物凄いパワーを喰いますから、多分データセンター始められてから1年も経てば、オペレーションコストにびっくりされるはずです。これだけ電気料金払わないといけないのかと。電気料金が高いとITのビジネスを伸ばすことに対し、非常に大きな問題になってくるんですね。法定点検というような問題もあります。ビルというのは1年に1回、電気設備のチェックをやる必要があるんですね。その時に中にデータセンターが入っていれば当然止められないわけです。1ビル1受電というルールもありますし、データセンターのTービスを行う上で法的な問題と関係するというわけです。
 少し電源のほうの話しをさせて頂きたいと思いますが。電源も交流で供給する方法、直流で供給する方法、あとは単機で供給する方法、二重化する方法などいろんなやり方がございます。当然信頼性が高くなると値段も高くなるということですけれども、いわゆるサービスグレードに応じて、最も適した仕組み・システムを選ぶことが重要だということです。

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●信頼性が高い「直流給電」
 少し給電方式の話しをさせて頂きたいと思いますけれども、サーバ・ルーターに対してどういう給電方式が望ましいかという問題があります。UPSを置けばこれで安心というケースが非常に多いんですが、通信というのは昔から基本的には直流で動いてます。DC48ボルトです。これは世界的に共通でありましてAT&TもBTも、通信の電源というのを採用しています。
 ところがコンピュータというのは昔から交流なんですね。これはスタンドアローンでスタートしていますから。通信ビルというのはノードですから、非常に高い信頼性が要求されますし、公共性といった性格もあります。110番も繋がらないと困りますから直流でスタートしました。
 コンピュータは交流でスタートしてますね。その後ずっとその流れできてまして、例えば、アメリカでもAT&Tビルにコ・ロケーションをやるとすると通信装置も入っているところにルータやサーバが入ってきます。じゃ、どういうやり方をすれば一番いいんでしょうという問題が出てくるわけです。
 これは新聞でも広告していますけれども弊社のACからDCへというPRでございまして、いわゆるルータ・サーバに対しても、直流給電というのを採用すべきだとというPRでございます。ここにシスコも推奨とありますけれども、今シスコシステムズさん、あるいはサンマイクロシステムズさんとも、今後ミッションクリティカルなセンターがどんどん出来ていく世界に信頼性というのは必要ですから、直流給電というものを一緒になって考えていきましょう、ということを今やっているところなんです。
 インテレックという通信用電源システムについての国際会議がありまして、そういうところでもインターネットのシステムに対してどういう給電をやるべきか、というのを我々も入っていろいろ議論しています。
 その結果はやはり信頼性の観点から、DC給電を使うべきだというような結論が出されています。
 これはDC給電のメリットですけれども、信頼性が交流給電に対して1桁高い、10倍高いということです。DCは効率が高いですから電気料金の面でも非常にメリットがある。1千mのデータセンターで考えるとおよそ4千万ぐらいの差が出ることになります。これは非常に金額としては大きい。
 それから効率が高いということは発熱が少ないということですから、空調のイニシャルコストが少なくて済みます。
 それからあと保守性ですね。装置がどんどん増えていった時に、交流を同期を取って切り替えるというのは非常に難しい技術なんですね。万が一失敗するともうシステムダウンということになるんですね。DCというのは電圧さえ揃えておけば繋げなくても心配がないという利点があります。

 UPSの中はこういう具合になっていまして、交流を1回直流に変えて、その直流をまた交流に変えてルータやサーバに送っているということをやっているわけです。ルータやサーバというのは最終的には3.3ボルトなどの直流で動いています。尚且つこの出力にスイッチが入っているんですね。そもそも交流というのは位相・電圧・周波数という要素をコントロールしないといけないということもあり、やっぱりシ ステム的な難しさをもっているというのが基本です。
 DCは整流しているだけで、一番最後にバッテリーを下げていますから、バッテリーのチェックをきっちりやっておけば、まず落ちることはないですね。非常にシンプルだということで、信頼性が高いということなんです。

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●システムのバランス・条件・仕組み
 次に効率の問題でありまして、当然変換をするたびにロスがでるわけですね。0,9、0,9で変換していくとあっという間に70%になってし まう。DCは1回だけなので効率が高い。これが電気料金、それから空調の台数にきいてくるということであります。
 これはうちの製品のDCパワーシリーズというもので価格はUPS以下、省エネも考えてリリースした商品でございます。こういうものも是非お使い頂ければということであります。
 ユーザーやベンダーさんに話を聞きますと、例えば電源のベンダーさんに聞きますと、100KVAのUPSをユーザーさんから要望され まして入れましたと。それで我々はユーザーさんのところへ行って、どうしてUPSを入れられたんですかと聞くと、前から使っているからと、そんな感じなんですね。信頼性の話はなかなか難しくてよく分からんという例もあります。
 我々がやっているのは、先程のシスコさんとかサンマイクロシステムズさんには、ルータやサーバのDCインターフェイスをもったラインナップを増やすということを進めていただく。それから当然システムを組む時にAC・DCが混在というのは仕方のないことですね。だけど、どの部分にDCを使ってどの部分にACを使うか。やはり非常に重要なものっていうのはDCという基本的なポリシーを、一緒に考えているという状況です。こういうものをお客様にご提案して、お客様が作られるシステムを信頼性の高いものにして頂こうということでありま す。
 データセンターの要求条件ということでは、最近は床荷重でいえば500キロ以上、それから平米1キロワットの消費電力、こういうエリアの環境が必要になっているということです。このあたりも建物の性能で我々がチェックする部分です。
 さまざまな項目がございますが、例えば、サーバルームを作る上でいろんな要素を考える必要がある。空調の話しとかシャフトの問題、パワーの問題もありますし、それから実際に例えばオペレーションするスペースとかですね。あるいはルータサーバを運営する上でのいろんな検証の部屋とか、そういうものも考えて作る必要があると。

 それから二重床の床下の高さ、あるいは天井からどれぐらいあればいいかとかですね、あるいは通路なんかも、実際の作業・保守をする上で最低どのぐらいいるのか。こういうのもやっぱり基本的な考えがあるわけです。
 それから耐震ですね。例えば、揺れ具合というのはフロアによって違うんです。上だとかなり揺れるわけです。装置を置く場合に、何階に置かれるかというのは非常に重要なことです。二重床の耐震強度はどれぐらいなのか、建物と床とキャビネット、そういうものがバランスが取れていないともたないんですね。何かあると壊れてしまうということになります。
 固定方法には、耐震架台や支柱で支える方法や制震脚などいろいろな方法がございます。
 それからこれは空調システムですけれども、弊社で開発したもので、下から冷やす場合に風量アジャスタというのが付いております。装置によって発熱っていうのは違いますので、発熱の大きいものにはこれをオープンにし、小さいものはこれ絞ってあげるんですね。部屋の熱の分布はセンサーで調べまして、アジャスティングをやるわけです。するとジャストのクーリングができるというわけです。よって電気代の無駄がなくなり、空調の台数も減るわけですね。これで20〜30%はコストを下げることができます。これはうちの研究開発で考えたもので ありますが、コロンブスの卵みたいなもので、空調の学会賞をもらっているのです。
 それからEMCですね。雷の問題とかノイズの問題とかもきっちり考える必要があるということです。これは消火システム、あるいは水防といった部分の対策で、ハロンは今はもう使えなくなっているということで別の方式を採用しています。

 それからセキュリティーですね。これはゾーニングの絵でありますけれども、建物に入るところ、データセンターのフロアに入るところ、それから入ってサーバルームに入るところ、あるいはこういうスペースでやっておられるところはそのケージの入り口、あるいはキャビネットのセキュリティー。どういうやり方でセキュリティーを確保するかということをゾーニングで定義して、一番合理的なやり方をやる必要があるということです。
 セキュリティーケージなんかも、例えば二重床の下は囲われていなかったりすると、誰でも入れるわけです。ここはトラブルが多いということになるとお客様も逃げてしまいます。また、そのようにお客様が変わった時にケージの鍵を取り換えれる仕組みになっていないとダメですね。
 セキュリティーの方式としては指紋でチェックするとか手形でやるとか血管でやるとかいろんなやり方があります。バイオメトリックスというような生体認証など、いろんな仕組みが出ています。まだ値段は高いですが。最近、外資系なんかで多いのは手形ですね。手をかざして 3次元でチェックするようなものをよく使っておられます。
 今までいろんなサーバルームのご説明してまいりました。我々もいろんなお客様の施設を作ってはいますが、勝手にお客さまの写真を出すわけにいきませんので、イメージで、CGでサイトの中を作ったものを準備しました。ちょっとこれを見て頂きたいと思います。(CG)

 こういうイメージのセンターを弊社はトータル的に作っているということでございます。アメリカでマンハッタン辺りのデータセンターもかなり数ができているというのでそろそろスペースが余っているんじゃないかなというような話しを聞いたんですけど、まだまだマンハッタンの真ん中でも、センターができつつあります。
 例えばデパートなんかも今郊外に移っていますからそういうスペースを利用してデータセンターにするような話しもあります。日本も同じ 波で多分、あとを追ってくんじゃないかなという気がしています。

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●決め手はマネジメント
 次に保守についてですけれども、弊社の業務の中でもファシリティーマネジメント、あるいは保守といった業務ウェイトは非常に高いです。これだけの数のものを全国で管理しているということです。
 電源の信頼性なんかで言いましても、10のマイナス7乗ぐらいのレベルで規定してやっています。これが弊社のオペレーションセンターでございまして、365日24時間きっちり設備を監視しております。
 これが全国のサービスロケーションということで、先程のオペレーションセンターが全国に10ヶ所、サービスセンターという保守の拠点が全国に180ぐらいあります。何処でトラブルが起きても90分以内に駆けつけて一時措置をやるというのが基準になっております。トータル的なソリューション、最適化というものが非常に重要だと思います。
 私もいろいろなセンターを見せてもらっていますけれど、お金のかけ方と実際の信頼性という面から見た時とのバランスが取れていないケ ースが多く見受けられます。そこまでお金をかけないでもこういうやり方あるんじゃないですかというようなのが、結構たくさんあるんですね。うまく全体を最適化するということが非常に大事だと思います。
 弊社は建物、電源、空調などトータル的にやっておりますので、例えば設計と工事の工期をうまくだぶらせるとか、いろんなコストを下げる要素が全体をやっていると出てくるわけです。
 PMというのはプロジェクトマネジメントの略でありまして、これは1つの例ですが、賃貸ビルなんかにセンターを作る時に物凄く関係されるところがあるんですね。ビルのオーナーさん、それから設計事務所、このビルを作られたゼネコンさん、今度このビルにデータセンターとして入るテナントさん、それからそこの工事をやられるところ、ベンダーさん、いろんなところがたくさん関係するわけです。
 全体の調整や、誰が判断するとかなかなか大変です。どんどん時間が掛かる、コストも積み重ねられるというのもよくあるパターンです。やはりこういう全体をコスト・品質・工程をトータル的にきっちりマネジメントすること、これがプロジェクトマネジメントということです。これも規模が大きくなればなるほど重要です。

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 色々とご紹介してまいりましたが、是非データセンターの構築におきまして、サイト調査からセンターの運営管理まで我々の技術を使っていただければ幸いです。コスト・品質・工期でですね、他には負けないサービスをご提供申し上げたいと思います。長時間ありがとうございました。以上で私のプレゼンテーションを終わらせて頂きます。

 

●スピードがものをいう時代
●世界で広がるデータセンターの需要
●「ファシリティーズという新しい力」
●リスク回避の重要性とシステムのチェックポイント
●信頼性が高い「直流給電」
●システムのバランス・条件・仕組み
●決め手はマネジメント