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国内初 NTTファシリティーズが実現した実環境下での総合検証

 

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”iDCシステムラボ”待望のオープン!

 インターネットの急速な普及や情報システムのアウトソーシング化の進展を背景に、お客さまからサーバやルータを預かるiDC(インターネットデータセンター)が2年ほど前から盛んに構築されています。「iDCシステムラボ」は、データセンターのシステム機器とファシリティ技術を実環境で総合的に検証するシステムラボ。データセンターでのシステム構築やサービスへのフィードバックを目的とし、さまざまな品質・技術検証を行うことのできる利用価値の高い施設です。

NTTファシリティーズ
データセンター環境構築本部 池辺裕昭 副本部長
研究開発本部 橋本弥古武 主任研究員・談

 一昨年ほど前からのiDC(※1)ブームで、以前は銀行のコンピュータセンターのように限られた場所にしか置かれなかったコンピュータ(サーバなど)が、一般のビルを改造して構築されたデータセンターに置かれるケースが非常に増えてきました。しかし、それらのファシリティ環境は千差万別で、設置環境とシステム機器がうまくマッチしているかどうか、その信頼性を検証する必要性が高まってきました。ITサービスのトラブルが社会に与える混乱や影響の大きさを考えると、データセンターの信頼性を検証する必要性は今後ますます重要になります。
 iDCの信頼性は、ネットワークやシステム機器の性能だけではなく、建物や電源・空調システムなどそれらを設置する基盤(インフラとしてのファシリティ)も含めて考えなければなりません。両方のインターフェースが良くなければトータルとしていいサービスは提供できないからです。この総合検証ラボは、システム機器とファシリティ技術を実環境で総合的に、品質・技術検証ができる施設です。例えば、ある空調機器をiDCに使った場合の能力、あるいは給電方式を変えた場合の影響など、新たにiDCを構築する際に各スペックをどのレベルで設定すればよいかを、実環境で確認することができます。データセンターの信頼性というのは、システム機器、電源、空調、建物、監視、セキュリティなどすべての要素を串刺しにしたトータルで築かれるものです。600m2もの規模の総合検証施設は、日本ではもちろんアメリカにもなく、関係者にとっては非常に利用価値が高いものです。 我々は、この「iDCシステムラボ」でiDCに関するさまざまな技術的問題点の解決を図り、更に高信頼で低コストなiDC環境構築の提案を行っていきたいと考えています。

(※1) iDC
インターネット・データセンターの略。
企業の持つ膨大な情報を保管し、必要な処理を高速で代行するデータセンター。
米国では既にインターネットで送受信される情報の7割以上がiDCからのものであると言われ、日本でも現在、50〜60社が同事業を展開している。

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<iDCシステムラボの5つのラボ>

●パワーシステムラボ
ネットワークシステムでの直流電源システムの優位性を検証。システム機器と、交流・直流電源とのインターフェース、増設方法、更改方法など24時間365日稼動に向け、高信頼で安全性の高い電源供給方法を検証します。

●環境・セキュリティシステムラボ
サーバースペース、19インチラック内などの冷却気流の最適化と環境全体の状態監視システムの検証を行います。また、最先端セキュリティシステムの検証として、バイオメトリクス認証(※2)を利用した個人認証や入退出を厳しく制限するマントラップ方式(※3)などについて検証します。

(※2)バイオメトリクス認証
個人を識別する際に、身体的な情報などを判断材料として利用する技術。
例えば、指紋、掌紋、声紋、網膜パターンといった身体的な特徴や、筆跡やキータイプの際の癖といった情報を認証に利用することで、確実に各個人を識別することを目指す。


(※3)マントラップ方式
「mantrap:人捕りわな」とも訳されるように、「共連れ」や「なだれ込み」(一人の認証で複数の人が入室すること)等の不正入室を防止する、より高度な出入口のセキュリティシステム。


●EMCシステムラボ
電源設備、空調設備や照明設備から発生する電磁波ノイズがネットワーク機器に与える影響を調査し、アース、最適なシールドルームの構築方法など、EMC(※4)対策全体について検証します。

(※4)EMC
「Electromagnetic Compatibility」の略で、電磁的両立性とも訳される。 我々を取り巻く電磁環境の中でさまざまな機器がお互いに正常に作動するようにすること。すなわち、電子機器からの電磁波発生を抑えることと、逆に外部からの電磁波の影響を受けないようにすることを併せて考えること。


●オペレーションシステムラボ
ネットワーク監視や電源設備、空調設備などの設備監視、そしてセキュリティ監視など、システム全体での状態監視について検証します。また、設備機器のリモートコントロールや故障警報、計測データなどを集計し、分析方法についても検証を行います。

●ネットワークシステムラボ
ルーター・スイッチ・サーバーなどのシステム機器を運用した状態で、交流・直流電源の増設方法や更改工事の方法について検証します。二重床での情報ケーブルと電源ケーブルの干渉試験やシステム機器に及ぼす熱量などを調査し、最適な配線方式、空調冷却方式などについて検証します。また、回線を通したネットワーク機器の機能確認も可能です。

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聞き手/小倉幸夫