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 海外のスポーツ選手と比較して、日本の選手はインタビューが苦手だと聞く。スポーツ界に限らず、例えば映画のプロモーションにしても、海外の俳優は自分の演技のポイントから演出の意図まで、饒舌なほど解説する。 本誌特集において、小椋佳氏は20代・30代の「言葉の喪失」を悲観的に捉えているが、果たしてこれは世相を反映してのジェネレーションの問題なのだろうか。
 書店では、「論理的な思考力」や「美しい日本語」を会得するための本が40代・50代を中心に売れているという。だとすれば、「思考や言葉」の欠如は、国民性として潜在的に抱えている課題なのかもしれない。
 そんななか、長野五輪ゴールドメダリスト・清水宏保選手を題材にしたルポを読んだ。思考(脳)と肉体の限界に挑みつつ、なおかつそうした経験を「言葉」で表現するアスリートが日本にも誕生し始めている。好著!(編集長)