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 ファーストライトとは望遠鏡を本格的に始動させる前に行う試験的観測のことです。この期間に望遠鏡の各基本性能の調整作業が時間をかけて行われます。文字どおり、初めて天体の光が通るという望遠鏡にとっては開眼を迎える記念的なものだと言えます。
 ここではすばるのファーストライト(1998年12月末から1999年1月末)で得た美しい天体画像をご覧ください。

 

●土星と木星 SATURN JUPITER
空間フィルター類を用いた画像処理をいっさい行っていない生の画像。それぞれきれいな縞模様が見え、すばるが誇る光学系の質の高さが窺える1枚。

 

●オリオン星雲 ORION NEBULA(M42)
画像のほぼ中心にある4個の明るい星と、その周りに散らばる多くの星。その構造がきれいに映し出されている。周囲の星の大部分は分子の雲の中に埋もれた生まれて間もない星で赤外線でしか見えない。この写真はカラー画像のように見えるが、波長に合わせてそれぞれ青、緑、赤の光に対応させ合成擬似カラーにしたもの。

 

●渦巻銀河 NGC5055(M63)
渦巻き模様がきれいに見える銀河。地球からは約2,400万光年離れている。この画像は自然色にほぼ近いカラー画像。

 

●セイファート銀河 NGC4051
天文学者セイファートが観測した銀河のうちの1つ。
おおぐま座にある形外銀河で、中心核が非常に小さく明るさが集中し、強く電離したガスが高速で激しく動き回っている活動が見られる。

 

●ヒクソン・コンパクト銀河 Hickson Compact Group 40
うみへび座にあるコンパクト銀河群。ヒクソンによって作られたコンパクト銀河群のカタログの40番目にある。渦巻き銀河、楕円銀河、レンズ状銀河と形状の違う銀河が密集して形づくられている「蜜小銀河群」。近すぎる銀河同士の遭遇が頻繁に起こると考えられている。距離は約3億光年。疑似カラー合成画像。

 

写真提供:国立天文台
参考文献:宇宙の謎に迫る日本の大望遠鏡「すばる」(誠文堂新光社)