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新幹線「のぞみ」。東京〜博多間を5時間内で結ぶ国内最速クラス(285〜300キロメートル/時)の500系や700系車両は、インバーター方式(*1)の交流モーターで動いている。スピードアップをはかるために、車体の材質を軽量のアルミ合金に変えただけでなく、車両を駆動させる屋台骨であるモーターも、小さくて出力の高いものに転換した。モーター1台のサイズ(鉄芯部の直径)は約60センチ、重量約400〜500キログラム、出力約280〜300キロワット。0系や100系などの旧来型新幹線に使われている直流モーターに比べ、サイズは3分の2、重量は2分の1以下、出力はおよそ1・5倍にアップし、メンテナンスもほとんど必要ないほど保守性を増した。
700系の「のぞみ」の場合、こうしたモーターが16両編成のうち12両に4台ずつ、計48台装備されている。そのモーターの心臓部に当たるコイルのフォーミング(成形)とテーピングの技法に画期をもたらし、今やこの分野で世界制覇を成し遂げようとしているのが、栃木県茂木町という人口1万8,000人足らずの小さな町に本社を構える三和電機である。
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| 「のぞみ」用モーターの鉄芯(コア)。空洞の直径は約40センチ、溝に即して計36本のコイルを収納する。 |
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*1 インバーター方式
直流の電力を電圧・電流・周波数の一定した(または可変の)交流電力に変換する装置。
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