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index -2004 WINTER Vol.32-
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取材を終えて

 数年前に歴史的大ヒットとなり、アカデミー賞11部門を総なめにした映画「タイタニック」。物語は、今なお北大西洋の水深約3,800mの海底に眠るタイタニックの実写映像から始まる。その撮影にあたってはロシアの有人深海調査船が活躍したとのこと。「しんかい6500」でなかったのが残念だが、非常に衝撃的で美しい映像だった。
 実は土屋さんが一番心躍らされるのは、こういった海底の沈没船などの探査らしい。超音波を使って海底の探索を行うわけだが、彼はそのことを「宝探し」と呼んで目を輝かせる。本当に一攫千金を狙っているわけではないだろうが、この宝探しという響きには誰しもが心をワクワクさせる何かがある。「将来の夢は?」という問いにも「宝探し。男のロマンですね」という答えが返ってくる。
 歳を重ねるとついつい世間との折り合いに腐心するようになり、夢を失いがちになる。私も今「夢は?」ときかれても答えに窮してしまう。しかし、そんなことでいいのだろうか?かつての「ラジオ少年」そのままの土屋さんの眼差しに触れて、「そうだ。やっぱり男は夢だ、ロマンだ」と思いを新たにした次第だった。

文/ルポライター 田川 接也



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