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向井さんの「女房」向井千秋さん。言うまでもなく日本初の女性宇宙飛行士である。
1994年、1998年の二度、スペースシャトルに乗って宇宙へ行き、様々な科学実験を繰り返した。
向井さんに千秋さんのことを訊ねると、モノスゴク嬉しそうで、モノスゴク寂しそうで、モノスゴクいとおしそうなのだ。この「モノスゴク寂しそう」というのは、現在も続く離ればなれの暮らし。結婚して17年、その間一緒に暮らしたのは僅か2年半。今も千秋さんはアメリカ・テキサス州・ヒューストンにあるNASAのジョンソン宇宙センターに勤務している。
向井千秋さんは、どのくらい型破りの女性なのか。
結婚した日、向井さんの住む部屋へバッグ一つで「こんばんは!」とやってきたこと。結婚した当初、食器は機内食で出る器を使っていたこと。単身アメリカに渡り、アパートを借りて住み始めた時、家具類を買うのが面倒という理由で、押し入れや床に直接寝ていたこと。結婚したての頃、ジーンズ一本しか持っていなかったこと。
「女房は普通の女の人が持っていないものを持っている、というんじゃないんですよ。普通の女の人が持っているものを全く持ってないんですね。『空っぽ』でいること。これは勇気いると思いません? 」
2人とも仕事を辞めたら、世界を長期間かけて気ままな旅をする。向井さんは思い描く。そう、向井さんはなりたがっているのだ。「かつて宇宙飛行士だった女性の亭主」に。
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