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陶芸家 福森 雅武
index -2004 WINTER Vol.32- 私風景
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特集:向井 万起男
私風景 〜shifukei〜
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タクミのシクミ 〜異業種に学ぶ〜
まぼろし博物館
見られたくない/見られたい
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編集後記
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 毎朝1時間近く散歩をしている。自動車でドライブしながら見る風景、自転車を乗りながらの風景といろいろな楽しみがあるが、自分の足で歩くということはまた違ったものが目に入ってくる。
 6時を過ぎる頃から歩き始めて、まず気付くのが朝の空気である。気持ちまでもが引き締まる感がある。朝露が朝日に一粒一粒光っている。その光景の何と美しいことか。
 次に山中に入るのであるが、四季を通じてそれぞれに楽しみがいっぱいである。今の季節は初夏なので、緑濃いトンネルのような木々の間を通る時はまるで別世界で、空気までもがグリーンである
 草から樹木までそれぞれの姿が頭の中に入ってくる。百種百様、人間と同じく性質や性格が違っているし、日々生長してなお違ってくる。これを見るのも楽しみの一つである。
 今だとすぐ目に入るのが笹ゆり。その蕾(つぼみ)の何と可愛いことか。私の場合、花を生けることも日常であるので、何故それが印象に残ったのか背景も一緒に見てみると、他の笹類やすすきの中に咲く「清楚」さに惹かれたのがわかる。
 どんな器に生けるかも想像するのもまた楽しみである。樹木も花と同様で、木の姿、葉の特徴もそれぞれ面白い。これも生けるのが楽しく、どんな器を選ぶか自然に脳裏に表れることで生け花が決定する。
 古い良い器などは、私の品格のまま生けるようにと教えてくれる。それはまた、自分の感性やいたらなさとかを知らされることでもある。
 こうした日々の暮らしの中で自然から学ぶことは多く、私の陶器作りに欠くことはできない。




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