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2017年3月15日

データセンターの空調用エネルギーを最大63%削減する大容量タイプの間接外気冷房型空調機「FMACS®-V hybrid(LL)」を販売開始

 株式会社NTTファシリティーズ(本社:東京都港区 代表取締役社長 一法師 淳 以下、NTTファシリティーズ)は従来のデータセンター用床置型空調機「FMACS®*1-V hybrid」シリーズに、大容量タイプ「FMACS®-V hybrid(LL)」を新たに追加し、2017年3月15日より販売開始します。

1.「FMACS®-V hybrid」シリーズについて

 ICTサービスの普及拡大によりデータセンターの消費電力量は増加しており、その省エネルギー化が重要な課題となっています。データセンターは年間を通じて冷房を行っており、空調用エネルギーを削減するためには、冬期には低温外気を積極的に利用することが有効です。

 NTTファシリティーズでは、低温外気を有効に活用する空調機を開発し2011年12月より「FMACS®-V hybrid」シリーズとして販売してきました。本シリーズは、空調機として一般的な「圧縮サイクル」と、冷媒ポンプで冷媒を循環させる「ポンプサイクル」の2つのサイクルを外気温度に応じて自動的に切替えることにより、高効率な運転を実現し、消費電力を大幅に削減します。また、外部の空気を直接取り込まない間接外気冷房方式により、空気質の悪化や塵埃によるICT機器の故障リスクを回避します。さらに、冷媒ポンプは室外ユニットに内蔵されており、一般的なパッケージ空調機と同様の高い施工性・設置自由度を有しています。

2.FMACS®-V hybrid(LL)の新機能

 「FMACS®-V hybrid」シリーズの高い「省エネルギー性」「サービス継続性」「設置自由度」を引継ぎながら、この度、大容量タイプ「FMACS®-V hybrid(LL)」(以下、本製品)をラインナップに追加しました。

 本製品では、空調機コントローラーによって空調機毎に圧縮サイクルとポンプサイクルを切替える従来の制御方法に加え、グループ制御コントローラーによる複数の空調機のサイクル切替えを可能としました。データセンターの運用状態に応じて、圧縮サイクルと比較して消費電力の少ないポンプサイクルで運用する空調機台数を最大化させることができ、システム全体での高効率な運用が可能となります。これにより、一般的な電算機用空調機と比較して最大63%の消費電力の削減を実現します。

個別制御とグループ制御によるサイクル切替(イメージ)

個別制御とグループ制御によるサイクル切替(イメージ)
※図をクリックすると、拡大表示でご覧になれます。

仕様

性能 冷房能力(顕熱能力) [kW] 63.0※1※2
消費電力 [kW] 21.6※1/6.4※2
室内
ユニット
吹き出し方式 下吹き
寸法(W×D×H) [mm] 1795×900×1950
最大送風量※3 [m3/min] 320
機外静圧 [Pa] 120~300
運転音 [dB(A)] 60
質量 [kg] 865
室外
ユニット
寸法(W×D×H) [mm] 1800×900×1980
運転音 [dB(A)] 59
質量 [kg] 487
共通 冷媒 R410A
電源 AC 三相 200V 50/60Hz

※1 室内ユニット吸込温度 27℃DB/19℃WB、室外ユニット吸込空気 35℃DB、冷媒配管長7.5m
※2 室内ユニット吸込温度 27℃DB/19℃WB、室外ユニット吸込空気 -5℃DB、冷媒配管長7.5m
※3 送風量350m3/minの風量アップ対応仕様も受注可能

FMACS®-V hybrid(LL)の外観写真

個別制御とグループ制御によるサイクル切替(イメージ)

3.今後の展開

本製品の他、CyberAir®*2 3やOasis™*3など、様々な空調ソリューションを用いて、お客様のご要望にお応えします。また、総合エンジニアリング会社として、データセンターやサーバールームのコンサルティング、設計・監理、設計・施工、改修、監視・保守などのあらゆる事業を展開していきます。

用語説明

*1 FMACS®
「FMACS(エフマックス)」は、株式会社NTTファシリティーズの登録商標です。
*2 Cyber Air3®
「Cyber Air3」は、STULZ社の登録商標です。
*3 Oasis™
「Oasis」は、Munters社の商標です。
【本件に関する報道機関からのお問合せ先】
   NTTファシリティーズ 経営企画部広報室
MAIL:pr@ntt-f.co.jp

ニュースリリースに記載されている情報は、発表日時点の情報です。予告なしに変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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