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平成11年10月20日  

インターネット遠隔操作のパネル式小型BASの商品化

- 小規模建物 リニューアル市場に投入-

センタ装置



株式会社 エヌ・ティ・ティ ファシリティーズ(代表取締役社長 陰山照男、本社所在地:東京都港区)は、インターネットによる遠隔操作が可能なパネル式小型ビルディング オートメションシステム(BAS)を開発し、平成11年11月1日より販売を開始します。



1.開発の背景とねらい
当社では平成9年7月に大規模インテリジェントビル向けのマルチメディアBASを開発し販売を行ってきました。WebによるBAS情報の提供、映像情報の利用、移動体通信端末を使ったモバイル機能を実現し、従来のBASがビル管理技術者向きであったのに対して、ビルオーナーや居住者にも開かれたBASとして積極的に居住者にビルの情報を提供するようにすると共に、OAシステムやビル設備など各システムとの連携も強化しました。

BASは大規模建物における多様なビル環境やビルの情報化を支え、省エネ・高効率化を図ってきました。中小規模建物においても、情報化の進展に伴いテナントの様々な勤務形態やサーバなどの重要機器の増加などにより、ビルのインテリジェント化や多様化するワークプレイスへの対応が必要になってきています。
これまでは、中小規模建物では、特別な装置をつけずにテナントからの設備に対するクレームに対応したり、集中監視盤を設置して代表警報の通知が出た場合にはビル管理者が駆け付けていました。この際、事前に状況把握ができず迅速な対応ができない問題や、稼働がかかるなどの問題がありました。

このような背景から、テナントやビル管理者の利便性を高めることをねらいとして、先の大規模建物向けBASの機能を小型化し、中小規模建物にも適応できるインターネット遠隔操作のパネル式小型BASを開発しました。コンパクトなセンタ装置での操作・監視に加え、Webサーバーの機能と警報通知機能を持つことで、パソコンから操作・監視を行うことができます。これによりビル設備間の連携の強化、設備の集中管理、インターネットによる遠隔操作など中小規模建物をインテリジェント化することができます。ビルのリニューアルや多様化するワークプレイスに対応したいオーナーと複数ビルの群管理を行いたいオーナーに最適なシステムを構築することができます。
2. 特徴
(1) 汎用のパソコンからインターネットなどネットワークを使い操作・状態監視が可能
Webサーバー機能を内蔵し、LANやネットワークを介し接続することで、居住者がインターネットのWebブラウザを使い空調や照明の操作、温度設定の確認・変更、スケジュール変更などを行うことができ利便性が向上します。自席から操作することが可能になるので居住者の要求にも柔軟に対応できます。

(2)

遠隔監視の機能を標準装備することにより、迅速な対応と保守稼働が削減
移動体通信端末(ポケベル、携帯電話など)への警報通知と、Webブラウザによる操作との組合 せで、ビル管理者が常駐しなくても遠隔から監視・操作ができます。ビル管理者が巡回中にポケベルなどにより警報を受信することが可能で、ビルの内外どこにいてもリアルタイムにビル監視を行うことができます。
(警報通知は、ポケベルで6人の人へ同時に通知することができます。)

(3)

小規模建物において、経済的なシステムの構築が可能
小規模建物のBASとして必要機能をパッケージ化・小型化して装置価格を低廉にし、リモートユニットの設定データをセンタ装置から自動収集することなどにより工事費も安くなり、経済的なシステムを構築できます。

(4)

コンパクトで場所を選ばず、分割タイプによりフレキシブルな設置が可能
センタ装置と電源・通信ユニットを分離したことにより、センタ装置を壁面に埋め込むことができ、電源・通信ユニットを目立たないところに設置できるのでフレキシブルな対応ができます。
3. システム概要
 
(1) センタ装置
センタ装置は、カラー液晶タッチパネルを採用し、分かり易い表示と簡易な操作を実現。
壁埋め込みした場合 255mm(W)×85mm(H)×20mm(D)。

(2)

基本ソフトウェア及びオプションソフトウェア
個別発停・監視・設定機能、一覧監視、操作・状態変化・警報の履歴管理機能、週間スケジュール運転機能、年間カレンダ運転機能、イベント連動機能、停復電制御機能、BASに必要な制御・監視機能。
(オプションソフトウェア 電力デマンド監視・制御機能、PCカードへのデータ収集機能など)

(3)

リモートユニット
最大99個接続することができ、警報監視で使用した場合、最大 792点の監視を行うことができます。
リモートユニットの設定データをセンタ装置から自動収集し、汎用パソコンからポイント名称をセンタ装置へダウンロードすることができるなど工事費の軽減を図っています。

(4)

Webブラウザの表示画面
液晶パネルの表示と同じデザインになっており、センタ装置でもWebブラウザでも同じ感覚で操作できます。
4.販売開始、標準価格
  中小規模建物を持つオーナーやテナントビルの自社フロアを遠隔管理したいユーザーなどをターゲットに、販売を行っていきます。 平成11年11月1日より販売開始します。
センタ装置(電源・通信ユニットと基本ソフトを含む)の標準価格は260万円です。
>>製品の仕様

>>本体構成

>>システム構成

>>Webブラウザメインメニュー
   
*用語
BAS ビルディング オートメション システム。
Webブラウザ インターネット上のWebページを検索・閲覧するためのソフトウェア。
Webサーバ Webラウザの要求に応じて、Webページを提供するコンピュータやソフトウェア。
リモートユニット 空調機など設備機器とセンタ装置を通信で結ぶ端末伝送装置。(RU)
【本件に関する問合せ先】
<報道機関からのお問い合わせ>
   NTTファシリティーズ 経営企画部広報室
   MAIL:pr@ntt-f.co.jp
<一般のお客様からのお問い合わせ>
   コンタクトセンタ 電話:0120-72-7374
   午前9時~午後5時まで(土・日・祝日はのぞきます)
ニュースリリースに記載されている情報は、発表日時点の情報です。
予告なしに変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。


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