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平成14年9月12日

ファシリティマネジメント支援システムのカスタマイズ機能を強化
~業務別のファシリティマネジメント戦略を柔軟にサポート~

NTTグループの総合エンジニアリング・サービス企業、株式会社 エヌ・ティ・ティ ファシリティーズ(代表取締役社長 布谷龍司 、以下:NTTファシリティーズ)は、ファシリティマネジメント(FM※1)に関わる土地・建物情報の基本情報や維持管理等に関する情報を統合的に管理するシステム製品「FM施設管理」をバージョンアップし、カスタマイズ機能を強化した「FM施設管理2003」を開発しました。
「FM施設管理2003」は、当社内におけるFM業務IT化の豊富な実績とノウハウをベースに開発されたCAFM(※2)ツールです。今回、基本機能に対し、拡張機能の追加やGUI(※3)の変更等様々なカスタマイズを可能とする開発環境を強化することにより、運用形態や業務領域によって異なるFMの管理項目や分析評価手法に柔軟に対応し、お客様のニーズによって多彩な機能を追加・組み合わせが可能なCAFMプラットフォームを実現しました。このことにより、建物のハードウェアとしての固定的な視点だけではなく、施設情報と財務情報・営業情報など建築以外の経営情報とを柔軟に組み合わせ、より経営戦略に密着させたFM戦略の支援を可能とします。
当社は、本システムを活用したDB構築支援を始めとするFM導入コンサルティングや、建物診断等の総合的なFMサービスを全国的に展開するとともに、カスタマイズ機能により業種業態別CAFMパッケージを開発・提供していきます。
1.開発のねらい
 
NTTファシリティーズでは、NTTグループが保有する土地・建物、電力設備等の施設管理・運用業務を通じて「通信の信頼性向上と資産の利活用、コストミニマム化」を目的としたファシリティマネジメント(FM)を実施しています。また、NTTグループでのFMを効率的に行うため、自社内において様々なFM支援システムを開発するとともに、それらのシステムにより構築されたFMデータベースを企業間イントラネット上で流通させる「NTTグループFM支援システム」を開発し運用しています。ITを駆使した先進的なシステムによるFMデータベースの構築と、イントラネットでのスピーディなFM関連情報の流通を通じて、当社はNTTグループ各社に対して、経営資源としての土地・建物資産を最大限に活用するためのFM情報インフラを構築・提供してまいりました。

「FM施設管理2003」は、このような当社のFM業務IT化における豊富な実績とノウハウをベースに、FM導入による経営効率化をめざす総てのお客さまに対して、高機能・高品質なCAFMシステムと、それを用いた総合的FMサービスを提供することを目的として、一般市場向けに開発されたものです。
2.システムの概要
 
(1) 機能概要
  「FM施設管理2003」は、土地・建物等の施設管理データベースの構築を支援するCAFMシステムで、図面上の図形情報と文字・数値情報からなるデータベースや写真画像等とを関連付けすることにより、様々な形態からなるFM情報の統合的な検索・参照を可能としたものです。
 今回、本システムには従来からの図面・DB管理機能に加えて、スクリプト(※4)によるデータ処理・ファイル出力等の自動化と、専用ライブラリによる機能追加・GUI等のカスタマイズ開発環境を実装いたしました。
(2) 簡易言語による定型帳票出力等への柔軟な対応
  スクリプトは、「FM施設管理2003」プログラム内に搭載されたインタプリタ(※5)により、コマンドの記述されたファイルを読込んで動作する自動処理機能です。FMに利用される様々な情報を加工・整形し、ユーザに見やすい定型帳票等の形で提供することを可能とします。また、スクリプトはテキストベースで記述されているため、運営方針の変更等による評価項目・出力方式・書式の変更等に即時に対応することができ、刻々と変化するFM戦略に柔軟に対応することが可能です。
(3) 図形情報・位置情報と経営情報とを連動させたシステム構築
  専用ライブラリは別プログラムから「FM施設管理2003」の基本コマンド群の呼び出し、拡張機能の追加、GUIの変更といった更に詳細なカスタマイズを実現するための開発環境です。
専用ライブラリを用いることで、本体機能を組み合わせたメニュー変更、データベース更新効率化のための専用入力フォームや定型検索フォームの実装、複雑な解析手法を用いた評価プログラムの組込み・定型様式へのレポート出力といった、個別の要件に特化した機能を「FM施設管理2003」に追加することが可能です。また、図面上の面積情報や図形情報と経営的な情報とを連動させることで、位置情報と多様な評価軸を組み合わせたビジュアルなシミュレーション機能を実現できます。
カスタマイズ機能を用いてCAFMと経営情報を連結し、その情報を多角的に活用することで、金融機関・教育機関・官公庁等の業種業態によって異なる経営戦略に適応した、効率的かつ高品質なFM戦略の立案が可能です。(図1
業務別カスタムCAFMシステム
「FM施設管理」基本機能
3.今後の取り組み
 
NTTファシリティーズでは、「FM施設管理」を用いて、FM情報インフラ構築支援サービスを始めとするFM導入コンサルティングを提供しています。今回開発のカスタマイズ機能を強化した「FM施設管理2003」により、お客様の目的に応じたカスタムCAFMシステムを素早く、そしてローコストにご提供し、より高度なFMサービスをご提案していきます。
 
本文中
FM(※1) Facility Management/企業・団体などの全施設および環境を経営的視点から総合的に企画・管理・活用する経営管理活動
CAFM(※2) Computer Aided Facility Management/コンピュータ・通信などの情報システムを使って、FM業務を支援するシステム
GUI(※3) Graphical User Interface/ボタンやメニューなどグラフィックスを使ったユーザーインターフェイス
スクリプト(※4) Script/簡単なコマンドを記述して処理を実現できるようにした簡易言語
インタプリタ(※5) Interpreter/コマンドを1行ずつ翻訳しながら実行するプログラム実行方式。編集、実行、再編集を効率的にできる
【本件に関する報道機関からのお問合せ先】
   NTTファシリティーズ 経営企画部広報室
   MAIL:pr@ntt-f.co.jp
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予告なしに変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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