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平成14年12月4日

東京海上グループとNTTファシリティーズが提携
~ 建物・設備等 ITファシリティのリスクを診断 ~

 NTTグループの総合エンジニアリング・サービス企業、株式会社NTTファシリティーズ(代表取締役社長 布谷龍司 以下 NTTファシリティーズ)は、東京海上火災保険株式会社(社長 石原邦夫 以下 東京海上)および東京海上リスクコンサルティング株式会社(代表取締役社長 瀬尾征男 以下 TRC)と提携し、IT社会の基盤となる建物や設備などファシリティの脆弱性を評価するサービスを今月より開始します。
 近年、インターネットの普及に伴い、iDC(インターネットデータセンター)のようにIT社会の基盤となるファシリティは、利用するすべての企業のビジネスを背負うことになり、より高いレベルのリスク管理が求められます。停電対策、発熱対策、耐震対策、EMC/雷害対策、通信対応性、運用・保守方法など、システムを横断的・体系的に検討することが重要です。
 ファシリティリスク評価サービスは、建物から設備、運用・保守レベルまでのリスク評価を行い、その結果を保険プログラムに反映させるだけでなく、建物・設備のコンサル、改善提案、リニューアルまで総合的なエンジニアリングサービスを提供します。
1.サービスのねらい
 
 IT社会のリスクには、様々な要素が考えられます。テロやセキュリティもその一例であり、以前にもましてリスクマネジメントの重要性が言われています。
 ITシステムの基盤となる建物や設備などのファシリティについて考えると、電気がなければコンピュータも通信も機能しないし、コンピュータの高密度化による発熱に対する空調の信頼性も大きな問題です。建物に対する耐震や荷重、雷/EMCについての対策も、幅広く専門的な技術が必要となることから、一般的に深く認識されていないのが実情です。(図1
 これまで、NTTファシリティーズは、長年、NTTグループの通信用建物や電源・空調システムなどのリスク評価や対策、さらに保守・監視・マネジメントと情報通信用ファシリティの総合的な信頼性確保に取り組んできました。ファシリティリスク評価サービスは、このような時代背景のもと、IT社会を支えるファシリティのリスクを定量的に評価し、ソリューションを提案する保険とエンジニアリングを融合した新しいサービスです。
2.サービスの内容
 
 ファシリティリスク評価サービスは、「リスク評価」と「ソリューションサービス」で構成されます。
2-1.「リスク評価」サービス
 提供サービス内容の一例を下記に示します。
ファシリティリスク評価サービス内容(例)
1. 地震リスク診断サービス
2. 耐震診断サービス
3. 電源システム診断サービス
4. 空調システム診断サービス
5. セキュリティシステム診断サービス
6. 雷害対策診断サービス
7. EMC診断サービス
8. 浸水リスク診断サービス
 企業顧客が自社で持っているファシリティを、物理的、人的、技術的な側面から、各法人顧客へのアンケート、ヒアリング、実地調査もまじえてファシリティ全体のリスク評価します。
 例えば、企業の情報システム(機器)の耐震性能を技術的な側面からリスク評価する場合には、実際に振動させることが重要です。NTTファシリティーズでは、阪神・淡路大震災で記録された震度7クラスの大地震動を床応答レベルで精度よくシュミレートできる高性能3次元振動試験システムを開発・導入し、より精度よく耐震性能の評価を行うことが可能です。
 これにより、装置等の耐震性能を事前に把握できるため、iDC等におけるサービスの重要度、装置の導入環境にあった耐震対策プランを策定することができます。
 豊富なエンジニアリングの実績を活かして、どの程度トラブルにつながりやすいかという「脆弱性」と、実際に各企業顧客でトラブルになった場合のビジネスへの「影響度」の両側面からリスク評価をすることができます。
2-2.「ソリューションサービス」
  本サービスでは、リスク評価結果を踏まえて、対策案の策定、建物・設備の改修・改善、対策等の実施、保守・監視を含めた改善提案を行います。
1. 建物耐震対策サービス
2. 高信頼電源システム構築サービス
3. 高信頼空調システム構築サービス
4. セキュリティシステム構築サービス
5. 雷害・EMC対策サービス
6. 監視・保守サービス
2-3.サービスの流れ
   コンサルティング・リスク評価からソリューションサービスまでワンストップで提供します。(図2
 リスク評価サービスのレベルは3段階あり、それぞれの内容等は下記のとおりです。
 
・レベル1: 内 容: アンケート+インタビュー調査
  期 間: 1ヶ月以内
  費 用: 50万円程度
  実施者: TRC(主)、NTTファシリティーズ
・レベル2: 内 容: 詳細アンケート+インタビュー+実地調査
  期 間: 2~3ヶ月程度
  費 用: 150万円程度以上
  実施者: TRC(主)、NTTファシリティーズ
 
・レベル3: 内 容: 詳細アンケート+インタビュー+実地調査+個別リスク診断
  期 間: 個別対応
  費 用: 個別にご案内(300万円~)
  実施者: NTTファシリティーズ(主)、TRC
3.今後の取り組み
 
 NTTファシリティーズでは、IT社会を支えるファシリティの信頼性向上施策や耐震試験規格の標準化、雷害リスク低減に向けたコンソーシアム設立等、IT社会のリスク低減に貢献していきたいと考えています。
【本件に関する報道機関からのお問合せ先】
NTTファシリティーズ 経営企画部広報室
MAIL:pr@ntt-f.co.jp
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予告なしに変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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