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平成19年12月20日

株式会社NTTファシリティーズ

データセンター用高電圧直流給電システムの運用試験を開始
~NEDO技術開発機構「品質別電力供給システム実証研究」
フィールドでの運用試験~


 株式会社NTTファシリティーズ(代表取締役社長:森 勇)は、「新電力ネットワークシステム実証研究 品質別電力供給システム実証研究*1」の一部分として、宮城県仙台市の学校法人栴檀学園東北福祉大学構内にインテル コーポレーション*2の協力を得て、データセンター用高電圧直流サーバを設置し、消費電力や温室効果ガスの削減に向けた各種データを取得するため、運用試験を開始致しました(図1)。

 従来のデータセンターで使用されているサーバ等のICT機器*3の電源は、主に交流が用いられてきましたが、サーバ内では交流から直流に変換し使用されています。本運用試験では、サーバへ直流電力を直接供給することにより、交流から直流への変換ロスを無くし、効率を向上させることができ、消費電力を削減することができます。また、高電圧直流給電システムは、温室効果ガス削減にもつながることから、地球環境に優しいICT機器への電力供給方式が実現できます。さらにUPS(無停電電源装置)と比較して直流給電システムは、変換部を減らすことにより故障率が減少し、高い信頼性を有します。本方式は世界的にも注目を浴びている技術です。
 本運用試験にて得られたデータをもとに、高電圧直流給電システムの標準化を図り、市場展開することで、地球温暖化防止に貢献していきます。

図1:直流給電システム構成図

※図をクリックすると、拡大表示でご覧になれます。

1.設備概要
 高電圧直流給電システムに対応する直流サーバ(インテル コーポレーション試作機。直流 300V入力。国内初の導入)
 直流300Vに関しては、運用試験のための暫定電圧であり、本運用試験等を踏まえて検討を進めます。

2.運用試験内容
 現在、実施されている独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)*4の委託研究事業「新電力ネットワークシステム実証研究 品質別電力供給システム実証研究」の電力供給システムを使用し、その負荷として今回の直流サーバへ直流300Vの電力を供給し、運用データから装置の信頼性、安全性、経済性、環境性等の検証を行ないます。

3.運用試験期間
 平成19年12月19日(水)より試験開始

用語説明
*1 新電力ネットワークシステム実証研究 品質別電力供給システム実証研究
平成16~19年度の4ヵ年の期間、新エネルギー等の分散型電源と系統電力を相互補完的に活用する等により、需要家ニーズに対応する品質別(高品質交流電力や直流)の電力供給を集中して行う品質別電力供給システムを開発し、実証する研究。
http://www.sendaiproject.com
  *2 インテル コーポレーション
シリコンの技術革新で世界をリードするインテルは、人々の仕事と生活をさらに豊かにする先進的なテクノロジーと製品を開発、イニシアティブを推進していきます。インテルに関する詳しい情報は、http://www.intel.co.jp/で入手できます。
  *3 ICT
Information and Communication Technology(情報通信技術)の略。
  *4 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)
NEDOとは、New Energy and Industrial Technology Development Organizationの略。日本の産業技術とエネルギー・環境技術の研究開発とその普及を推進する中核的実施機関。
http://www.nedo.go.jp/

【本件に関する報道機関からのお問合せ先】
NTTファシリティーズ 経営企画部広報室 MAIL:pr@ntt-f.co.jp

ニュースリリースに記載されている情報は、発表日時点の情報です。
予告なしに変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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