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2014年8月7日

高電圧直流給電システムにおけるワンストップソリューションの本格サービス開始について
~次世代クラウド時代の省エネ・高信頼なICTサービス環境の提供~

 株式会社NTTファシリティーズ(代表取締役社長 筒井 清志)は、このたび、日本電信電話株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 鵜浦 博夫、以下NTT)より高電圧直流(以下、HVDC)給電システムとICT装置等の接続点におけるテクニカルリクワイヤメント(技術要件書:以下、TR*1)が公開*2され、NTTグループの電気通信事業用電源インフラへHVDC給電システムを導入する方針が決定したことを受け、電気通信事業で培ってきたノウハウをもとに次世代クラウドやデータセンターなどへ提供するサービスを拡大、導入コンサルティングから、構築、運用保守まで提供するワンストップサービスの本格提供を開始します。

1.背景

 ICT機器の高発熱化、高密度化に伴う消費電力量の増大や電力会社による電気料金の値上げによって、通信ビル・データセンターにおける省エネルギー化の重要度は増大しています。
 HVDC給電システムは省エネルギー効果と高い給電信頼性の観点から世界中で大きな期待が寄せられており(図1)、NTTグループではNTTファシリティーズとNTT環境エネルギー研究所が世界に先駆けてHVDC給電システムの基礎研究から各種装置開発を行い、率先して導入を進めてきました。
 この度、 NTTよりHVDC給電システムとICT装置等の接続点におけるTRが公開され、2016年度からNTTグループの通信ビル・データセンターへの本格導入開始が決定したことを受け、NTTファシリティーズはHVDC給電システムのNTTグループへの導入を支援するとともに、NTTグループ外の次世代クラウドやデータセンター向けにHVDC給電システム提供を本格開始いたします。

図1 HVDC給電システムのメリット
図1 HVDC給電システムのメリット
※図をクリックすると、拡大表示でご覧になれます。

2.概要

 HVDC給電システムの構築にあたっては、システム効率や給電品質などの側面から電源装置からICT装置までシステム全体のソリューション提供が重要であり、キーデバイスである電源装置(HVDC整流装置)をはじめとし、蓄電池、HVDC分電盤、HVDCコンセントバー、電源プラグ等が必要となります。NTTファシリティーズでは、自社開発品のHVDC向け整流装置システム、分電盤、コンセントバー、マイグレーション装置等各種ラインアップを取り揃えているほか、HVDCシステムの企画・導入コンサルティングから設計、工事監理、保守運用まで、ワンストップでサービスを提供してまいります(図2)。

図2 HVDC給電システムのワンストップ提供
図2 HVDC給電システムのワンストップ提供
※図をクリックすると、拡大表示でご覧になれます。

3.今後の展開

 通信ビル・データセンターなどへのHVDC給電システム導入における課題の一つとして、既存設備への電力供給があげられます。既存のICT機器をご使用頂きながら、HVDC給電システムを導入いただけるよう、高電圧直流を低圧の直流や交流へ変換するマイグレーション装置のラインナップ拡大、一つの装置でDC380VとACの供給が可能なハイブリッドHVDC整流装置等の開発等、導入普及に向けたさらなるシステム開発を行い、新設のみならず、既存の通信ビル・データセンターへのHVDCシステム導入をすすめていきます(図3)。
 将来的には、通信ビル・データセンターなどへの導入だけでなく、太陽光発電システムなど直流で発電する再生可能エネルギーを直流のまま連系したスマートグリッドへの適用も視野に入れた、幅広い領域でのシステム提供を目指していきます。

図3 今後のラインアップ拡大
図3 今後のラインアップ拡大
※図をクリックすると、拡大表示でご覧になれます。

用語説明

*1 NTTテクニカルリクワイヤメント
http://www.ntt.co.jp/ontime/policy/tr/
*2 2014年8月4日 NTTニュースリリース
世界初、次世代給電インタフェースに関するテクニカルリクワイヤメントの公開について
【本件に関する報道機関からのお問合せ先】
NTTファシリティーズ 経営企画部広報室 MAIL:pr@ntt-f.co.jp

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