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2014年12月26日

各メーカーの照明器具をスマートフォンで制御
~消費電力を大幅削減する無線個別調光照明制御システム「FIT LC™」の提供開始~

 株式会社NTTファシリティーズ(代表取締役社長 筒井 清志、東京都港区、以下NTTファシリティーズ)は、照明器具の消費電力を大幅に削減可能な無線個別調光照明制御システム「FIT LC™*1」の提供を2015年1月5日から開始します。
 本システムは、調光機能付き照明器具をスマートフォンやタブレット端末で一灯ごとに無線で制御することが可能なシステムで、すべての照明器具メーカーの製品*2に対応します。また、明るさセンサや人感センサを用いることで、昼の時間帯は照明を最低限に抑えたり、不在時には自動消灯するなど利用シーンに合わせ照明をきめ細やかにコントロールすることが可能となり、最大70%の照明消費電力*3の削減を実現します。

1.背景と概要

 近年のオフィスビルでは省エネと快適性の両立が求められ、照明においても必要な場所に必要な照度をきめ細やかに制御することが求められています。さまざまな企業が独自の技術により高度な照明制御システムを開発し、市場に導入していますが、その多くは照明器具と照明制御装置が同一メーカー製品であることが推奨され安価な製品を選択することができません。
 NTTファシリティーズはアイリスオーヤマ株式会社*4、株式会社メガチップス、日比谷総合設備株式会社と共同で「安価」「全メーカー対応*4」「大幅な省エネ性能」を実現した無線個別調光照明制御システムを開発しました。新築や既存の建物に導入を促進し、年間20億円以上の売上を目標として全国で販売していきます。

システム構成機器
システム構成機器
※図をクリックすると、拡大表示でご覧になれます。

2.主な特長

(1)個別制御で大幅省エネ

 1灯ごとの手動または自動による制御、昼光利用や不在時消灯の自動制御により、制御を行わない場合と比較して最大70%の照明消費電力の削減が可能です。(当社NTTファシリティーズ新大橋ビルで70%の照明消費電力の削減を確認)
 また、無線帯域には通信距離や回り込み特性に優れ、消費電力が少ない920MHz帯を採用しており、コントローラから50m以上離れた照明器具との通信が可能です。

〈主な自動制御機能〉

  • 明るさセンサによるオフィス環境に合わせた昼光利用制御や適正照度制御
  • 人感センサや入退室セキュリティーシステム、スケジュールシステムとの連携による不在時消灯やスケジュール制御

(2)オープンな制御技術の採用による全メーカー照明器具対応と高い拡張性

 オープンな照明制御プロトコルや調光制御方法を採用することで、さまざまな照明器具メーカーの製品制御が可能となり、メーカー選択の幅が広がります。

〈照明制御技術等〉

照明制御プロトコル 国際オープンの規格「DALI*5」を採用
調光制御方法 DALIまたは国内で主流の調光制御方法の主流であるPWM*6制御

 また、ビルエネルギー管理システム(BEMS*7)と連携することにより空調設備の制御や電力量の見える化などの機能拡張が可能です。

(3)制御配線の無線化で建物改修時の改修費用を抑制

 建物のリニューアル時やオフィスレイアウト変更時には、設定変更のみで点滅区分の変更が可能なため信号配線工事が不要となり改修費用を抑制します。

(4)無線機能付LED照明器具で安価なシステムの構成が可能

 本システムは照明器具に無線を受信するモジュールを接続することで様々なメーカーの照明器具に対応することができますが、無線受信機能をあらかじめ搭載した照明器具(アイリスオーヤマ(株)製品)をラインナップしています。本製品は、各種センサに対応した自動制御機能を省き、スマートフォン等による無線制御に機能を特化することで、ゲートウェイ等を用いない安価なシステムを構築することが可能です。

用語説明

*1 FIT LC™
フィット・ライティング・コントローラーの略。
*2 すべての照明器具メーカーの製品
PWM制御対応調光機能付き照明器具に限ります。
*3 最大70%の照明消費電力
当社調べによる従来のHf蛍光灯照明器具との比較です。調光機能付きLED照明を利用した場合はさらに10%の削減が可能です。
*4 アイリスオーヤマ株式会社・全メーカー対応
本システムに対応する無線機能付LED照明器具はアイリスオーヤマ(株)との共同開発製品です。
(2主な特徴(4)無線機能付LED照明器具で安価なシステムの構成が可能 参照 )
PWM制御対応調光機能付き照明器具はすべてのメーカーに対応します。
*5 DALI(Digital Addressable Lighting Interface)
国際オープンの照明制御通信プロトコル規格。
IEC62386によりデジタル調光照明インターフェースとして規格化。
*6 PWM(Pulse Width Modulation)
変調方法の一つであり、パルス波のデューティー比を変化させて変調すること。
PWM信号により照明器具の調光制御や空調の風量制御などが可能。
*7 BEMS(Building Energy Management System)
ビルの空調設備・電気設備等を監視・制御する装置。
本件に関するお問い合わせ先
報道機関からのお問い合わせ
NTTファシリティーズ 経営企画部広報室 MAIL:pr@ntt-f.co.jp
一般のお客様からのお問い合わせ
コンタクトセンタ 0120-72-73-74
午前9時~午後5時(土・日・祝日はのぞきます)

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