株式会社NTTファシリティーズ（本社：東京都港区、代表取締役社長：筒井　清志、以下NTTファシリティーズ）は、第28回日経ニューオフィス賞「ニューオフィス推進賞」を受賞し、本日、その表彰式が日本経済新聞社　東京本社ビルにてとり行われました。

受賞対象オフィス名：NTTファシリティーズ　イノベー ションセンター（所在地：東京都江東区）

オフィスの特徴

　NTTファシリティーズ　イノベーションセンターは、これまで当社が培ってきた建築技術や省エネ技術、オフィス環境コンサルティング^*1技術を最大限に盛り込んで自社設計した自社研究開発拠点であり、研究開発オフィスと試験検証施設を統合しています。
　当オフィスは、当社の強みであるICT・エネルギー・建築の融合が最大限発揮され、分野を横断したイノベイティブな開発ができるよう、以下の3つのコンセプトを軸に計画しました。計画にあたっては、オフィスを有効活用するためのファシリティマネジメントのノウハウを活用しました。

• 「新しい価値を創造する」オフィス
  企業の継続的な成長には、オフィスの快適性や業務効率の向上だけでなく、情報流通を活性化させ、多様な専門家のコラボレーションを誘発することで新しいサービスを創出することが必要です。
  当オフィスでは分野横断のコラボレーションを促進するため、メイン動線沿いに打ち合わせコーナー等の共用スペースを配置し、他の部署の進行プロジェクトの様子が感じとれる工夫を随所に施すことで、見通しのよい執務スペースとしています。また、コミュニケーションを誘発するスペースや仕組みをオフィス内に配置するだけでなく、どこでも自分のOA環境を呼び出すことができるシンクライアントシステムを導入することで、効率よく働く場所の選択を可能とし知的生産性の向上をめざします。
• 「進化しつづける」オフィス
  一般的に、オフィスは一度構築すると、時代とともに変化していくワークスタイルや事業形態から取り残されてしまいがちです。そこで、対応・変更策の立案が行えるよう、柱のない大空間、配線を収容する天井フレーム等、レイアウト変更が容易となる建築システムとし、ワーカーの位置情報から施設の利用状況を収集・分析し、変化に対応する試みをしています。また、温度・湿度等の環境情報、熱利用状況を分析し、その結果により柔軟に制御変更可能な設備システムを採用しています。
  これらの分析技術とフレキシビリティの高い建築・設備システムにより、オフィスを進化させつづけることが可能となります。
• 「人と地球にやさしい」オフィス
  最新の空調制御技術や構造制御技術、電源供給技術を最大限活用し、ICTを活用した安全・安心で快適な、地球にやさしいオフィスを実現しています。

　このようなオフィスコンセプトの中で、当オフィスに導入したさまざまな技術を統合して評価した結果、賃貸ビルに入居していた移転前との比較では、消費電力量は40％削減（一般的なオフィスビルと比べ52％削減）、組織をまたがるミーティングが1.9倍に増加、ワーカーのオフィス満足度が83％となる等、さまざまな結果が得られました。また、実証実験の取り組みの中で無線個別調光制御システム「FIT LC^*2」や建物安全度判定サポートシステム「揺れモニ^*3」等、ご提供が可能になった技術もあります。

日経ニューオフィス賞について

　日経ニューオフィス賞は、日本経済新聞社、一般社団法人 ニューオフィス推進協会の主催、経済産業省、日本商工会議所の後援で実施され、経済産業省の「感性価値創造イニシアティブ」施策の一つとして、「快適かつ機能的」であり「感性を刺激し、創造性を高める」ニューオフィスづくりの普及・促進を図ることを目的とし、創意と工夫をこらしたオフィスを表彰するものです。