1. ホーム >
  2. 導入事例 >
  3. ファシリティマネジメント導入で医療サービスの高度化を目指す 聖路加国際病院様
導入事例

ファシリティマネジメント導入で医療サービスの高度化を目指す

聖路加国際病院様

 建物や施設は年月を経ることで機能が低下し、設備トラブルというリスクが高まります。そのため、劣化の早期発見・対応が効果的な手段となります。歴史ある建造物であるがゆえに、本館でも四半世紀、旧館は80年以上も経過した聖路加国際病院様も例外ではありません。
 そこで今回は“建物のドクター”を求めていた聖路加国際病院様が、NTTファシリティーズをパートナーとしてファシリティマネジメント(※1)のアウトソーシングを導入した経緯に迫ります。

※1 土地や建物、設備一式の保有、運営、維持、企画などについて、経営効率最大化を狙いに総合的に管理する手法。建物の管理・修繕を主体としたビルマネジメントと異なり、運営維持の長期計画の策定により維持管理コスト抑制なども実現し経営に貢献する

患者や医療スタッフにとって適切な環境を維持する施設を目指して

 多くの医療スタッフが働き入院患者や外来患者も多い大病院にとって、建物や施設の健全性を保つことは重要です。医療スタッフが働く環境を維持するとともに、医療施設として衛生面にも配慮する必要があり、患者が安心して治療を受けられる環境を維持しなければなりません。


本館(地上11階地下2階)

本館(地上11階地下2階)

旧館(地上7階地下1階)

旧館(地上7階地下1階)


 そこで、聖路加国際病院様ではクオリティ・インディケーター(以下、QI)(※2)という手法を用いて改善活動に努めてきました。QIを導入した福井次矢院長は「私が院長に就任した12年前から医療の質を追求する目的でいち早くQIを導入することで課題への取り組み状況等を数値化し、エビデンスに則した医療を提供できているかを評価しています」と語ります。この評価対象には、当然ながら患者が安心・安全に医療が受けられる病院施設であるかという観点も含まれています。
 さらに当院では2012年7月にJCI認証(※3)を取得し、JCI認証基準14項目に含まれる「施設の管理と安全性(FMS)」についても外部機関による客観的な評価を得ることに成功しています。

※2 根拠に基づいた医療の実践度合いを測定し、改善を図るための指標。

※3 「医療の質や患者の安全に対する継続的な改善」を行う病院を評価する第三者認証機関であるジョイント・コミッション・インターナショナル(本部・米国シカゴ)による認証。日本では24病院(17年12月)が認証取得している。

ファシリティマネジメントで施設管理体制の見直しを図る

 しかし、当時JCI認証を取得するにあたり苦労した点が多々ありました。「まず現状設備の確認が大変でした。老朽化が懸念される配管の状態など見えない部分の情報が全く不足していたのです。設備の図面も担当者の頭の中にあるという属人的な管理状態でした」(福井院長)。さらに施設管理を担当する青木眞晴総務部長兼管財課マネジャーも「施設修繕の面では各設備を個人に依存し情報共有が進んでいなかったため、全体的な優先順位がつけられず、適切なコストの配分ができていないことがわかりました」と当時を振り返ります。


聖路加国際大学 学長 聖路加国際病院 院長 福井 次矢 様

聖路加国際大学 学長
聖路加国際病院 院長
福井 次矢 様

聖路加国際大学 総務部長兼管財課マネジャー 青木 眞晴 様

聖路加国際大学
総務部長兼管財課マネジャー
青木 眞晴 様


 そこで施設の状況をリアルタイムに把握し計画的な維持管理プランを実行していくために、聖路加国際病院様ではファシリティマネジメント(以下、FM)を導入する方向に動き出します。福井院長自ら数か所の病院を視察する中、都内病院でFMを実施するNTTファシリティーズに出会いました。NTTファシリティーズは、すでに当該病院でJCI関連委員会の会議にも参加しFMの観点から情報共有や方針の提案なども行うなど長期的な整備計画を策定し、施設面でのコストコントロールを主導するといった病院経営の一翼を担っており、その実績を聖路加国際病院様は高く評価したのです。

コストコントロールで病院経営に中長期的に貢献

 FM導入は、2016年9月からスタートしました。まず、NTTファシリティーズから建物とエネルギー管理のプロフェッショナルを常駐させる「FMセンター」を設置。2017年4月にはセンター内に運営上の課題抽出と施策立案を行う「企画係」と施設の状態把握と即時是正対応を行う「施設係」を配置し、それらを統括するセンター長のもと、課題だったFM体制を整備。あわせてFMを可視化するFMツールを開発・導入することで情報共有の活発化を図りました。その結果、「設備や体制面での問題点の把握や対策が明確になり、そのうえ長期的なコストの想定も可能になりました」(青木総務部長)というように管理体制が強固なものとなりました。また、体制の整備によって、環境整備担当へ新たに2名の人員配置ができ、さらに迅速な対応が実現可能となりました。


 「当初はアウトソーシングすることで施設管理コストが増大すると考えていましたが、中長期的な視点で見た場合それに見合う以上の価値があると今は実感しています」と語る福井院長。施設運営を通じた医療サービスの高度化に向け、信頼できるパートナーとしてNTTファシリティーズのさらなる貢献が期待されています。


NTTファシリティーズのファシリティマネジメントによるコスト削減効果例

お客様概要

1901年(明治34年)開院。年間の入院患者数は約18万人、外来患者は約65万人。また1300人以上の医療スタッフが勤務し、東京都災害拠点病院にも指定されている。

聖路加国際病院
東京都中央区明石町9番1号
本館 旧館 別館 聖路加助産院
マタニティ
ケアホーム
13,314 m2 12,910 m2 485 m2 425 m2
7,711 m2 4,147 m2 258 m2 294 m2
60,865 m2 24,131 m2 775 m2 1,724 m2
地上11階
地下2階
地上7階
地下1階
地上3階 地上7階
1992年 1933年 2010年 2010年
520 床 19 床
約2,700 人(1日平均)

導入事例一覧へ

このページの先頭へ