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ビジネスコラム

働き方が多様化する中でもとめられるオフィス像とは

2020年6月24日

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 新型感染症の影響を受けてテレワークが一気に浸透する中で、オフィスの担う役割も変化すると考えられています。新しい生活様式に沿った働き方とともに、オフィスはどのように変わっていくのでしょうか。今回は、新しい生活様式に沿ったオフィスの役割や方向性について考えます。

新型感染症の流行でテレワークが進展

 新型感染症の流行により、はからずもテレワークが一気に普及することになりました。これからは、テレワークを取り入れた新しい生活様式のもとで働き方が多様化し、オフィスのあり方にも大きな影響を与えると考えられます。

 従来の日本のオフィスは、長らく業務を遂行する上で、組織単位の生産性を上げていくことを主眼に置いていました。しかし、近年、働き方が多様化しており、個人の役割を含めた生産性が求められるようになっています。

 その中でオフィスの役割は、個人の仕事や生活の状況に合わせて、家や外出先などあらゆる場所で働くテレワークといった新しいワークスタイルを取り入れながら、快適性や働きやすさということも考慮していくよう変化していくことでしょう。

 今後の働き方は、オフィスだけでなく、自宅やサテライトオフィスなど多様な労働環境を備える企業が増えると考えられます。その中で、オフィスにはどのような役割が求められるのでしょうか。

オフィスの進化に必要なもの

 今後、オフィスのあり方は変化しても、位置付けは変化しないものと考えられます。なぜならオフィスにしか提供できない役割があるからです。

 例えば、組織の一体感を醸成したり、イノベーションを生むために多様な人たちが刺激を与え合うことが、オフィスのような人が集う場には期待されます。

 そうした観点から考えると、多様な人々が集い、コミュニケーションを取り合う場所としてオフィスも進化をする必要があるのかもしれません。また、働き方の多様性に応えられるダイバーシティの視点からのアプローチも必要です。例えば、託児所や授乳室などをオフィス内に設けるといった事例もあります。

 仕事の内容に合わせて場所を選べるという視点も大切です。アイデアを練るような創造的な仕事は気軽に会話ができる場所で、リラックスしたいときはカフェスペースで、と業務内容や気分に合わせて適切なオフィス環境やテレワークを選択できるようにすることで、働く人の生産性は高まることでしょう。

 しかし、このようなオフィスの進化をはかろうとしても、まずはしっかりとした新型感染症の対策がなされていなければ手をつけることはできません。

新しい生活様式を取り入れたオフィスとは

 今後のオフィスを考える上では、防災などと同様のレベルで感染予防対策も求められます。

 例えば、フィジカル・ディスタンスを考慮したレイアウトであったり、室内の換気やトイレなどの衛生面に対してこれまで以上に気をつける必要があります。そのためには、フィジカル・ディスタンスを示す標識を取り入れたり、換気設備の適切な運転・点検を実施するといったことが有効です。また、出入り口にサーマルカメラを設置し、体温の高い人を検知するという方法を取り入れている企業も多くあります。

 新型感染症の流行を機会に、テレワークの普及など私たちの働き方は大きく変化しようとしています。しかし、その中でもオフィスの位置付けは変わることはありません。むしろ人が集う拠点として、その役割は重要性が増すことでしょう。しかし、そのためには新しい生活様式に対応することが欠かせません。これを機会に、オフィスのあり方を検討してみてはいかがでしょうか。

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