NTTファシリティーズ
Technical paperテクニカルペーパー
No.004

事業継続に必要な装置の耐震性能

1.地震が多い日本列島

 地球の表面は,硬い板状の岩盤である十数枚のプレートに覆われています。プレートは,ごくわずかですが少しずつ動いており,プレート同士がぶつかる場所を中心に力が蓄えられ,これが地震を発生させるエネルギーとなります。日本列島周辺は4つのプレートが集まり,その移動によって複雑な力がかかる,世界でも有数の地震多発地帯となっています。ちなみに世界全体で年間1,500回近く発生するマグニチュード5.0以上の地震のうち,約1割が日本とその周辺で発生するといわれています。
 平成に入ってから発生した震度6弱以上の地震に限っても,日本列島の様々なエリアで発生しており,地震の発生する場所や時期については現在の科学をもってしても完全に予測することが難しいのが現状です(図1-1)。
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図1-1  日本で発生した震度6弱以上の被害地震の震源(1989年以降)

 こうした日本において事業を行い,継続していくためには建物の耐震性と共に,そこに設置されている様々な設備機器や装置(以下,装置)についても耐震性が担保されていることが重要です。装置とは,オフィスビルの什器から工場の工作機器まで,事業に必要なものを包括的に指します。本稿ではこうした装置の耐震性について,解説・提言を行います。

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