NTTファシリティーズ
Technical paperテクニカルペーパー
No.009

雷害リスクの評価技術開発

1.増える雷害

1.1 地球温暖化,気候変動による落雷数増加

 近年,地球温暖化に伴い気候が目に見えて変動してきています。線状降水帯がもたらす強雨による土砂災害や,夏期には気温が35度を超える猛暑日が続くことも珍しくありません。東北や北海道では温帯低気圧に変わってしまう台風も最近では勢力を保ったまま通過し被害をもたらすようになっています。昨冬は暖冬による雪不足で日本各地の積雪が例年よりも少なかったのも関連する1つでしょう。

 このような状況下,日本で雷によって発生する被害(以下,雷害)が増加しているのはご存じでしょうか。

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