NTTファシリティーズ
Technical paperテクニカルペーパー
No.011

ICT運用環境を支える
交流電力無瞬断切替技術

1.背景

 スマートフォンやインターネットといったICTは,現代社会に深く浸透しており,すでに私たちの生活シーンに無数に取り入れられています。さらにニューノーマル時代の新たな働き方や消費行動により,この傾向はますます加速し,私たちの暮らしは大きく変わっていくと考えられます。これらの社会的背景により,情報インフラを支えるICT機器は24時間365日の連続動作を求められる状況にあります。
 ICT機器の停止を引き起こす要因には,不正アクセスや操作ミスといった人為的要因のほか,自然災害やそれに伴う電力供給の途絶といった不可抗力の要因があります。また,最新のICT機器は高密度実装と処理速度の高速化に伴い,ラックあたりの消費電力が大きくなる傾向にあり,データセンターの電力消費が国内の総電力使用量に占める割合も,年を追うごとに飛躍的に伸びています。このような背景から,データセンターの停電対策や電力品質対策の社会的重要性は,年々高まっているといえます。
 停電や電力品質等,こうした商用電源に起因するトラブルを防ぐ役割を担っているのがUPSです。UPSは,商用電源からの交流電力をノイズの少ない正弦波に整形して安定した電力供給を行うと共に,商用電源の停電時には蓄電池に蓄えていた電気エネルギーを用いて給電を継続します。
 一旦動作を開始したUPSは,24時間365日動作し続け,一般的に5~10年程度での更改が必要とされています。UPSが二重化構成となっている大規模なデータセンターであれば,給電を停止させることなくUPSの更改ができますが,単機システムのUPSを運用する企業内サーバールームや,二重化構成に対応していない単一入力のICT機器などは,UPSの更改を行うために一旦ICT機器を停止させる必要があります。しかし昨今,ICTは我々の生活やビジネスに欠かすことのできない存在となっており,ICT機器の停止は事実上不可能なケースが多分に存在します。
 そこで,NTTファシリティーズはICT機器を停止させずにUPSの更改を安全・確実に行うことができるよう,交流電力無瞬断切替技術を開発しました。本稿ではこの技術の概要と,切替作業の実例について解説します。

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