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CASESTUDYPROJECT事例
2020年8月21日

近畿大学6・7・18号館(南棟)

豊かで美しい都市空間の創出

 「近畿大学6・7・18号館(南棟)」は,同大学東大阪キャンパス整備の一環で建て替え整備されました。建築と建築の「間」に豊かな外部空間が生まれるようにACADEMIC THEATER(1~5号館,2017年完成)の周囲に3棟を配置。各棟を雁行や離散配置とすることで建物間に心地良く個性豊かな自然環境を与えています。各棟に設けられた外部廊下やテラスといった中間領域により隣接する自然と呼応し,緩やかにつながることで固有性と全体性を同時成立させています。高密度で活気が溢れていたキャンパスの風景と文化を紡ぎ,多様なふるまいと自然あふれる都市空間の創出を目指しました。

  • ① THE GARAGE沿いの南側に設けた6号館の外部通路空間。構造とインフラを保護する木化チップ(廃材利用)充填の門型フレームが連続する
  • ② 西側夕景。写真中央はTHE GARAGE,右は実験室や研究室が入る6号館。THE GARAGEは水景に囲まれた柱だけの一体空間となっている
  • ③ THE GARAGEは柱だけがある,透過性のある一体空間とした。木チップを散りばめた日よけを介してトップライトから自然光が注ぎ込み,木漏れ日現象を発生させる

社会の諸問題を解決に導くACADEMIC THEATER ANNEX THE GARAGE

 L字型(6・7号館)に配置したレンガ調タイルのボリュームに囲まれた平屋建ての場は,オール近大の新たなプラットフォームです。今回のプロジェクトでは,学部の垣根を取り払い社会の諸問題を解決に導く学術空間ACADEMIC THEATERと相乗効果を生むコンテンツデザインに取り組みました。MAKE(もの・企画・イベント・音楽・アート)を通じて新結合を促進するACADEMIC THEATER ANNEX THE GARAGEは,多様な活動が相互作用しあうよう一体空間とし,柱によってのみ領域性をつくりだしています。同時に隣接する6・7号館側でインフラ設備や構造を負担することで軽やかな空気感を生み出しつつ,すり鉢状に窪んだ場とすることでクリエイティビティを刺激する自然(水・緑・光)があふれる環境としています。コンテンツと空間を同時にデザインすることで,イノベーションが生み出される環境を創出しました。
 一連のキャンパス整備を通じて,「近畿大学の進化・変革しつづけるマインド」「感性を刺激する多様な空間」が同時多発的にあふれる近畿大学ならではの美しいキャンパスを目指しました。

近畿大学6・7・18号館(南棟)

所在地大阪府東大阪市小若江3-4-1
施主学校法人近畿大学
設計・監理NTTファシリティーズ
敷地面積86,858.27㎡
建築面積5,771.39㎡ (全体),2,184.93㎡ (18号館南棟),3,586.46㎡ (6・7号館)
延床面積15,320.14㎡ (全体),6,460.87㎡ (18号館南棟),8,859.27㎡ (6・7号館)
構造・規模S造,地上4階(18号館南棟),地上4階・搭屋1階(6・7号館)
工期2018.4~2019.8


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