NTTファシリティーズ
ICT・エネルギー・建築の技術/情報サイトNTT Facilities Journal Digital
2019年1月31日

快適な環境をつくる定量的なデータと人の声

 近年では,建築に関しても働く人への配慮が求められています。経済性や環境性能を追求するのであれば,従来までの空間に合わせて働き方を変えるという手法で対応できますが,従業員が最大限に活躍できるように工夫し,心も体も健やかに働けるオフィスを構築するためには,働き方に合わせて空間を変更しなければなりません。そのためには,建築とFMの融合が必要となってきます。
 当社では,FM実践のショーケースとなった横浜メディアタワー,自然エネルギーの積極的な活用を行ったNTT武蔵野研究開発センタ本館などにおいて,建築とFMを融合させた取り組みを展開してきました。最近の事例では,NTTファシリティーズ中国本社のオフィスリニューアルが挙げられます。IoTを活用した行動モニタリングと社員へのアンケート調査から最適な配置を計画し,またモニタリングによるデータだけでなく,社員からの生の声を計画に反映させたことがポイントで,自分の声が反映されたオフィスに愛着を持つという効果が期待できます。このように計画段階から社員を巻き込み,会社に対する思いを醸成させるワークプレイスづくりが,今後はますます必要になってきます。

 また,大手町プレイスにおける移転プロジェクトでは設計に携わり,コミュニケーションを誘発する仕組みを随所に散りばめ,最先端技術のショーケースとなるガラス張りのラボを配置するなど,NTTグループが入居する新しいワークプレイスを構築しました。  社会経済情勢の変化に伴い,NTTファシリティーズは省エネルギーと快適性を両立させたゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)の実現に取り組んでいます。省エネルギーや省コストの価値だけでなく,コミュニケーションが活性化する生産性の高いオフィス環境の構築などの新たな価値の創出が必要とされている昨今,当社ならではの強みを一貫して提供するスマートビルディングを通じて,建物と人,それぞれの視点でビルの最適化に貢献します。

2015年2月に竣工した品川シーズンテラス。先進の環境性能と免震構造に加えて,フレキシビリティの高いワークプレイスによりオフィスの生産性を高めている。また「風の道」の確保や生態系のつながりに配慮した広大な緑地整備により,都心における新たな街づくりの中核を担っている

1999年6月に竣工したNTT武蔵野研究開発センタ本館では,ダブルスキンによる自然換気,クール・ヒートチューブによる地熱を利用した予冷・採熱,太陽光発電の採用など自然エネルギー利用の積極的な取り組みを行った

1999年4月に竣工した横浜メディアタワー内に設けられたフリーアイランドスペース。マルチメディアを駆使したフレキシブルなワークプレイスを実現したモデルオフィスで,FM実践のショーケースとして移転前後に社員の意識調査や導入設備に関する効果測定を行った。また2002年8月には屋上緑化を行い見学コースを設定し公開するなど,環境負荷低減の取り組みを積み重ねてきた

1983年に運用を開始した建築保全管理システム「MEDIAS」。保全業務をリアルタイムで支援する大規模なオンライン・データベースシステムだった。当時でいう「建築保全の日常業務の機械化」,今でいう「FMのICT化」の始まりだった

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