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2008年4月7日

株式会社NTTファシリティーズ

電源バックアップサービス(RESCUE POWER)の提供を開始
~移動電源車によりBCPをワンストップで提供~

 株式会社NTTファシリティーズ(代表取締役社長 森勇)は、BCP*1(事業継続計画)がクローズアップされている中、受電設備・予備発電機などの更改工事、整備工事ならびに法定点検などに伴う代替エンジンの確保が重要であると考えており、この度、自社資産の移動電源車を配備し、データセンター事業者、及びサービス端末・社内端末などのミッションクリティカル*2な設備を有するテナント・ビルオーナー向けに電源バックアップサービスの提供を開始します。

1.サービス提供の背景
(1) BCPへの対応
  ブロードバンド時代を迎えた現在の情報化社会において、近年ではデータセンターのみならずお客様オフィスにおいても高性能なサーバーやルータなどの情報通信システムが導入され、電話をはじめ、各種サービス、映像配信など、多種多様な情報が、大量、且つ高速に社会全体で取り交わされております。
つまり、情報通信そのものが企業運営を支えているといえます。
社会的にBCPがクローズアップされているなか、企業にとっては、こうした事業を支える重要な設備、いわゆるミッションクリティカルな設備をいかにリスクから守り抜いて事業を継続していくかが、経営の根幹にもかかわる極めて重要な課題となっています。
しかしながら、電源の断は、情報通信システムの即停止など企業活動の根幹を担うエネルギーシステムのストップを意味し、事業継続に多大な影響を与えます。電源の給電継続はまさに情報化社会をささえる源であり、BCPに対応するためにも電源の確保が急務、必須であると考えます。
(2) NTTファシリティーズの実績
  当社は、BCPニーズに対応するため、NTTグループにおける総合エンジニアリング・サービス企業として、高信頼・高品質な電源、及び空調システムなどのインフラ施設の構築、保守・運用、改善から、24時間365日途絶えることのない通信サービスを100年以上にわたって支えてきた実績と、NTTグループ会社が所有する約220台の移動電源車の運用実績、ならびに大規模災害時にあたっては、全国180ヵ所のサービスセンタが所有する携帯型発電機を的確・迅速に配備・運用する電源バックアップに関するノウハウを有しています。
阪神・淡路大震災や新潟県中越沖地震においては、近隣の支店から移動電源車を手配し、被災状況の情報収集、及びGPS機能を駆使して最適ルートを誘導するなど迅速な電源バックアップを実現させ、通信を守り抜いてきました。その他、ビル固定の予備発電機の更改及び大規模整備(オーバーホール)時には、適合する代替発電システムを選定し、レンタル手配、配備、配線、保守、運用までを実施してきました。また、台風シーズンにおいても、携帯型発電機とともに、レンタルでの発電システムを事前に準備、始動試験を行い、広域停電に備えています。
こうした実績・ノウハウを活かし、お客様のご要望に適応した電源の仕様検討から、配備、配線、給電、燃料手配までワンストップで電源バックアップサービスを提供することとしました。

2.サービス概要
(1) データセンター事業者ならびにミッションクリティカルな設備を有するビルオーナー、テナントその他研究所等において、「ビルの法定点検や電気工事に伴う計画停電時の電源確保」、「予備発電機の更改・オーバーホール期間中などの代替設備」ならびに「各種イベントや建設工事現場などにおける電源確保」に仮設電源として移動電源車を用意し、電源確保を可能にします。
(2) 電源容量、用途(設置期間が長期に渡るもの、部分的な給電など)に応じ、可搬型の発電機、分電盤等を用意し、幅広くお客様に対応します。
(3) 仮設電源の仕様検討、配置場所の検討から仮設電源の運搬、設置、ケーブル配線工事、仮設電源の運転、監視、撤収、燃料手配までワンストップで提供します。

サービス名: 電源バックアップサービス RESCUE POWER(レスキューパワー)

<サービスロゴ>
RESCUE POWER(レスキューパワー)

3.サービス開始日
2008年4月7日

4.今後の展開
 本サービスをBCPソリューションのひとつとして展開していき、お客様のBCPに貢献していきます。
 自社資産移動電源車による電源バックアップサービスは当面、首都圏エリアを中心にサービスを提供していき、市場動向を見据えながら、順次全国に展開していく予定です。

5.技術的な特徴
(1) 高品質なバックアップ電源を適用
  ビル内では、整流装置、交流電源装置、空調装置などの多種多様な負荷機器により高調波電流が生じ、発電機出力の電圧波形の歪み増大から情報通信システムが停止するなど運用に影響を及ぼします。その対策として、許容等価逆相電流の値を大きくする、つまり発電機容量に余裕をもたせる耐力アップが必要となりますが、大幅なコストアップを伴います。一般的には15%程度ですが、 RESCUE POWER では30%以上の耐量を有しているため、高調波電流対策も万全でより歪みの少ない高品質な電源バックアップができます。

移動電源車の主要諸元を表-1に示します。

表-1 移動電源車の主要諸元
項目 単位 規格 備考
150 500 1000
出力容量 kVA 150 500 1,000  
定格電圧 V 210 6,600  
定格回転数 rpm 1,500/1,800 50Hz:1,500
60Hz:1,800
相数 3 3  
周波数 Hz 50/60 切換可能
力率 0.8 遅れ力率
許容等価逆相電流 % 30以上  
騒音 db(A) 75以下 90以下 (注1)
燃料タンク 200 200×1
150×1
300×2  
寸法 全長 mm 6,350 6,770 9,950  
全幅 mm 2,100 2,150 2,490
全高 mm 2,770 3,230 3,680
総質量 kg 7,060 7,990 19,655  
(注1) 100%負荷運転状態において自動車周囲1m、地上より1.2mの高さで測定した騒音値

(2) 遠隔監視システム搭載による24時間365日の運用体制を構築
  移動電源車には、NTTファシリティーズ中央監視センタにて運用状況がモニターできる遠隔監視システムを搭載しています。
発電状況及び計測値を転送する“外部情報転送機能”、周囲の映像を転送する“ WEBカメラ機能”、ならびに、現在位置情報を転送する“GPS機能”から構成され、24時間365日の遠隔監視とともに、現地作業員との二重チェック、または、作業員への統制措置から安定した給電を実現します。また、広域災害発生時でのビジュアル情報、車両位置情報の収集から迅速、且つ適切な電源バックアップサービスにつなげるなど、万全の運用体制を構築しています。


用語説明
*1 BCP:事業継続計画
災害時に特定された重要業務が中断しないこと。また万一事業活動が中断した場合に目標復旧時間内に重要な機能を再開させ、業務中断に伴う顧客取引の競合他社への流出、マーケットシェアの低下、企業評価の低下などから企業を守る経営戦略
  *2 ミッションクリティカル
24時間365日、止まらないことを要求される基幹業務、あるいは、そのような業務遂行のために使用されるコンピュータシステム

配備する移動電源車
150kVAタイプ
出力電圧:200V
出力容量:150kVA
全長:6.4m
全幅:2.1m
全高:2.8m
総質量:7.1t
所有台数:2台
500kVAタイプ
出力電圧:6,600V
出力容量:500kVA
全長:6.8m
全幅:2.2m
全高:3.2m
総質量:8.0t
所有台数:1台
1000kVAタイプ
出力電圧:6,600V
出力容量:1000kVA
全長:9.9m
全幅:2.5m
全高:3.7m
総質量:19.7t
所有台数:1台

【本件に関する報道機関からのお問合せ先】
NTTファシリティーズ 経営企画部広報室 MAIL:pr@ntt-f.co.jp

【一般のお客様からのお問い合わせ】
コンタクトセンタ TEL:0120-72-73-74
午前9時~午後5時まで(土・日・祝日はのぞきます)
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予告なしに変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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