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2012年3月22日

農業ITシステムおよび植物工場等の共同実証プロジェクトを大槌町で実施
~農業領域にITサービスを融合させた新産業創出に向けて~

 株式会社NTTファシリティーズ(代表取締役社長 沖田章喜)は、一般社団法人おらが大槌夢広場*1と共同して農産物の生産から流通、加工までの各フェーズとITサービスを融合させた新産業創出に向けた農業ITシステムおよび植物工場等の共同実証プロジェクトを岩手県上閉伊郡大槌町で実施します。

1.背景

 去る2011年3月11日の東日本大震災による地震と大津波により、生活の場、そして仕事の場が広範囲にわたり消失しました。農業においても生産から加工、販売の広範囲にわたり地場産業の基盤が被災しました。今後、農業の復興には農業基盤の集約、共同化、高度化、エネルギー自給率向上、コミュニティの形成などの課題が山積する中、農業とIT融合による新産業創出が期待されています。
 こうした中でNTTファシリティーズは、東日本大震災以降の農業分野での被災地復興事業について明治大学農学部准教授 池田敬氏*2と検討を重ね、建物管理やエネルギーの見える化で活用しているモニタリング技術を応用して農業領域にITサービスを融合させた新産業を創出するために、産官学による「農業とIT融合による新産業創出研究会」*3を2012年1月25日に立ち上げました。本研究会に大槌町の参加を得て、農業ITシステムおよび植物工場等の共同実証プロジェクトを大槌町で実施することが決まりました。

■表:農業とIT融合による新産業創出研究会 構成者及び役割

構成者 役割
一般社団法人おらが大槌夢広場 事業者(地元コーディネーター)
株式会社NTTファシリティーズ 統括(事務局)
株式会社イーラボ・エクスペリエンス センサーネットワーク
株式会社NP 完全人工光型植物工場
協和株式会社 太陽光利用型植物工場
東京豊島青果株式会社 卸売市場(流通)
明治大学 アドバイザー

2.目的

 本共同実証プロジェクトは、被災地の復興、更には日本の復興に寄与すべく、被災地における農業生産及び農業関連ビジネスにITサービスを融合させた新産業創出の実現に向けた課題の抽出と対策の検討を目的とします。

3.大槌町における実証プロジェクト概要

 露地、温室および植物工場等の各施設において、農業生産物の品質向上、栽培管理の効率化、農業経営の安定化のために、生育環境や育成状況のモニタリング情報や栽培計画・記録情報などの栽培支援など、生産から流通・加工・販売までを含むシステムの開発を目指します。 まずは、露地および温室でのフィールドサーバ*4および完全人工光によるユニット型植物工場*5を設置して農業ITシステムの評価、検証を2012年度に開始します。

イメージ図

イメージ図

※実線は実証を行うことが決まっている内容。破線は今後システム開発を目指す内容。

※図をクリックすると、拡大表示でご覧になれます。

用語説明

*1 一般社団法人おらが大槌夢広場
一般社団法人おらが大槌夢広場(代表 阿部敬一)は大槌町を中心に、町民・各分野の専門家・サポーターと共に、知恵と行動を結集して、観光業・商工業・農業・水産業の再建と生活・雇用支援を目的に設立。
*2 明治大学農学部准教授 池田敬氏
「被災地における農業とICT融合による新産業創出のための共同研究」を株式会社NTTファシリティーズと実施中。
*3 「農業とIT融合による新産業創出研究会」
構成員:株式会社イーラボ・エクスペリエンス、株式会社NP、株式会社NTTファシリティーズ、一般社団法人おらが大槌夢広場、協和株式会社、東京豊島青果株式会社、明治大学 (平成24年3月22日現在)
*4 フィールドサーバ
「フィールドサーバ」は、中央農業総合研究センターが開発のカメラとセンサと通信装置を一体にした屋外型の簡易計測機器システムで、圃場モニタリングシステムとして広範囲で利用され、中央農業総合研究センターとの特許使用許諾契約に基づいて、株式会社イーラボ・エクスペリエンスが「フィールドサーバ」を開発、販売。
*5 ユニット型植物工場
NTTファシリティーズが開発中の分散管理可能な完全人工型植物工場。(住宅に設置可能な小型植物工場)
【本件に関する報道機関からのお問合せ先】
   NTTファシリティーズ 経営企画部広報室 MAIL:pr@ntt-f.co.jp

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