お問い合わせ

NTTファシリティーズ

メールのアイコン


1.開発の背景
 
NTTファシリティーズは、NTT時代にいち早く、ワークステーションを利用してBA(ビルディング・オートメーション)/OA(オフィス・オートメーション)/FM(ファシリティ・マネジメント)を通信で融合したビルディング・オートメーション・システム(BAS)を開発し、1987年販売開始して以来、数多くの納入実績を持ち、インテリジェントビルの設備と環境の統合管理に貢献してきました。
一方、最近の情報通信の進展(パソコンの高機能化と低価格化、インターネット・イントラネットの普及、通信ネットワークの高度化・多様化等)により、SOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)等ワークプレイスが多様化してきており、これに伴いビル運営管理の形態も大きく変化し、広域に分散したオフィスや、ビル群としての管理が必要になっています。
また、地球環境保護の観点から、さらなる省エネルギー対策やCO2排出量・廃棄物の抑制など環境管理の重要性が高まっています。
これらの課題に対し、マルチメディア技術を取り入れた次世代BASを開発しました。
 
2.主な特徴
 
NTT京阪奈ビルに完成したBASは、従来のBAがビル管理技術者向きであったことに対して、ビルオーナーや居住者に開かれたBAとして積極的に居住者にビルの情報を提供するようにした点と、管理者に高度な技術や熟練を要求しない、簡単操作で高度な機能を目指した点、が特徴と言えます。
これを実現するために、情報通信技術・マルチメディア技術を取り入れるとともに、OAシステム・空調システム・照明システム・防犯システム・エレベータシステム・駐車場システム等との連携を強化しました。
これによりWebによるBAS情報の提供、映像情報の利用、移動体通信端末を使った警報通知・ELV操作、環境保護支援の充実、OAシステムとの連携による設備制御、マニュアルの電子化など、居住者やビル管理者の利便性、効率性を高めるとともにセキュリティの向上、省エネルギーを図りました。
 
1 Webによる情報提供
ビルオーナーや居住者のパソコンから特別なソフトを入れなくてもWebブラウザにより、空調サービスが行われているかどうかや室内の温度が何度か確認したり、エレベータの専用運転の設定などを行えるほか、ITVカメラからの映像、駐車場空車台数情報を見られるようにしました。
ビル管理者からの工事の予定や落とし物などのお知らせも簡易な操作でWebサーバに登録できるようにしてあります。
また、インターネットカメラを設備機械室に設置し、映像による設備監視や、特殊消火設備が動作し室内には入れない場合の内部監視もWebブラウザを使って行えるようにしました。
携帯端末とインターネットカメラ、事業所コードレスホンを組み合わせることで、臨時の映像監視も行えます。
   
 
2 移動体通信の利用
事業所コードレスホンを利用し、音声によるガイダンスに従って操作を行うと、エレベータの専用運転の設定、サービス階強化運転の設定などの操作を行えるようにしました。
また、警報発生時、警報の内容を事業所コードレスホン・携帯電話等で音声によって確認できます。
ビル管理者が巡回、点検などでBASの前にいなくても、事業所コードレスホンを持っていれば、緊急警報が発生したときに警報内容を聞くことができ、迅速な対応が図れます。
 
3 地球環境保護の啓発
ビル全体の電力消費量とコージェネレーションシステムによる発電量・廃熱回収量、太陽光発電量を原油消費量やCO2排出量に換算して、居住者のパソコンに表示できるようにし、地球環境保護の啓発を行っています。    
 
4 OAシステムとの連携
OAシステムから会議室の予約を行うと、会議開始時に設定室温になり、会議終了後は照明の自動消灯、空調の自動停止を行えるようにし、省エネルギーと快適性の向上を図っています。
休日や時間外の運転についてもOAシステムからの申請にもとづき、自動的に行えます。
 
5 マニュアルの電子化
BASの取扱い説明書・各種マニュアル類をディジタルデータ化し、検索性を高め必要な情報を素早く見つけることができるようにしています。これらの情報はCD-ROMに格納され、BASのセンタ装置で見ることができます。    
 
6 汎用技術の利用
センタ装置にWindows NT* を使ったパソコンを用い、BAS通信ネットワークにはEthernet* の利用、汎用ソフト(Microsoft SQL Server*, Microsoft Excel*, Internet Explorer*, Acrobat Reader*)の利用など、汎用技術を利用して経済化を図り、ユーザーにもオープンなシステムとしました。    
 

 
* Windows NT、Microsoft SQL Server、Microsoft Excel、Internet Explorer は、マイクロソフトコーポレーションの米国及びその他の国における登録商標です。
* Ethernet は、富士ゼロックス社の登録商標です。
* Acrobat Reader は、米国Adobe system社の商標です。
 

【本件に関する報道機関からのお問合せ先】
NTTファシリティーズ 経営企画部広報室
MAIL:pr@ntt-f.co.jp

ニュースリリースに記載されている情報は、発表日時点の情報です。
予告なしに変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。


PAGE TOP