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建物概要

設計概要

竣工写真

建物の配置計画は、敷地の形状、前面道路と人車の出入動線、建物自体の規模、既存の霞ヶ関電話局局舎と、そのケープル引込洞道とのからみ合等を考慮して定められました。また、出来る限り建物周囲に敷地のゆとりを残す様に努め、車の出入路、地上駐車スペースとして活用出来る様にしました。車路は一方通行となっており、前面道路の車の出入毎の混乱を避けるため地下駐車場への出入口は交通量の激しい前面道路より離れた敷地の奥に設けられました。更に1, 2階の外壁を3m後退した線に設け、そこに出来るアーケードを歩道として、この建物に出入する人々の動線に役立たせる計画としました。建物自体の平面計画は基本的方向としてコアシステムが採用されました。エレベーター、階段、トイレ、雑用室、湯沸室、電気、衛生及び空調用の各種配管、ダクト類を、中央部分に集約して上下交通の大動脈とし、それを精進的な耐震コアとしても役立たせ、その周囲を3mの廊下、幅4mの書類、ロッカ-等の収納スペース、出入口、空調機械室等を含む帯状地得、さらに幅15mの純執務地帯が次々と木材の年輸の様にとり巻き、連窓と幅1.8mのバルコニーとによって外気に接しています。

竣工写真

純執務地帯と附属の収納地帯とを明確に区分したことは、執務環境の整備に大いなる効果をもたらしました。コアをとり巻く事務室部分は、東西南北四つのブロックに、耐震壁で分けられています。この各プロックはその方位及び周囲の環境による外気条件の変化、各階執務時間の差異に対応し、ゾーンコントロールが出来る様、各プロック各階別に各々空気調整機械室を持っています。また耐震壁には各プロック相互の連絡用通路の開口部が設けられ、事務室地帯は行き止まりのない環状の地帯として使用することが出来るようになっていました。天井高内法は2.6mに統一し、柱間は机、椅子の配列と地下車庫の在り方から割り出して縦横7mのピッチで割付けてあります。この7mの1/2、1/4、1/8、1/16の寸法が平面及び内部仕上の寸法の基本として用いられています。

建物規模

住  所 東京都内幸町1丁目1番地(竣工時)
敷地面積 13,041.13㎡
建築面積 5,957.36㎡
延床面積 75,488.86㎡
構造規模 鉄筋コンクリート造 地下4階 地上9階 塔屋2階 軒高31m 塔屋高41.39m
竣  工 1961年1月31日

AWARD

  • 第13回 日本建築学会賞 1961年 作品賞
  • 第3回 建築業協会賞 1962年 BCS賞
  • DOCOMOMO100選 2003年 DOCOMOMO Japan
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