自社が地球環境に与えている影響を正しく知ることは、環境問題に貢献する企業グループとしてまず行うべき「第一歩の活動」といえます。NTTファシリティーズは、グループ規模で多面的な環境データの把握に努めています。
NTTファシリティーズグループは、マテリアルバランスの算出を通じ、資源・エネルギーの投入量と、これにより発生した温室効果ガスであるCO2や、環境汚染をまねく廃棄物などの排出量を把握し、その削減に取り組むことにより、環境負荷の低減に努めています。
2013年度は、引き続き、内外で励行が進む省エネルギーを重視した施策を展開しました。結果、使用電力の削減の取り組みや、車両更改時期に合わせた低公害車導入の推進などにより、エネルギー使用を3%削減しました。
2013年度のマテリアルバランス
個別データ① 会社別の事務用紙使用量
個別データ② サイト別の水資源使用量
個別データ③ サイト別の電力使用によるCO2排出量
個別データ④ サイト別の廃棄物排出量
スコープ3(Scope3:バリューチェーン全体での温室効果ガス排出量)
企業活動による温室効果ガスの排出量について、従来から報告されてきた「燃料などの使用による直接排出量(スコープ1)」「電力などのエネルギー利用にともなう間接排出量(スコープ2)」に加え、「バリューチェーン全体を通じた温室効果ガスの排出量(スコープ3)」についても開示することが社会的に求められています。
NTTファシリティーズグループでは、2013年度実績から、スコープ3の15のカテゴリ全てについて排出量を算定し公表します。これらの算定は、環境省の「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン(Ver2.1)」に基づき実施しています。
スコープ3排出量の大半をしめる「カテゴリ15投資」については、40%を出資しますエネット社の発電事業による排出量です。これに次いで排出量の大きい「カテゴリ1、2、11」については、「グリーン調達ガイドライン」に基づく省電力機器の導入促進や、お客さまに販売する機器の省電力化の取り組みをすすめています。
今後もスコープ3の算定・公表を継続しながら、データ収集の精度向上に努めます。