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NTTファシリティーズ

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CSR報告書 2018

研究開発体制の整備・促進

研究開発の中核拠点
新大橋ビルの成果とこれから

実証研究の場として、挑戦を続ける

NTTファシリティーズ新大橋ビル(以下、新大橋ビル)は、先進的なファシリティの可能性を検証する開発拠点として、着実に成果をあげてきました。開設5年目を迎え、その挑戦の場はさらに広がりをみせています。

新大橋ビルのミッション

新大橋ビルは、当社創立20周年記念プロジェクトとして2014年に新築した自社ビルです。オフィスのほか、小規模なデータセンターや各種実験室を備えており、研究開発部とICTシステム部が開発業務を行っています。ここで新たな技術を考案するだけでなく、実際に設置して自ら使ってみて、効果を定量化するところまで一貫して行う「実証実験型オフィス」として開設されました。当社の事業競争力の源泉となる技術、製品・サービスを継続的に創出することが期待されています。

最先端の環境配慮型オフィスビル

当社は限りあるエネルギーを効率的に無駄なく使うことを標榜していますが、新大橋ビルも最新の環境技術を盛り込んだ環境配慮型オフィスビルとなっています。構築段階において、世界標準の環境性能評価システムであるLEEDの新築ビル向け評価においてGold認証を受けています。
新大橋ビルでは、設備制御チューニングや運用ルールの工夫等、様々な省エネルギー施策を試行するとともに、実際の消費エネルギーを開設時から継続的に計測・評価しています。オフィスビル相当部分における床面積当たりの一次エネルギー消費量は開設時からの4年間、800MJ/m2前後を維持しており、2017年度は775MJ/m2でした。この値は、一般オフィスビルにおける値(1,863MJ/m2)の半分以下であり、ネット・ゼロ・エネルギー・ビルとしては“ZEB Ready”に相当します。

お客様にご覧いただくことで改良のヒントを得る

新大橋ビルは、当社で開発した技術を取り入れて実証するだけでなく、実際にお客様にご覧いただくようにしています。

新大橋ビル 一次エネルギー消費量の推移(MJ/m2・年)
新大橋ビル 一次エネルギー消費量の推移

2017年度までにのべ4,600名を超えるお客様にご見学いただきました。
見学を通じてお客様に当社の製品・サービスや技術力をご理解いただくだけでなく、お客様とのコミュニケーションを通じて得られた情報は、開発の貴重なソースとなっています。

これからもイノベーション・ベースとして

新大橋ビルは開設から4年が経過し、当社の研究開発拠点としてすっかり定着しました。最近はAIやIoTといった目に見えにくい開発テーマが増えているなか、最終的に人間に作用させる部分は現場で実際に動かして、見て、感じることが大切です。
引き続き、当社の「イノベーション・ベース」として、環境にも配慮しながら、製品・サービスの創出を進めていきます。

R&Dフォーラムの開催

NTTファシリティーズは、より先進的な技術の開発と、CSの維持・向上とを両立するためには、研究開発に関してもお客様との間で密接に意見交換を行う必要があると考えています。この考えを着実に実践するため、2018年1月、ファシリティーズ・イノベーションセンター(新大橋ビル)において、研究開発部主催による「R&Dフォーラム」を開催しました。同R&Dフォーラムでは「IoT&AI革命」と題して、社外からお客様をご招待し、IoTとAIを活用した制御技術・予見診断技術を中心にご紹介いたし ました。各領域の専門家による講演に加え、給電技術や空調技術、データセンター統合運用技術、BCP技術など、多彩な技術の展示を行い、来場者の皆様と活発な意見交換を行いました。

  • R&Dフォーラムの様子
  • R&Dフォーラムの様子

R&Dフォーラムの様子

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