導入事例
“環境性能の向上”と“快適な室内環境”を両立し、『ZEB』120%※を実現
AGC株式会社 様
※BELSの評価結果
AGC株式会社
ビルディング・産業ガラスカンパニー アジア事業本部
スマートガラスグループ
営業部長 川野辺毅様
- 課題
- ガラス素材を多用した建物でのZEB達成
- 補助金申請条件を達成する省エネ・創エネソリューション
- 対策
- 『ZEB』実現に向けた技術提案、コンサルティング
- お客様の独自製品と自社技術を取り込んだトータルソリューション
- ソリューション
- 高効率空調、「FIT BEMS®」などのエネマネシステムの導入
- 年間発電量従来比約30%増を実現する「FソーラーパッケージMタイプ」の採用
- 建物全体での『ZEB』120%を達成
自社製品を使ったZEB達成の実現を模索
ガラス・化学・セラミックスなどの分野で世界トップレベルの技術とノウハウを蓄積し、産業界へ幅広いソリューションを提供しているAGC株式会社様。鹿島工場 本事務所棟の建替に伴い、自社製品を使った建物でZEBを実現し、社会貢献性のPRに役立てるため、ZEB監修、各種補助金申請などのZEBコンサルティングを必要としていました。
NTTファシリティーズは、以前よりAGC様へ継続的な提案を行ってきており、また太陽光パネルを通じたつながりがあることもあり、話はスムーズに進みました。
ガラスをふんだんに使用した建物でのZEB達成
「『ZEB』化をめざす場合、開口部が大きな問題となりますが、弊社はガラスメーカーでもあり、できるだけガラスをふんだんに使用した明るく開口部の広い建物を目指していました」と語るのは、ビルディング・産業ガラスカンパニー アジア事業本部・営業部長の川野辺様。国の実証事業補助金を活用するためには、一次エネルギー消費量の50%以上低減のほか、外皮性能が基準値以下であることも条件です。ガラス素材を多用する建物という厳しい条件下でのZEB達成を目指し、AGC様独自の発電ガラスの採用や、NTTファシリティーズの持つ省エネ・創エネソリューションの活用などの計画が進められました。
高効率設備、制御システムなどの省エネ技術と創エネを駆使し、『ZEB』120%を実現
省エネ技術としては、開口部にAGC様独自のLow-E複層ガラス「サンバランス®」による遮熱・断熱を導入。オフィス照明は、クラウド型BEMS『FIT BEMS®』の導入により、建物全体の電力使用状況を見える化し、組織的な省エネ活動に貢献。高効率空調、高性能断熱材などの様々な高効率設備の導入も進めました。
一方、創エネ技術は、発電効率を維持しながらシースルーを実現するAGC様独自の発電ガラス「サンジュール® SUDARE」を開口部に採用。屋上には、太陽光パネルをM字型に配置する独自工法で、太陽電池容量と年間発電量の増加を実現するNTTファシリティーズの「FソーラーパッケージMタイプ」を導入しました。
これらの省エネ・創エネソリューションを組み合わせ、省エネ計算(Webプログラム)によるトライ&エラーを繰り返した結果、50.5%の一次エネルギー消費量低減と『ZEB』120%を達成することができました。
働く人の快適性を維持しながら『ZEB』を達成する、スマートビルディングの実現
今回の『ZEB』達成について、川野辺様はこう評価します。
「NTTファシリティーズ様に、弊社の高機能ガラスを活用しながら、省エネ、創エネ、設計などの総合力を生かした最適なプランニングを提案していただくことで、全面ガラスを活かした、スマートビルディング化を実現できたことに大変満足しています」。
これまでの建物における省エネは、働く人の快適性とトレードオフをするような「多少寒くても空調を止める」、「少々の暗さに我慢して照明を一部消す」などの手段がとられてきました。NTTファシリティーズの『ZEB』は、ICT・IoTやAIを駆使して、建物の“環境性能の向上”とともに空調や照明の最適制御などにより“快適な室内環境”も両立。省エネ、創エネ、設計などの総合力を活かし、建物と働く人、それぞれの視点に立った先進のスマートビルディング化に貢献します。
施設・クライアント概要
会社名 | AGC株式会社 | |
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施設名 | AGC株式会社 鹿島工場 本事務所棟 | |
所在地 | 茨城県神栖市東和田25番地 | |
用途 | オフィス | |
階数・構造 | 地上2階 S造 | |
鹿島工場 敷地面積 |
850,120m2 | |
建築面積 | 791.08m2 | |
延床面積 | 1,434.59m2 | |
設計・監理 | 株式会社松尾工務店 | |
ZEB監修 | 株式会社NTTファシリティーズ |
採用製品・サービス
- クラウド型BEMS≪FIT BEMS®≫
- パソコンやスマートフォンでリアルタイムに電力使用状況を『見える化』、『見せる化』し、訪問者の省エネ行動を喚起。的確な『自動制御』で、賢い省エネ・節電を実現するローコスト&ハイパフォーマンスなクラウド型BEMSです。