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導入事例

電源供給無瞬断切替サービスによる更改で、安定的に報道の使命を果たす

株式会社神奈川新聞社・株式会社テレビ神奈川 様

株式会社神奈川新聞社 統合編集局 システム部 部長 高橋利明様

株式会社神奈川新聞社
統合編集局
システム部

部長 高橋利明様

株式会社テレビ神奈川 技術局 次長 兼 放送運行部 部長 小原英明様

株式会社テレビ神奈川
技術局
次長 兼 放送運行部

部長 小原英明様

  • 課題
    「電源を止めてはならない」メディアのICTシステムにおけるUPS更改
    設備室にある2社のUPSを同じタイミングで更改
  • 対策
    システムの運用を止めることのないUPS更改作業
    異なる2つのUPSシステムを1つのシステムへ統合
  • ソリューション
    独自の切替装置と活線接続技術で、電源供給を止めずにUPSの更改を可能にする「電源供給無瞬断切替サービス」
    2社共通でのUPSシステムの冗長化を実現

メディアにとっての電源の持つ重要性

 昨今、メディアは災害時にも「電源を止めてはならない」という考えが当たり前になり、報道を維持するための設備構築自体が、報道機関の使命となっています。また、新聞社においては全てのニュース素材がシステム上で管理され、デジタル放送の設備は基本24時間365日、長年にわたり常時電源を投入して稼働しているのが通常です。情報収集や発信にICTシステムは欠かせない重要なインフラで、それを支える電源はもはや生命線とも言えます。

新聞編集にとってコンピューターは欠かせない(神奈川新聞社)
新聞編集にとってコンピューターは欠かせない(神奈川新聞社)

 神奈川新聞社とテレビ神奈川が入っている横浜メディアビジネスセンターができて15年。「神奈川新聞社とテレビ神奈川のUPSは同じ設備室にあり、更改するタイミングも同じという状況でしたから、一緒にやりましょうということになりました」と話すのは、テレビ神奈川技術局次長兼放送運行部長の小原様。

 UPSは何らかの電源トラブルが起きても内蔵する蓄電池によって電気を供給し続けることができます。ただし、蓄電池に寿命があるため定期的な交換が必要で、通常その更改時には電源を切り、システムの運用を一旦停止しなければならないというリスクがあります。「たとえUPSの更改であっても、電源を止めることはできません」(小原様)。そこで、独自の無瞬断切替装置と活線接続技術により、電源を止めずに切替を実現するNTTファシリティーズの電源供給無瞬断切替サービスでの更改を行うことになりました。

無瞬断での更改を安全に実現

 電源供給無瞬断切替サービスは、NTTグループの電気通信を途絶えさせないために開発したサービスで、ICT機器などへの電源供給を止めずにUPSの更改を可能にします。電気通信用のシステム開発から保守運用までを行ってきた技術の蓄積を生かし、ICT機器も気づかないほどの時間でUPSを切り替えることができる独自の無瞬断切替装置を開発。さらに作業手順を標準化して社内で技術者を育成し、サービスとして確立しました。

 「システムを止めない切替作業。なおかつそれを安全に行う。それが今回NTTファシリティーズさんにお願いした最大の目的です」と話すのは、神奈川新聞社統合編集局システム部長の高橋様。「手順の確かさには安心も、感心もさせられました。工事説明も丁寧で、作業の声掛け、確認など徹底していました」と評価されています。

 今回は、両社のUPSシステムの統合が前提でした。設備室のスペースが限られているため、同時に作業ができず、段階的な切替作業を行う必要がありました。設計から2 ~3カ月、工期は約5カ月を要したため、途中段階でも電源が止まることのないよう細心の注意を払いました。

 小原様は、「もし電源供給無瞬断切替サービスがなかったら、夜間に放送を何時間も止めて作業をしなければならない状況だったのですが、平日の日中の作業で実現でき、『働き方改革』にも貢献できました」と語ります。

メディアビジネスセンター13 階のUPS室

 電源設備は重要ではあるものの、あまり目立たない存在。その上、かかる費用は少なくありません。社内の理解を得ることが課題となりますが、高橋様は、「今回は2社で行ったため、コストダウンができた」ことは大きかったと語ります。一方で小原様は、「これまで冗長化できないシステムをそれぞれが持っていたのですが、このサービスを活用することでシステムの冗長化に取り組めた」ことが大きなメリットと言います。「7年後にバッテリーの更改、15年後に設備更改を控えていますが、そのときにも電源を止めずに工事を行うことが可能となりました。2社共用で更改したというメリットはそこにもあると思います」。

 ICTシステムは多くの企業にとってもはや一瞬も止められない社会基盤です。電源供給無瞬断切替サービスも電源装置の大容量化に対応するなど、技術的にも進化を続けICT社会を支えていきます。

施設・クライアント概要

会社名 株式会社神奈川新聞社
本社所在地 神奈川県横浜市中区太田町2-23 横浜メディア・ビジネスセンター
資本金 3,600万円
事業内容 情報・広告業

会社名 株式会社テレビ神奈川
本社所在地 横浜市中区太田町2-23 横浜メディア・ビジネスセンター
資本金 36億円
事業内容 放送業

採用製品・サービス

電源供給無瞬断切替サービス
独自の無瞬断切替装置(FPTS)と活線接続技術を活用した切替作業で、ICT機器への電源供給を止めずに、UPSの更改を可能にします。

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