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NTTファシリティーズ

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CSR報告書 2018

HighLight 2018

地球温暖化対策に、ファシリティで貢献する

NTTファシリティーズは、対策が急がれる地球温暖化問題を重視し、不可欠なインフラとなったデータセンターのエネルギー効率改善に挑戦し続けます。

日々、深刻化するデータセンターの「熱問題」

ネットワーク社会を支えるICT機器は、その性格上、高い電力消費を要します。データセンターは、それらを集中管理することで社会全体のエネルギー効率を改善する役割も担っています。一方、演算性能の強化に加え、クラウド上でのシステム開発やAI技術の活用など、ICT機器の電力消費量は顕著な増加を続けており、データセンターの面積当たり発熱量(発熱密度)増大が、グローバルな社会課題となっています。

限られた施設面積を有効に活用する

データセンターを長期間にわたり効率的に運用するため、将来を見越した設備設計が重要であると、私たちNTTファシリティーズは考えています。特に冷却設備には、さらなる発熱密度の増大へと柔軟に対応できる工夫が大切です。これを踏まえ、私たちは現在、屋外の冷却設備(空調設備)をサーバフロアにバルコニー配置することで、屋上スペースを今後の設備拡張へと保持しておくという、新たな設計コンセプトを提案しています。

柔軟性の確保

新たな技術へと挑戦を続ける

屋内での冷却設備においても、先進的な技術の採用が検討されています。「液冷」の活用もその一つです。従来のICT機器の冷却は冷気を活用した「空冷」が主流ですが、これを液体に置き換えることで冷却効率を大きく改善する仕組みへと、関心が高まっています。液冷システムは開発途上の技術であり、またその積極活用には設備構成ひいてはフロアレイアウトに変更を要するため、私たちは現在、データセンターの規模や用途も踏まえた空調方式の構成など、最適な利用方法の検証を続けています。

温暖化防止に、ファシリティの力を

NTTファシリティーズは、世界的にトレンドになっている省エネ型空調を目利きし、海外メーカーと提携・日本市場向けにカスタマイズを行って提供しています。
2016年には、水の気化熱利用により超高効率を実現する「間接蒸発冷却式空調」の販売を開始しました。空調消費電力を大幅に削減し、温暖化防止に貢献します。

NTTファシリティーズ
ソリューション本部 データセンター部
ソリューション開発担当

流田 麻美

流田 麻美

社会の脱炭素化を、安定的に支える

NTTファシリティーズは、世界規模で進む再生可能エネルギー活用による脱炭素化の実現に向け、太陽光発電事業・EPC事業・保守事業の専門家として多面的に促進します。

安定した太陽光発電所の構築・運用は、社会的な課題に

2012年にFIT(固定価格買取制度)が施行され、日本全国で太陽光発電所の導入が飛躍的に拡大しました。しかし、発電所の数が増えるにつれ、近隣とのトラブルや自然災害による破損、周辺への影響などの問題もクローズアップされてきています。こうしたことから、2017年4月に施行された改正FIT法では法律の眼目が「設備認定」から「事業計画認定」に移行し、20年間の発電事業を運営できる適切な構築・運用が求められるようになりました。

社会の太陽光発電の普及に貢献

私たちNTTファシリティーズでは、自社発電事業・EPC事業・保守事業の3つの側面から太陽光発電に携わっています。2017年度までに80ヵ所269MWの自社発電所を構築し、そこで得られたノウハウを、1,315ヵ所469MWのEPC事業、1,000MWを超える保守事業にも生かしてきました。国連SDGsの目標7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」が提唱する、社会の脱炭素化という人類共通の課題に対し、自社及びお客様の太陽光発電事業の長期安定化を通じて社会に貢献していきます。

大熊エネルギー・メガソーラー発電所(福島県)

大熊エネルギー・メガソーラー発電所(福島県)

損害保険付き保守サービスの開発

太陽光発電事業の安定化に貢献するさらなる取り組みとして、保安規程に準拠した点検や設備の遠隔監視、故障駆付け・発電診断など、お客様の要望に応じた総合的な保守サービスを提供してきました。これに加え、2017年1月からは「損害保険付き太陽光発電所保守サービス」もスタートさせました。故障駆付けから復旧、保険請求に至るまで、故障発生時の対応を一元化することで発電事業者の手間を省き、故障修理の迅速化による売電損失の削減が見込めます。

社会の脱炭素化を支えるとともに

NTTファシリティーズでは、東北の被災地においても太陽光発電事業を行っており、2017年度には大熊エネルギー・メガソーラー発電所、F飯舘太陽光発電所を竣工しました。太陽光発電所を導入することによる脱炭素化の促進だけでなく、被災地の復興支援や地域の活性化にも貢献しています。

NTTファシリティーズ中央
ソリューション本部 スマートエネルギー部
第二システムエンジニアリング部門

木田 喜子

木田 喜子
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