株式会社NTTファシリティーズ（本社：東京都港区　代表取締役社長：松原　和彦　以下、NTTファシリティーズ）では、当社が設計に関わった「KSB瀬戸内海放送新社屋」、「新風館」、「近畿大学ACADEMIC THEATER ANNEX THE GARAGE」が日本建築家協会（JIA）優秀建築選2021　100選に選出されましたので、お知らせいたします。

「つながりを生む放送局」
四季を通じて移ろう庭を様々な角度から楽しめる建屋配置や設えとすることで、同じく庭があった旧社屋の記憶を継承し、瀬戸内の豊かな風土と共にある同企業の理念を建築的に具現化しました。また周囲に対し幾分閉じて見え隠れをつくる一方、平断面の抜けにより施設全体がどこまでも緩やかにつながる空間構成とし、放送局に求められるセキュリティを保ちつつ、社員や訪れた人全てがどこにいても連帯感を感じられるよう設計しました。

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暫定開発でのテーマを継承し、街の記憶となる「旧棟（旧電話局）」と「中庭」を残しつつ、新たに文化・情報発信や交流の拠点としての宿泊機能を付加し、1辺120mの大きな街区に対して東西を貫通する「小路」を導入し、エリア全体の回遊性を向上させることで、地域とのつながりある持続可能な街の拠点をめざしました。3代に渡る歴史的な建築物である旧棟は、必要な性能を付加しつつ現代の技術で竣⼯当時の姿に復元し、街の記憶を未来に継承しています。

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一連の大学キャンパス整備のうちの一つとして、MAKE（作る・創る・企てる）のテーマに繋がる音楽・芸術・映像等、あらゆる創造行為が可能な全学産学連携プラットフォームをめざしました。この同時多発性を空間化するため、領域性と連鎖性を同時成立させています。軸力のみ受ける梯子状柱は一方で透過性、もう一方で存在感を示し緩やかな領域性を空間に付与します。柱だけの空間が自然の機微やキャンパスの様相と絡まりクリエイティビティを刺激し、建築単体ではなく関係性をデザインすることで都市的様相を紡いだ設計となっています。

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建築の設計監理を行う建築家の団体として1987年に結成され、国際建築家連合（ＵＩＡ）の日本支部を兼ねています。建築家の資質の向上及びその業務の進歩改善をはかることにより、建築・地域・環境の保全と創造及び建築文化の発展に貢献し、公益に寄与することを目的としています。

日本国内における、その年度の優秀な建築作品を選定、記録し、その活動と業績を広く社会に伝える事により、文化としての建築の価値を広めることを目的として、優秀建築選の選定を行います。

NTTファシリティーズ　経営企画部広報室
MAIL：pr@ntt-f.co.jp