2022年03月22日
第42回東北建築賞「作品賞」の受賞について
株式会社NTTファシリティーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:松原 和彦 以下、NTTファシリティーズ)では、当社が設計統括*・維持管理業務を担当する「弘前れんが倉庫美術館」が第42回東北建築賞「作品賞」を受賞しましたので、お知らせいたします。
建築設計 Atelier Tsuyoshi Tane Architects株式会社
※設計統括 株式会社NTTファシリティーズ
構造設計 株式会社大林組、スターツCAM株式会社
設備設計 株式会社森村設計
照明設計 株式会社岡安泉照明設計事務所
建物概要
「弘前れんが倉庫美術館」は、「弘前市吉野町緑地周辺整備等PFI事業」として、弘前芸術創造株式会社 (本社:青森県弘前市、代表取締役社長:平出和也)が弘前市より受託し、明治・大正期に築造された、れんが倉庫及び隣接する吉野町緑地公園を現代美術館に改修し運営する施設です。
「記憶の継承」をコンセプトに明治・⼤正期の建築を再⽣し、2020年2⽉28⽇に竣⼯しました。シードル工場だった当時の記憶を未来へ継承するため、既存れんがの質感を活かすとともにシードル・ゴールドの屋根を採⽤するなど、歴史的な建築を未来につなげるための特徴的な意匠が実現されています。
表彰概要
審査委員による評価
明治・大正期に酒造工場として建てられ、戦後は日本で初めて大々的にシードルが製造されるなど 100年にも及び、近代産業遺産として青森県弘前市の風景を形作ってきた吉野町煉瓦倉庫に対して、耐震も含めた改修を行い、市民の記憶や歴史を継承する美術館として再生させたプロジェクトです。
「記憶の継承」のコンセプトに基づき、既存建物の煉瓦壁、木造及び鉄骨トラス屋根の部材を最大限に活用しつつ、必要な部材を加えて巧みな耐震補強を施すことで、建物の記憶を継承しながら、美術館という新たな施設となっています。建物の魅力を生かして国内外の先進的なアートを紹介するとともに、弘前そして東北地域の歴史、文化と向き合う同時代の作品の収集・展示することで、 過去から現在、そして未来へと繋がる新たな創造性を喚起する文化創造の拠点となっています。スタジオや市民ギャラリーも設けており、市民の交流の場としても活用されています。
東北建築賞について
東北地方においてその建築文化や環境形成の向上に貢献し、地球環境時代に相応しい優れた建築作品、東北地方で発表された将来性が期待される研究活動、その他建築分野にかかわる重要な業績を顕彰することにより、東北地方における建築水準の発展に寄与し、日本建築学会と地域社会の交流を図ることを目的としており、1994年より「東北建築賞作品賞」の応募作品は「東北建築作品発表会」で発表・審査を行っています。
【本件に関する報道機関からのお問合せ先】
NTTファシリティーズ 経営企画部広報室
MAIL:pr@ntt-f.co.jp