中国支店 ファシリティ事業部 エンジニアリング&コンストラクション部
設備部門 第二設計担当
インタビュー当時の部署
家原 克志
2010年新卒入社 中国エリア採用
建築学科 卒
IEHARA Katsushi
生まれ育った
地域の暮らしを、
自分の手で支えるよろこび。
父が大工だったことから建築の仕事に憧れを持ち、高専の建築学科に進学しました。NTTファシリティーズを知ったのは、学校の先生に教えてもらったことがきっかけです。NTTといえば通信というイメージが強かったのですが、会社の資料を見て、NTTファシリティーズが全国で1、2を争う設計事務所でもあることを知り驚きました。就職先として選んだ決め手は、自分の好きな建築の仕事ができること、NTTグループの安定した企業であること、生まれ育った島根の近くで働けることの3点でした。
特に生まれ育った土地に役立つ仕事がしたいという想いが強かったので、全国転勤がないことは大きな魅力でした。NTTファシリティーズは130年にわたり、中国地方の通信を守る使命を担ってきました。自分の仕事が地元の生活基盤を支える。暮らしが便利になることで、たくさんの人が喜んでくれる。それがこの仕事の最大の魅力だと思います。
営業中のホテルの
空調設備を入れ替え。
大規模工事の成功が自信に。
初任地は広島で、設備設計を行う部署へ配属になりました。経験豊かな先輩方から指導していただきながら、設計のスキルを学びました。
設備設計の業務では、なぜその設計にするのかを考え、根拠を持って作業を進めることが大切です。社内には過去の類似工事の図面や基準になる図面がたくさんありますが、安易に真似するのではなく、お客様の要望を踏まえているか、現場の環境に適しているかを確認しながら設計することを心掛けました。
印象に残っているのが、2年目の後半に担当した、広島市内のホテルの設備更新工事です。4年かけてホテルの空調設備を入れ替えるという工事で、ホテルの営業を続けながら工事を行うために、緻密なスケジュールを組む必要がありました。何度も検証を重ねながら、営業への影響を最小限に留め、かつ効率の良い作業ができる手順を考えました。その結果、大きなトラブルもなく工事を終えることができ、自分にとって大きな自信になりました。
空調設備の技術で
通信インフラを守り、
地域の暮らしに貢献する。
2年間、島根支店で建築物の保守・維持管理に携わった後、ふたたび広島へ戻りました。主に担当しているのは、NTTグループが所有する通信施設の信頼性を高めるための設備工事です。例えば、通信機械室に置かれた通信サーバーが暑さでダウンしてしまうと、それだけで通信が途絶えてしまいます。そのため空調で部屋の温度を一定に保つなど、常に最適な室内環境を構築する必要があります。自分たちの手で通信を守る、責任とやりがいを感じています。
他にも、NTTグループ会社の事務所が入るビルの空調設備の管理なども行っています。現在の目標は、新築の案件を手掛けること。できれば建築条件が厳しい、病院などの難しい物件に関わってみたいです。地域に欠かせない施設の設計に携わることで、生まれ育った土地の人々の暮らしに、より深く貢献していきたいと思っています。
「考えて設計すること」の
大切さを、
後輩にも伝えたい。
現在は後輩を指導する立場になりました。後輩が設計した図面をチェックするときは、単に間違っている箇所を指摘するのではなく、「なぜこの設計にしたのか」を確認したうえで、どう考えればより良い設計ができるのかをアドバイスしています。私も先輩から「現場を見て、自分で考えて設計することの大切さ」を教えていただいたので、後輩にも同じことを伝えられるような教え方を意識しています。
NTTファシリティーズは、指示を待つのではなく、自分で積極的に仕事に関わろうとする人には働きやすい会社だと思います。「自分は前に出る性格ではない」と思う方がいるかもしれませんが、経験を積めば自分から動けるようになるものです。それまでは周りの先輩が必ずフォローしてくれるので、ぜひ失敗を恐れずに挑戦してください。
1日のスケジュール
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09:00
ラジオ体操、朝礼。
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09:10
部門ミーティング。
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09:30
メールの確認、1日のスケジュールの確認。
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10:00
現地調査、工事監理、設計図の作図、社内外の打ち合わせなど。
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12:00
昼休み。
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13:00
業務の続き。1日中外出の日もあれば、社内にいることも。
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19:30
退勤。子どもとお風呂に入って寝かしつけます。
キャリア
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1年目
中国支店へ配属。設備設計担当として、空調設備を中心に設計・監理業務に携わる。
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5年目
島根支店へ異動。主に建築物の保守・維持管理に携わる。
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現在
中国支店へ異動。2年ぶりに設備設計担当へ戻る。空調設備を中心に設計・監理業務に携わる。
私は高校を卒業した後で高専に編入しました。高専の授業は専門性が高く、追いつくために必死で勉強する必要がありました。授業で分からないことがあったときは、インターネットで検索したり、図書館で資料を探したりして情報を調べました。このとき身に付けた分からないことを調べる方法が、今の仕事でも役立っていると思います。
地元が近いので、友人や親戚と変わらず付き合えることです。特に子どもが生まれてからは、親が「気軽に孫に会える」ととても喜んでくれるので、改めて地元で働くことの魅力を実感しています。
机に10種類のカラーペンを立てています。設計図面には、さまざまな種類の配管や配線があります。それらをカラーペンで塗り分け、分かりやすくするために使っています。
基本的に家族と過ごしています。子どもの習い事の送迎をしたり、家事を手伝ったり。あとは会社のフットサルチームに所属しているので、月に1〜2回は練習や試合に参加して汗を流しています。
お客様や地域の方にかけていただく「ありがとう」という言葉です。先日、山奥の設備の工事をしたとき、地元の方が「電波がつながるようになるのがうれしい」と喜んでくださいました。生活が便利になることを、住人の方が楽しみにしてくれていると分かり、仕事へのモチベーションも上がりました。