激動する業界で、価値を発揮し続ける。
NTTファシリティーズの事業領域である「建築」にはさまざまなステークホルダーが存在します。
また地球規模の気候変動や国内の制度変更など、外的な要因の影響を受けやすい業界でもあります。
ここでは、それぞれの業界の現状と、NTTファシリティーズが担う役割を解説します。
建築・建設の業界研究
建設業界の動向
2021年のオリンピック開催に向けて、建設投資額が上昇がしました。深刻な人手不足や高齢化といった課題もあり、ICTの活用などによる生産性の向上が図られています。
出典:国土交通省|建設業の現状について
建築とファシリティ
マネジメント
建築物にかかるコストのうち、建設費や設計費といったイニシャルコストはごく一部にすぎません。ファシリティマネジメントは、企業経営の「第4の基盤」とも言われる土地・建物・設備に着目し、それらを取り巻くすべての環境を最適な状態で計画・施工・運営・管理するための経営管理手法です。
出典:国土交通省|ライフサイクルコストの内訳
業界マップ
NTTファシリティーズのように「計画・設計・監理」の役割を担う企業に加え、「機械・仮設資材」を提供する企業や「工事」を行う企業など、建設業界にはさまざまな企業が存在します。いずれの領域でも、ICTやロボット、人工知能などを活用し、生産性を高める取り組みが進んでいます。
オレンジの太枠がNTTファシリティーズが関わる領域
NTTファシリティーズの建築事業
スマートビルディング
エネルギー消費量を最適化し、働く人にも快適な建物のことをスマートビルディングといいます。NTTファシリティーズではIoTを活用した省エネと、創エネを組み合わせて、先進のスマートビルディングを実現するとともに、働く人にも快適な環境を構築します。
ZEB
ネット・ゼロ・エネルギー・ビル
地球環境と共存する建物づくりをめざして
高効率設備の導入や、最新のICT技術の活用、太陽光発電設備の設置などにより、施設の用途に合わせて、上手に自然エネルギーを取り込む建築計画を実施しています。省エネ・創エネはもちろん、設計、コンサルティング、構築、申請代行まで、要望に沿った最適なZEBプランニングをワンストップで提供。企業をトータルでサポートし、地球環境共存型ビルづくりによる社会貢献を目指しています。
戦略的オフィス構築マネジメント
“働き方改革”を、オフィス環境の視点から推進
企業の働き方改革推進に向けて、オフィス環境の構築が注目されています。
NTTファシリティーズは、定量化されたデータに基づく的確なプランニングと継続的なマネジメントにより、コミュニケーションを活性化し知的生産性を高めるオフィスの構築を実現します。
ファシリティマネジメント(FM)
企業や団体が所有するファシリティ(土地・建物・設備など)を最適な状況で保有し、運営、維持するための総合的な管理手法です。NTTファシリティーズでは財務・営業戦略と対応しながらファシリティのパフォーマンスを最大化しています。
ファシリティコストの削減
建物を最適な状態で維持するソリューションの提案
施設を管理する際の課題となる費用やエネルギーコストを、システムによって一つずつ見える化していきます。 その上で課題を解決するソリューションを提案し、「収益性向上」「生産性向上」「コスト削減」「リスク低減」の4つの導入効果を引き出します。ICTを活用した組織内コミュニケーションの活性化、生産性の向上、建物の維持管理で安心安全な街づくりへも貢献していきます。
データセンターの
業界研究
データ通信量の推移
デジタル化の進展に伴い、インターネット上のデータ通信量は年間2割~4割程度で増加しています。
さらに今後は5G等の通信の高度化により自動運転、遠隔医療・遠隔教育等、人に依存しない通信が増加することが見込まれています。今後10年でデータ流通量が30倍以上に増加すると試算されており、データの処理・蓄積などの役割を担うデータセンターの重要度は高まっています。
出典:経済産業省・総務省 デジタルインフラ(DC等)整備に関する有識者会合中間とりまとめ(概要)
デジタル社会を支える
データセンター
データセンターとは、データ通信やインターネットサービスなどを提供するために、サーバーなどを設置して管理する施設のことです。近年、スマートフォンやクラウドサービス・IoT技術の普及により、ネットワークにかかるトラフィックの容量が増加しています。データセンターがこの傾向に対応するには、大量の電力供給や空調能力、ネットワークインフラ、大容量IT機器を支える床構造などを備えた、大規模データセンターが必要です。新築と増築の両方で、積極的な投資が行われています。
- その他に通信回線サービス、共同利用サービス、システム開発・運用などを含む
出典:富士キメラ総研 データセンタービジネス市場調査総覧2022年版より作成
NTTファシリティーズのデータセンターインフラ管理
ビッグデータ、AI、IoTなどの最新テクノロジーを支えるデータセンターでは、情報通信量が飛躍的に増大し、エネルギーコストの増加、設備容量の肥大、運用の複雑化などの経営課題が生じています。
データセンターインフラ管理(DCIM:Data Center Infrastructure Management)とはデータセンターを効率的に運用するためのICT設備とファシリティ設備の状況を管理・見える化する仕組みです。NTTファシリティーズでは、近年の国内大規模データセンターの約70%に関わった実績と技術をもとにさまざまな課題を統合して管理するDCIMを提供します。
近年の国内大規模データセンターの
約70%に サービスを提供
- 2020~2022年度竣工、当社調べ
データセンター全体を包括した統合管理
データセンターに関わるすべての情報を
収集・蓄積するプラットフォーム
NTTファシリティーズが開発した独自の「データセンター統合管理システム」は、設計・構築から運用まですべての情報を包括して管理します。従来から提供する建物管理システムの情報を統合することでICT設備とファシリティ設備の一元管理・見える化を可能としました。
ノウハウを活用した分析
蓄積した情報から最適解を導き出す
NTTファシリティーズが、国内外のデータセンターの設計・構築・運用を通じて培ったノウハウや、高度な分析力が独自システムに蓄積されています。ビル全体のエネルギー情報や、キャパシティ情報、また設備点検スケジュールといった様々な情報をもとに、最適なデータセンター運営をサポートしています。