未来のための
研究。

NTTファシリティーズ
研究開発部 データマネジメント部門
設備マネジメント担当 エネルギー制御グループ

※インタビュー当時の部署

湯淺 一史

YUASA Kazufumi

2011年新卒入社
工学府 電気電子工学専攻 修了

研究開発部で、効率的な
省エネソリューションを
追求。

研究開発部で、「創エネ」「蓄エネ」と呼ばれる電力設備の技術評価や研究開発に取り組んでいます。「創エネ」は太陽光や風力などから電気をつくること、「蓄エネ」は電気を貯めておき、必要に応じて取り出して利用できるようにすること。一台の電気自動車から大規模な高層ビル、さらに特定の地域全体に至るまで、電気の使用方法を効率良くコントロールすることで、二酸化炭素の排出量を抑え、電気料金を最小化することができます。
研究開発の仕事は、個人の裁量がとても大きいことが特徴です。私が取り組んでいるテーマの研究に携わっているのは、上司と後輩の3人だけ。自分が動かなければ、研究は前に進みません。他の部署との相談が必要なことも多いので、自分から積極的にコミュニケーションを取るようにしています。
現在取り組んでいるのは、太陽光などの再生可能エネルギーと蓄電池(電気自動車や据置型蓄電池)を組み合わせた給電システムと、その制御方法に関する研究開発です。実際の使用場面を想定しながら、装置の導入によりどのような効果が見込めるか、コンピュータでシミュレーションや数値解析を行います。効果が期待できると判断した場合は、実際に給電システムを構築したり、実証試験で効果を検証したりして、その結果から商材化に進むこともあります。優れた結果が出た場合は、研究成果を論文にまとめて学会で発表することもあります。

もっと研究を活かしたい
国際学会の発表で
強めた想い。

高専で電気電子工学を専攻したあと、もっと学びたいと思い大学へ編入し、さらに大学院へと進みました。大学院では、電力を制御する「パワー半導体」を扱う研究室に所属しました。給電システムが故障すると、システムダウンが起きたり、最悪の場合には火災や感電などの事故につながったりする危険もあります。その際に半導体をどう保護し、制御すればよいかを研究していました。
大学院生のとき、パワー半導体に関する国際学会が日本で開催されることになりました。私も論文を提出したところ、審査を通過し、発表の機会をいただくことができました。何度も練習して、英語での発表を行いました。発表後には企業や研究機関の方からも評価の言葉をかけていただき、研究に自信が持てるようになりました。研究を活かせる仕事に就きたいと感じたのもこのときでした。
就職活動を始めたときは、環境分野やパワーエレクトロニクスの分野に強いメーカーを志望していました。ただ大手のメーカーは業務内容が幅広く、自分がやりたい分野に携われるとは限りません。NTTファシリティーズは環境への取り組みが一貫していたため、どの部署でも自分のイメージに近い仕事ができると考えました。
また当時から、装置そのものの省エネや効率化のための研究は十分に行われており、技術開発は頭打ちに近い状況ではないかと感じていました。そのためモノづくりから一歩進んで、システムを運用する側から省エネに取り組まないと、十分な効果を上げられないと感じていました。NTTファシリティーズの立ち位置は、メーカーよりも装置を使う側に近いため、その意味でも自分のやりたいことに合っていると考えました。

2年間の現場経験が、
実用的な研究開発につながる。

私が入社したのは2011年4月、東日本大震災の直後でした。自分たちが新卒研修を受けている間も、先輩たちは被災地へ足を運び、通信ビルの復旧や支援活動に従事していました。NTTファシリティーズグループは、現場で汗や泥まみれになりながら、130年以上「通信を守る」という使命を果たしてきた会社です。先輩たちの姿を目にして、自分も暮らしを守る責任を担っているという自覚が生まれました。
研修後は千葉サービスセンタへ配属され、通信施設の電力設備の保守業務に携わりました。移動や力仕事も多く、楽な仕事ではありませんでしたが、現場で電力設備に触れることができ、とても勉強になりました。2年間の現場経験は、現在の研究開発にも大きく役立っています。現場を知らないと、保守の視点が抜けてしまったり、危険が予測できなかったりするからです。

地球環境のため
目標にできるのが、
NTTファシリティーズの
強み。

NTTファシリティーズの良いところは、ソリューションを通じて、世の中をどう変えるかという視点で研究開発に取り組める点です。自分たちで製品開発をしているメーカーの場合、自社の製品をたくさん売ることがミッションになってしまうと思います。NTTファシリティーズの仕事は、それらの製品を使って、より大きな仕組みを設計すること。メーカーに縛られることなく、社会や地球環境への貢献を目標に仕事をすることができます。この会社が持続可能な社会づくりをリードする存在になれるよう、自分も研究開発部の一員として貢献していきたいです。

1日のスケジュール

09:00
出社。1日のタスク整理、メールチェックを行う。
09:05
上司や同僚と朝会。
10:00
社内会議。
12:00
昼食後、技術ニュースや論文誌で情報収集。
13:00
メーカーと打ち合わせ。導入予定の装置の仕様を確認する。
15:00
検証の準備や机上で数値解析、シミュレーションを行う。
19:30
退社。

キャリア

1年目
千葉支店千葉サービスセンタに配属。通信用電力の保守業務に従事。
3年目
研究開発本部パワーシステム部門電源システムグループに配属。環境省の地球温暖化対策技術開発・実証研究事業に参加。また「電力見える化」システムの開発なども担当。
6年目
現職。脱炭素・省エネソリューションの技術評価などを担当。
現在

学生時代に学んだことで仕事に役立ったことはありますか?

電気関係の専門知識が役立っているのはもちろん、分からないことを放置せず、納得するまで調べる習慣を学生時代に身に付けました。ニュースを見て気になったことは、自分で調べて、必ず理解するようにしています。どんなに有益な情報も、頭の中に持っているだけでは意味がありません。こうした考え方は、学生時代の研究や発表で身に付けたものです。

お気に入りの仕事道具を教えてください。

ノートパッドです。閃きをメモしたり、頭の中を整理したりするときに使っています。ノートは「きれいに書かなければ」という気持ちになりますが、ノートパッドはすぐに捨てられる分、気軽に書けるので便利なんです。

オフの日の過ごし方を教えてください。

子どもと博物館や科学館に出かけます。子ども中心ではありますが、自分でも楽しめるところを選んで出かけています。次はJAXAの施設見学に行きたいと思っています。

入社後に言われた言葉で、一番うれしかったものを教えてください。

研究開発部に所属していても、製品導入にあたって技術的なサポートをしたり、トラブルへの対応をしたりすることがあります。そんなときに現場の方から「助かった」と言ってもらえると、自分の技術が役立った実感がありうれしいですね。「お客さんが喜んでいた」と人づてに聞いたときも同じ気持ちになります。