当たり前
守る誇り。

首都圏事業本部 オペレーション&メンテンナンス事業部

※インタビュー当時の部署

筒井 陽平

TSUTSUI Yohei

2009年新卒入社 中央エリア採用
工学部 電気学科 電子工学専攻 卒

日本の中心で
通信インフラを守る、
圧倒的な責任。

さいたま新都心のファシリティーズオペレーションセンタ(FOC)で、通信用電源設備の監視業務を担当しています。関東・甲信越の通信設備に電気を供給するシステムを運用し、異常がないかをモニタリングする業務です。問題が起きた場合は関係各所と連絡を取り合い、迅速な対応を行います。首都圏には国内でも屈指の重要な建築物がそろっているため、問題が生じたときの影響も大きくなりがちです。異常を見つけたときは、的確な指令をスピーディに出さなければなりません。責任の大きさを実感しながら、モニターに向き合う毎日です。

集合研修とOJTを通じて、
仕事への理解を深める。

大学で学んだ電子工学を活かせる企業に就職したいと考え、中央エリアを志望しました。NTTグループには長い歴史があり、安定した基盤を持っています。社員のことを大切にしてくれるという安心感と、世の中にインパクトを与えられるという期待感がありました。内定をいただいたときはうれしかったですね。
入社後は、まず1カ月間の研修を行います。NTTファシリティーズの100名以上の同期たちと泊まり込みで、社会人としてのビジネスマナーから通信設備などの基礎知識まで、さまざまな研修を受けました。覚えることが多く大変でしたが、仲間と協力しながら課題に取り組むのは楽しかったです。同期たちとの付き合いは今も続いていて、職種や地域を超えて仕事の近況を話したり、プライベートで旅行に行ったりもします。
浦安での研修が終わると、OJTで実際の業務に携わります。私はエネルギー部門だったのですが、建築部門のOJTも経験しました。専門外なので、初めは本当に難しかったです。専門用語が理解できないので、工程も予測できない。それでも1カ月みっちり携わったことで、仕事の概要が見えるくらいにはなりました。NTTファシリティーズの業務は、建物と電力設備が密接に関わっています。建築について学んだ経験は今の自分の仕事にも役立っていますし、それは私と逆の立場の人も同じだと思います。

東日本大震災で実感した、
当たり前を守る誇りと責任。

研修を経て、最初に配属されたのが新潟でした。私は新潟市内のビルの電力設備の保守・維持管理を担当しました。とはいえ配属されてからも、OJTで設計や営業などの研修は続きます。さまざまな現場の経験を重ねるうちに、少しずつ自信が生まれてきたように思います。
入社して2年目が過ぎようとした頃、東日本大震災が発生しました。東北地方では大規模な停電が起こり、通信も機能しない状態でした。新潟のメンバーも現場の復旧作業に向かうことになり、私も参加しました。
通信インフラは、きちんと機能している状態が「当たり前」です。しかし被災地では、「当たり前」の状態に戻すことが非常に困難でした。被災地の通信ビルに寝袋を持ち込み、みんなで雑魚寝をしながら、「とにかく通信を守る」という想いで作業に取り組みました。
震災から少し経ったとき、携帯電話がつながった人から「ありがとう」と声をかけていただいたのを覚えています。普段は一般の方からお礼を言われることのない仕事ですが、自分が人の役に立っていることが実感できうれしかったです。

経験の積み重ねが、
大きな事故を防ぐ。

新潟の6年間で保守・維持管理業務を一通り経験し、やっと一人前になったと思っていたら、FOCに異動し、監視業務を覚えることになりました。大変でしたが、ワクワクする気持ちのほうが大きかったですね。勉強して知識を蓄える努力も必要ですが、経験に勝る学習はありません。いざというときにも、役立つのは経験の積み重ねだと思います。
オペレーションセンタでは、電源設備などに異常が生じると、警報が出るシステムになっています。でも実際には、警報より前に、小さな異変がモニターや数値に現れることがあります。この小さな異変に気付くことができれば、大規模な故障を未然に防ぐことができます。それに気づけるかどうかを左右するのは、経験の量だと思います。自分にはまだそれだけの経験はありませんが、さまざまな現場で経験を積ませてくれた会社に感謝しながら、さらに実力を付けていきたいと思っています。
社員を大切にする企業とは、福利厚生の充実はもとより、成長する場を用意してくれる企業だと思います。「自分の力を試したい」という意欲のある方と、ぜひ一緒に働きたいですね。

1日のスケジュール

09:00
メールチェック。業務開始。宿直明けの担当者から引き継ぎを行う。
09:30
監視業務開始。警報発令時は対応。
11:30
昼食。
12:30
午後の監視業務を開始。
16:45
宿直の担当者に引き継ぎを実施。
18:00
退勤。

キャリア

1年目
新潟支店へ配属。電力設備の保守・維持管理を学ぶ。
2年目
OJTで半年間、設計を学ぶ。
3年目
新潟県内での異動。人数の少ないエリアでの業務を学ぶ。
7年目
さいたま新都心のファシリティーズオペレーションセンタ(FOC)で監視業務に携わる。
現在

学生時代に学んだことで仕事に役立ったことはありますか?

電子工学を学んでいたので、電気の知識は役に立っていますね。新しい技術に触れるとき、最初の理解力は高いと思います。とはいえ仕事の内容は多岐にわたるので、電気系の知識だけで業務が成り立つわけではありません。機械系や数学系出身の同僚も活躍していますし、就職してからの努力や経験が大きいと思います。

関東・甲信越で働いていて良かったことを教えてください。

長野県出身なので、帰省しやすいエリアなのはうれしいですね。都心は重要な通信を担っているビルが多いため、大規模な案件の経験を積めるのも良いところです。

お気に入りの仕事道具を教えてください。

ブルーライトカットの眼鏡を使っています。パソコンの画面を見ている時間が長いので、疲れ目対策に購入しました。日勤だと7時間ほど、モニターをくまなくチェックしなければならないので、眼精疲労には気を付けています。

オフの日の過ごし方を教えてください。

冬場はよくスノーボードに行きます。他のことを考えずに集中できるので、ストレス発散になります。関東は交通アクセスが良く出かけやすいですね。
音楽のライブも好きです。フェスに行って仮設のエンジンを見ると、出力がどれくらいなのか気になって計算してしまうことも。職業病ですね。

入社後に言われた言葉で、一番うれしかったものを教えてください。

トラブル処理をした取引先からの、「大きな事故になる前に対応してくれて助かった」という言葉です。電力設備の保守・維持管理や監視の仕事は、表に出ることのない、いわば縁の下の力持ち。とはいえ社員はみな、社会の土台を守るという気持ちで仕事に取り組んでいます。自分たちの働きを認めてもらえたことが、とてもうれしかったです。