災害の学びを、
後輩につなぐ。

NTTファシリティーズ北海道
札幌事業部 オペレーション&メンテナンス部

※インタビュー当時の部署

日川 楓

HIKAWA Kaede

2016年新卒入社
電気電子工学科 卒

通信を止めない
北海道胆振東部地震で
実感した使命。

NTTファシリティーズ北海道には大きな使命があります。それは「北海道エリアの通信を止めない」ということ。この使命を実感させられたのが、北海道胆振東部地震の経験でした。
震源地となったのは、私が勤務する苫小牧市の隣の厚真町でした。地震発生後に呼び出しを受け、私もすぐに会社へ。当社のビルでも停電が起きていたため、2時間かけて電源の復旧作業を実施しました。
私の平常時の仕事は、苫小牧エリアにある通信ビルの電力設備の保守・維持管理や、設備の更改提案などです。担当しているビルが120棟ほどあるのですが、このときは北海道全域で停電が発生したため、災害対策本部の指示を受け、重要な施設を優先して給電活動を行いました。自分たちが通信設備に電力を供給しなければ、地域の方々の生活に支障が出てしまう。そう考えると、大きな責任を感じました。
震災の後、地域の方々から、何度も感謝の言葉をかけていただきました。私の親も苫小牧に住んでいるため、電話がつながったことをよろこんでくれました。この仕事をやっていて良かったと感じたのと同時に、「通信を止めない」という使命の重みを痛感した出来事でした。

太陽光発電事業に引かれ、
NTTファシリティーズ
北海道へ。

建築の仕事に興味を持ったきっかけは、子どものころ、大工さんが実家に倉庫を建ててくれたことでした。中でも建物の設備に関心を持ち、高専の電気電子工学科へ進みました。
電気について学ぶ中で、興味を持ったのが太陽光発電でした。パネルを設置するだけで、クリーンな電気をつくれる仕組みが面白いと思ったからです。卒業研究では、天候に左右されず、安定的に太陽光発電を行う方法を研究しました。
就職活動では、自分の研究が活かせそうな会社を探しました。NTTファシリティーズグループは、これまでも率先して太陽光発電事業に取り組んできた会社。発電所の構築から保守、お客様への提案まで、幅広い業務が経験できそうだと考え、第1志望に選びました。
会社説明会では、母校の先輩が多く働いていることもあり、気軽に話を聞くことができました。選考は緊張の連続でしたが、自分の想いを伝えることを心掛けました。面接のとき「緊張しますね」と話した学生と、現在も同期として仲良く働いています。

1年目の台風の経験が、
地震に立ち向かう自信に。

入社後は函館の営業所へ配属になりました。電力設備の保守・維持管理を担当していたのですが、配属の2カ月後に台風が直撃。樹木が送電線を切断する事故が起き、複数のビルで停電が発生しました。私も緊急の呼び出しを受け、移動電源車でお客様のビルへ給電に向かいました。高速道路も利用できない中、道南エリアを駆け回ったのを覚えています。
現場へ出るときは、先輩社員と2人組で行動します。このときは初めての災害対応だったため、先輩社員の指示に従い、運転などのサポートをすることしかできませんでした。先輩社員は緊急時の対応が頭に入っており、現場のトラブルにも落ち着いて対処していました。
このときの経験が教訓になり、2年後の北海道胆振東部地震では、本部への連絡や給電作業などを、前回よりも冷静に行うことができました。振り返ってみると、台風の災害のときに先輩社員の対応を見ていたことで、模範となる「落ち着いた行動」を意識することができ、目の前の作業に集中できたように思います。

災害の経験と学びを、
後輩にも伝えたい。

現在は入社3年目。まだ半人前ですが、お客様と接するときはNTTファシリティーズ北海道の代表です。自分で判断する仕事も増えてきたため、年次とは関係なく責任感を持ち、お客様に信頼していただけるような行動を心掛けています。現場の作業でも自分が主導する役割を果たせるように、「第三種電気主任技術者」の資格取得の勉強にも力を入れています。
最近はリクルーターとして、母校の学生たちにNTTファシリティーズ北海道の魅力を紹介することもあります。当社には優れた技術を持つベテラン社員が多く、技術の継承もきちんと行われているため、入社後に実務のスキルを身に付けることが可能です。またワークライフバランスの観点でも、残業が少なく、有給休暇もしっかり取ることができます。事前に先輩社員に伝えておけば、仕事が滞らないようにきちんとフォローしてくださいます。お互いにフォローし合う仕組みが、社内に築かれていると思います。
これから入社する後輩には、2度の災害を経験した立場から、「通信を止めない」という使命の大切さをきちんと伝えたいです。そして一緒に北海道の暮らしを守っていきたいと思います。

1日のスケジュール

09:00
ミーティング。メールチェック後、作業スケジュールを確認する。
09:30
保守業務のため外出。現場まで片道3時間かかることも。
12:00
昼休み。昼食は妻のお弁当。
13:00
作業。移動距離が長い日は、移動中に報告書を作成。
17:00
帰社。翌日の作業の準備。
17:30
ミーティング。
18:00
退勤。

キャリア

1年目
オペレーション&メンテナンス担当として函館の営業所へ配属。NTTビルの電力設備の保守・維持管理に携わる。
3年目
オペレーション&メンテナンス担当として苫小牧の営業所へ異動。
現在

学生時代に学んだことで仕事に役立ったことはありますか?

高専ではいろいろな装置に触れる機会があります。入社後、学生時代に使った装置が現場に設置されていたことがあり、その装置はすぐに使うことができました。また「第三種電気主任技術者」の資格取得にも取り組んでいるため、勉強の際には高専で学んだ知識が役立っています。

北海道で働いていて良かったことを教えてください。

今年の春から、地元に近い苫小牧の営業所へ配属になりました。親しい人たちの暮らしの安心に貢献できていると考えると、これまで以上に働きがいを感じます。また恩師である高専の教授の自宅も近くにあるため、恩師の期待を裏切らないようにがんばろうという想いも強くなりました。

お気に入りの仕事道具を教えてください。

磁石付きのペンライトです。光が届かない装置の中などを点検するとき、普通のライトでは片手がふさがってしまいますが、磁石付きのライトを壁などにくっつければ両手が使えます。先輩社員に薦められて以来、私も愛用しています。

オフの日の過ごし方を教えてください。

休日は妻と過ごしています。買い物に行ったり、温泉に行ったり、スポーツを見たり。苫小牧はアイスホッケーが盛んなので、よく見に行きますね。また花見やバーベキュー大会で、会社の同僚たちと交流を深めることもあります。

入社後に言われた言葉で、一番うれしかったものを教えてください。

1年目のとき、担当していた函館エリアを台風が直撃しました。樹木が倒れたため送電線が切れてしまったのですが、移動電源車で給電を行い、通信を守り抜くことができました。このとき、お客様が直接「ありがとう」と感謝を伝えてくださいました。言葉にできない達成感があったのを覚えています。