静岡支店 オペレーション&メンテナンス担当
(沼津) 主査
※インタビュー当時の部署
MIYAO Yusuke
2008年新卒入社 東海エリア採用
工学部 情報工学科 卒
この会社で経験した最大のイベントが、2016年の伊勢志摩サミットです。各国の首脳が一堂に会するため、有事の際も連絡が取れるよう、絶対に通信を維持しなければなりません。仮に災害が起きても、通信設備への電力供給を続ける必要があります。そのためのスタッフの人員配置を、私がプランニングしました。
2000年に沖縄、2008年に洞爺湖でサミットが開かれましたが、東海での開催は初めてでした。当然、周りにもサミットの仕事を経験した人はいません。ゴールが見えない手探りの中で、NTTグループとの折衝を2~3カ月かけて行いました。
万全の準備のうえで迎えた、サミット当日。通信が途切れることはなく、無事に本番を終えることができました。世界規模の大舞台で、ゼロからスタートした仕事を最後までやり遂げられたことは、自分にとって大きな自信になりました。
情報工学科の出身で、就職活動ではIT、インフラ、システム系などさまざまな会社を検討しました。そんな中で、先輩から「エンジニアは激務のため、会社を辞める人が多い」という話を聞き、自分は長く働ける会社を選びたいと思うようになりました。
では長く働ける会社とはどんな会社でしょうか? 経営基盤が安定していることや、休みが取れることも大切です。でも私にとっては、幅広い分野を経験しながら働けることがもっとも重要でした。同じ業務を続けるだけでは飽きてしまいますし、自分の成長にならないと思ったんです。NTTファシリティーズは、建築とエネルギーを同時に手がけており、非常に広い業務領域を扱っています。また経営基盤の強さや有給取得率の高さから考えても、自分が求める「定年まで40年働き続けられる会社」にぴったりマッチしていました。
入社してからは、思っていた通り、現場の保全作業から設計、監視業務までさまざまな仕事を担当することができました。ただどんなに分野が幅広くても、この会社の仕事のやりがいは「東海の通信を止めない」という一点に尽きます。どの部署へ行っても、通信を守ることが最優先。設備の故障や通信の停止が起きないこと、つまり「何もない平和な日常」を守ることが、私たちの一番の仕事です。
入社からの11年間を振り返ってみたとき、もっとも成長を感じられたのが、ファシリティ事業部にいた4年間でした。ファシリティ事業部は、愛知、岐阜、三重、静岡の東海4県の現場保守の統括を行う部署。東京から受けた指示を各県へと伝達し、フィードバックがあれば取りまとめて東京へと報告します。と言っても、ただ指示を右から左へ流すのではなく、お客様、東京の本部、各都道府県の担当者など、それぞれの立場の要望に耳を傾けなければなりません。たとえば、1つの作業指示に対して、ある県からは「3日でできる」、別の県からは「1週間かかる」と返事が来ることがあります。この場合は、それぞれの担当者の考えを聞いたうえで、いつを納期にするのが適切かを考える必要があります。
ファシリティ事業部の仕事では、常に先回りしてリスクを考えながら、さまざまな人の視点で物事を考えることが大切です。私は1つのことに集中すると視野が狭くなってしまいがちだったのですが、この事業部での経験を経て、多角的な視点を持つことができるようになりました。
現在は静岡県沼津市の支店へ異動し、現場業務の取りまとめや稼働調整を行う毎日です。入社11年目を迎えても、まだ経験していない業務や、学べる分野がたくさんあります。またたとえ同じ部署でも、ポジションによって役割は異なります。成長したいという意欲があれば、この会社にはいくらでも学ぶ機会があるんです。
現在の目標は、自分一人で、ビルの設計から保守まであらゆる業務を担えるようになること。もちろん仕事はチームでやるものなので、本当に一人でビルが建てられるわけではありません。とはいえこの会社には、それくらいさまざまな技術や知識を身に付けられる環境があります。NTTファシリティーズは、さまざまな角度から自分を高めたい人にぴったりの会社だと思います。
※ MaRIA:NTTファシリティーズが開発した、情報通信システム用の電源・空調装置を監視・制御するオペレーションシステム。
直接の関係はありませんが、大学時代から日常的にパソコンを扱ってきたことが仕事でも役立っています。ちょっとしたショートカットキーを知っているだけでも、仕事の効率は大きく変わります。Excelに自作のプログラムを入れれば、手間のかかる入力作業をあっという間に終わらせることもできます。
どの支店に配属されても、名古屋から通勤できることです。新幹線通勤も認められているので、引っ越す必要はありません。私も将来は名古屋に住むつもりです。こうした将来設計の立てやすさは、長く働き続けるための大切な要素だと思います。
とある国内ブランドの多機能ペンです。ペン1本の中に、黒、赤、青の3色ボールペンとシャープペンが入っているものです。現場だと鉛筆を使う場面も多いので、シャープペンが入っているのがポイントですね。長く愛用しており、目を閉じたままペンを当てる「利きボールペン」ができるほどです。
今は子育てに専念しているので、休日はもっぱら子どもたちのために使っています。水族館や美術館、花火大会など、いろんな場所に出かけて遊んでいます。ただ休日はどこも混んでいるため、小さな子どもと出かけるのはひと苦労。空いている平日を狙って有給休暇を取るようにしています。
具体的な言葉ではありませんが、先輩からの何気ない声かけにいつも助けられています。仕事のちょっとした場面で「これは大丈夫?」と確認してもらったり、「こうした方がいいよ」とアドバイスをもらえたり。こうした先輩の言葉から学ぶことはとても多いです。