お客様のための
設計。

関西事業本部 エンジニアリング&コンストラクション事業部
エンジニアリング部 設備部門 第二設計担当

※インタビュー当時の部署

二宮 梢

NINOMIYA Sho

2011年新卒入社 関西エリア採用
理工学部 機械工学科 卒

クリーンエネルギーの
仕事がやりたい
人事部に手紙を送った
就職活動。

大学に入学後、授業でクリーンエネルギーに興味を持ち、関係が深そうな熱工学の研究室を専門に選びました。研究室では、木くずや食品廃棄物など、生物由来の原料で電気を起こす「バイオマス発電」について学びました。
就職活動でもクリーンエネルギーに関われそうな企業を受けたのですが、機械工学科は専門外と見なされてしまい、なかなか相手にしてもらえませんでした。途方に暮れていたとき、「クリーンエネルギーの仕事がやりたい」と手紙を書いていくつかの企業の人事部に送ってみたところ、すぐに連絡があったのがNTTファシリティーズでした。採用課長が自ら電話をかけてくださり、「当社が造った設備を見学に来ませんか?」と誘っていただきました。なんて温かい会社なんだろうと感激し、それからはこの会社しか就職先に考えられなくなりました。

念願だった太陽光発電
システムの構築に挑戦。

初任地は滋賀県の守山市。そこで携わることになったのが、当時マスコミにも取り上げられていた「市民共同発電所」でした。これは市民の出資や寄付で資金を賄い、小規模ながらもクリーンなエネルギーを実現しようというもの。支店長に「クリーンエネルギーがやりたくてNTTファシリティーズに入ったので、チャンスをもらえませんか」と直談判したところ、「いい仕事がある」と担当させてもらえることになりました。
私たちの業務は幼稚園の屋根にソーラーパネルを取り付けるというもので、私は現場代理人(現場監督)の立場を任せてもらいました。調査や準備の際は、連日、真夏の猛暑のなか屋根に登って作業をしました。太りやすい体質なのですが、このときはどれだけ食べても太らなかったですね(笑)。
パネルの搬入にも苦労しました。初めは設置場所の近くまでトラックで運ぼうとしたのですが、運動場の土が軟らかすぎて、トラックが中に入れませんでした。支店に帰ってどうすれば良いかを話し合い、人力で搬入することに決めました。みんなで汗だくになりながらパネルを運んだのを覚えています。
他にもさまざまな作業を重ね、ついに発電容量28キロワットほどのソーラー発電施設が完成しました。望んでいた仕事をやり遂げたことで、大きな達成感を味わいました。先輩に「お前、最近キラキラしてるな」と冷やかされたりもしましたね。完成時に、支店長から「お前にしかやり通せなかったと思う」と言ってもらえたのも印象に残っています。

設計業務の魅力は
お客様の立場で最善な
提案ができること。

現在は大阪で、エンジニアリング部の設備部門に所属し、データセンターの電力設備設計を担当しています。データセンターは、データ通信やインターネットサービスなどを提供するために、サーバーなどを設置して運用する施設。ここがダウンしてしまうと、パソコンやスマホからWebサイトやアプリにアクセスできなくなり、一般の人の暮らしにも影響が出てしまいます。データセンターに電源を供給している電力設備は、信頼性や災害への強さを、特に意識して設計しなければなりません。
この仕事の良いところは、ご発注いただいたお客様やその先のユーザーのためにどうすべきかを、お客様と同じ視点で考えられることです。自社製品を製造している会社なら、他社製品のほうが良いと思っても、自社の製品を勧めなければならないこともあるでしょう。一方、私たちは「どうすれば信頼性が増すか」「どうすれば保守・点検が楽になるか」「どうすれば使用電力を減らせるか」といった点をお客様の立場で考え、仲間と議論し、提案することができます。今後もお客様の視点に立って、電力設備の設計をしていきたいです。

充実した福利厚生で、
子どもが熱を出しても
大丈夫。

NTTファシリティーズは、福利厚生もとても充実しています。入社したときは、有給休暇が取りやすいことにも驚きました。しかも1時間単位で取れるんです。娘が2人いるのですが、まだ幼く、体調不良も日常茶飯事です。先日も上の娘が熱を出したので、上司に「1時間休みを取ります」と電話を入れ、有給を取りました。私は仕事が大好きですが、家に持ち帰ることはありません。家族の時間を大切にできるので、今の環境にはとても感謝しています。

1日のスケジュール

09:00
事業部全体での朝礼。
09:30
案件ごとに設計内容の審議会。
12:00
昼休み。同僚と会社周辺でランチ。
13:00
打ち合わせ。担当案件に対して先輩からアドバイスをもらうことが多い。
15:00
図面・提案書などの作成。
19:30
退勤。

キャリア

1年目
滋賀支店配属。電力・空調設備の保守点検、太陽光発電システムの構築・提案業務など。
5年目
大阪の設計部署に異動。マンション電力サービスの提案・設計業務、データセンターの設計業務に携わり、現在に至る。
現在

学生時代に学んだことで仕事に役立ったことはありますか?

大学時代は、バイトやサークル活動に明け暮れていました。とはいえ振り返ってみると、人との付き合い方を学ぶ大切な時期だったと思います。技術部門といえども、いろいろな関係者との交渉が欠かせません。大学時代に培ったコミュニケーション力が役に立っていると感じることは多いです。

関西で働いていて良かったことを教えてください。

関西には規模の大きな電力設備が必要な施設がたくさんあります。この会社では東京に行かなくても、大規模プロジェクトなどの業務に携わることができます。私は大阪生まれ大阪育ちの一人っ子。就職活動でも関西を離れることは考えませんでした。

お気に入りの仕事道具を教えてください。

フリクションのボールペンです。設計業務に携わるようになってから、図面や資料を確認する機会が多くなりました。慣れない作業でもあるので、書いては消し、書いては消しを繰り返し、試行錯誤しています。その時間もまた楽しい時間で、これまでに替え芯を何本も交換しました。

オフの日の過ごし方を教えてください。

子どもが小さいので子育てに専念しています。マイホームを購入して、パパ友・ママ友の付き合いの輪もできました。最近はお互いの家で、順番にBBQをしています。
子どもができる前は、妻と2人で嵐山や伏見などをよく回っていました。小さな範囲の中で文化財と自然を見られるのは、関西ならではの楽しみだと思います。

入社後に言われた言葉で、一番うれしかったものを教えてください。

幼稚園のソーラーパネルを設置し終えたとき、上司に言われた「お前にしかやり通せなかったと思う」という言葉です。上司や先輩が自分の仕事を見てくれていることが分かると、難しい案件にも安心して挑戦することができます。関西エリアはそれができているので、問題にぶつかっても自分1人で抱え込むことがないんです。