ソリューション本部
Fグリーンタスクフォース
プロジェクトマネジメント担当
※インタビュー当時の部署
ABE Katsuya
2014年新卒入社 全国採用
システム情報工学研究科
構造エネルギー工学専攻 修了
高校時代に温暖化などの環境問題に興味を持ち、大学では電気、化学、熱力学などのエネルギー工学について幅広く学びました。研究室では燃料電池の発電率向上のための部品の改良を行っていたのですが、研究の一環として自治体と協働したスマートハウスの実証実験にも加わりました。この取り組みは地元紙にも取り上げられ、注目を集めました。
もともとこの分野を志すにあたって「人の役に立ちたい」と考えていましたが、このような経験から「研究成果は社会で形となることではじめて役立つ」という想いを強くしました。就職活動では地球環境問題に取り組んでいる会社を複数受けましたが、その中でもNTTファシリティーズは太陽光発電所の構築において突出した実績があり、研究成果が実社会に還元されていることが入社の決め手となりました。
入社1年目には現場で電力設備の保守・維持管理業務を、2年目には設計業務を経験した後、3年目以降はさまざまな形で太陽光発電に関する業務に携わっています。昨年からは台風の被害を受けた太陽光発電所の復旧工事を担当しています。
スマートシティやスマートコミュニティというと、デスクワークが多いというイメージを持っていました。しかし、実際に発電所を造るとなると、調査のために現場に足繁く通うなど、泥臭いことを地道にやらなければうまくいかない、ということを実感しています。私は設計者という立場ですが、設計以外にもお客様や協力会社、保険会社との折衝など、やるべき業務は多岐に渡ります。多くの関係者と仕事をしていく上で、現場のことを理解していなければ話になりません。よく三現主義*といいますが、そういった意味でも1年目から現場を経験できたことは、現在の業務に活かされていると思います。
*三現主義…問題解決は机上の空論ではなく、「現場」「現物」「現実」という3つの「現」を重視して行わなければならない、という考え方のこと。
NTTファシリティーズは研修制度が充実しており、業務上必要な資格の取得も積極的に後押ししてくれています。私たち技術系の社員の仕事には電気の知識が欠かせないため、その基礎を網羅できる資格として、電気主任技術者の取得が奨励されています。
電気主任技術者は第三種に始まり、第二種、第一種まであります。業務上必要とされているのは第二種までですが、私は「とことん突き詰めてみたい」という気持ちから第一種まで取得しました。本当に細かな技術的な部分についても、背景から理解できるようになったと思います。
学生時代に電気のことを勉強していたと言っても、いざ仕事で実践するとなると分からないことがたくさん出てきます。こういった資格取得はもちろん、NTTファシリティーズには豊富な知識と経験をもつ先輩社員が大勢いるので、分からないことがあっても、質問すればすぐに的確なアドバイスをもらえます。
この7月から新たに「Fグリーンタスクフォース」というプロジェクトにアサインされました。
ご存知のように、2015年には国連サミットで持続可能な開発目標(SDGs)が採択されたり、パリ協定締結により温室効果ガスの具体的な削減目標が各国に課されたりと、脱炭素社会に向けた世界的な枠組みが整備されています。このようなグローバルな動きを受け、ESG投資が拡大していることから、事業運営に必要な電力を再生可能エネルギーで調達したいという民間企業のニーズも増えています。
そこで、NTTファシリティーズはグリーン電力をより普及させるために、「太陽光発電所を造る」だけではなく、そこで発電された「グリーン電力を提供する」事業を展開しようとしています。これによってお客様は初期投資や維持費用を負担せずに、利用量に応じた電気料金を支払えばいいので、よりグリーン電力を利用しやすくなります。
新しいことに挑戦する難しさもありますが、楽しんで取り組みたいと考えています。
環境問題に取り組みたいという想いから、エネルギー工学の道を選びました。また、スマートハウスの実証実験などを通じて身につけた「社会にどう還元していくか」という視点も役に立っていると思います。
『電気設備の技術基準』です。法律に基づき、安全な設備を造るための辞書のようなもの。設計の際は手元に置いて何度も参照しています。
筋トレして心身ともにすっきりさせています。ほかには普段の仕事で関わらないようなジャンルの本を読みます。