コープ環境サービス様では、持続可能な社会に貢献するための省エネや再生可能エネルギーの積極的な活用が盛り込まれた「ビジョン2020」を策定。そのビジョンに基づき、2013年から太陽光発電事業が始まり、現在20カ所の太陽光発電所を設置しています。
　「もともと食品廃棄物処理でバイオマス発電を行うなど、コープこうべとして未利用エネルギーの活用を行ってきた。国際協同組合の決議を受け、それらを加速するため、太陽光発電に取り組むことになった」とコープ環境サービス代表取締役の粟井眞司様。2014年9月には2.6MWの出力を持つ自社のメガソーラー施設「三木三津田発電所」（兵庫県三木市）が発電を開始しました。

　順調に太陽光発電施設が増えていく中で、課題となっていたのがそれら施設の管理。「施設が10カ所を超える頃から、人事異動で担当が変わる度に引継ぎが大変になるということが気になり始めた」とエコソリューション事業部の島田荘史様。
　サイト毎に異なる施工業者は保守メンテナンスを行う部署がなく、故障時にスポットで対応する体制。「万一を考えると、一元的な管理をできていないことが対応の遅れにつながることは予想できた」（島田様）。
　「太陽光発電所は、いずれパネルの交換などは必要になるだろうが、それまでは特に手を加えなくてもいいと考えていた」と苦笑する粟井様。当時は太陽光発電所の具体的な保守運用方法の知見がなかったため、点検の必要性について判断できなかったといいます。

　時期を同じくし、NTTファシリティーズから保守に関する提案を受けました。「実績、ノウハウがあることは分かったが、コスト面など疑問もあった。そこで、まず三木三津田発電所の無料診断をお願いした」と島田様。
　「その診断結果を見て驚いた」と粟井様と島田様は口を揃えます。各部の検査から、腐食状況の有無、異音や異臭など聴覚や嗅覚まで動員した点検、さらに配線の締付のゆるみなど触覚も駆使した点検までも実施していました。NTTファシリティーズでは、緊急性の高い箇所の改修提案はもちろん、将来的に断線などのトラブルにつながる恐れのある箇所や、ケーブルの敷設方法など他の工事の障害になる恐れがあるようなケースまで細かくチェック。「診断の内容は期待していた以上」「安定稼働に必要」と理解されたといいます。加えて「些細な問い合わせに対して必ず真摯に、しかも迅速に回答してくれる点でも信頼感、安心感がある」と島田様。これを機にNTTファシリティーズに保守メンテナンスを委託することになります。

　現在は、三木三津田発電所を含めた3カ所の保守メンテナンスを担当しています。「診断結果から安心して依頼できると判断した。」（島田様）。
　NTTファシリティーズに委託することで、通常の点検で未然にトラブルを回避できる可能性が高まったこと、万が一のトラブルの際にも連絡先が一元化でき、迅速な対応を可能にする体制ができました。
　粟井様は、「これからは売電だけではなく、自家消費の拡大についても検討していかなければならない」と方向性を明確にするとともに、「NTTファシリティーズには太陽光発電のみならず、ビル全体のCO₂対策やBCPなど、多方面でサポートしてほしい」と、NTTファシリティーズにさらなる期待を寄せています。