お問い合わせ

NTTファシリティーズ

メールのアイコン

CSR報告書 2018

リスクマネジメント・BCP対策の強化

自然災害をはじめとするさまざまなリスクに備え、また、有事にも揺るがずサービスを提供し続けることは、社会に対する基本的な責任です。NTTファシリティーズは、グループ横断で、リスクマネジメントとBCP対策の強化を続けています。

リスクマネジメント・BCPの仕組み

確実なリスクマネジメント・BCPを実現するには、まず、適切な対応を迅速に講じる体制づくりが大事であるという認識に立ち、トップ主導のリスク管理・有事対応体制を構築し、日々、「もしも」に備えています。

リスクマネジメント体制

NTTファシリティーズでは、事業活動上のリスク回避、サービス品質の維持に関する全社的施策、方針の決定、事故等の原因究明や再発防止策等の検討を行うため、社長を委員長とする「リスクマネジメント委員会」を2007年4月に設置しました。迅速かつ適切なリスクマネジメントを行うことにより、事業活動における損失の未然防止・最小化を図っています。

2017年度 NTTファシリティーズグループ安全大会の開催

2017年5月9日に有楽町朝日ホールにて、2017年度NTTファシリティーズグループ安全大会が開催し、社長をはじめNTTファシリティーズグループ社員のほか、NTTグループ各社および協力会社の方々あわせて約600名が参加しました。
2016年度に発生した事故の反省を踏まえ、ゼロ災害への強い意志をこめて、安全を最優先し行動することを再確認しました。

  • 安全大会の開催

    安全統括部長のプレゼン模様

  • 安全大会の開催

    参加者全員による指差呼称

災害・防災対策と事業継続計画

NTTファシリティーズ本社では、地震や台風といった自然災害などによる、事業活動への影響を最小限に抑えるため、あらかじめ手順や情報を文書化し、緊急時の対応について備えています。
2012年10月に「災害対策マニュアル」の改訂を行うとともに、2010年11月に「事業継続計画書およびインシデントマネジメント計画書」を策定し、2014年4月には内容を見直すべく、改定を行いました。

低圧移動電源車給電訓練を実施

2018年2月6日神奈川県津久井郡にて、低圧移動電源車の給電訓練及び一般公道の走行訓練を実施しました。低圧通信ビルへの給電技術習得、災害時における救済方法や150kVA移動電源車の運転技術・給電業務の技能向上を目的として実施されました。
NTTファシリティーズでは、このような訓練の他、移動電源車の並列運転訓練や一般道走行訓練などを含めて年間4種類、計7回の訓練を行っており、技術習得や技能の向上を図っています。

  • 電源車のケーブルを接続するための作業

    電源車のケーブルを接続するための作業

  • 低圧移動電源車の給電訓練の模様

    低圧移動電源車の給電訓練の模様

食料など非常用物品の備蓄

NTTファシリティーズグループでは、災害復旧作業に従事する社員の食料などを各勤務場所に備蓄しています。備蓄量は、「社員総数×30%×3日間」です。さらに、災害時の帰宅困難などに備え、3日分の水、食料などを各勤務場所に備蓄しています。

設備の安定性と信頼性を確保する取り組み

信頼性の高い設備を構築し、それを有事にも安定的に運用し続けることは、お客さまの安心・安全に直結する重要なサービス品質です。社会のインフラを支える事業者として、先進の技術と確かなノウハウを活用したファシリティづくりを多面的に推進しています。

無停電電源装置「FU-α3シリーズ」販売開始

UPS(Uninterruptible Power Supply:無停電電源装置)とは、予期せぬ停電や入力電源異常が発生した際に、電源を供給する機器(負荷機器)に対し一定時間電力を供給し続けることで、機器や機器内部のデータを保護することを目的とした装置です。
「情報」「安全」「通信環境」「生産性」など、電源異常から保護しなければならないものは多岐にわたります。そのためUPSは、使用される環境、目的、保護対象となる負荷機器等に応じて,適合した製品を選択する必要があります。
NTTファシリティーズは2017年8月、UPS「FU-α3シリーズ」の販売を開始しました。同シリーズは、従来機種の特徴でもある「装置・バッテリーとも期待寿命10年(周囲温度25℃において)」の長寿命を踏襲しお客様のランニングコストの低減に寄与すると共に、消耗部品の長寿命化によりメンテナンスにかかる費用も低減しました。さらに信頼性の高い常時インバータ給電方式を採用することにより、他の給電方式と比べ常に安定した定電圧・定周波数の電源を供給します。また、停電・復電時は無瞬断でバッテリー給電との切替えを行います。同シリーズは様々な容量に対応するため6種類のラインアップ(1.0~10kVA)を用意している点も特徴であり、これにより多岐にわたる目的・用途への柔軟な対応を実現。社会インフラの安定稼働へと貢献しています。

FU-α3のラインナップ

FU-α3のラインナップ

免震建物データセンター向けアルミ二重床『FIT Floor Lite』の販売開始

近年、通信端末の多様化や大容量高速通信化により日常的にデータを活用する機会が増えており、それらのデータを活用する上でデータセンターは重要な役割を担っています。内部のサーバー機器等は大きな地震が発生した場合でもサービス継続が求められるため、国内で新築されるデータセンターにおいては地震の揺れを抑制する免震建物(※1)が主流となっています。 これまでNTTファシリティーズは耐震建物(※2)に利用可能なアルミ製二重床FIT Floor®の提供を行っておりましたが、データセンターのトレンドにあわせて免震建物向けのアルミ二重床FIT Floor® Liteを開発し、2017年6月より販売を開始しました。免震建物については、従来のFIT Floor®で性能にあわせて調整する方法に加え、免震建物向けの二重床を選択することも可能となりました。 FIT Floor®はデータセンターに最適な架台一体型の二重床システムで、幅・奥行き方向とも様々なサイズのラックを容易に固定することができます。またアルミ製のため軽量であり、施工性と運用性に優れるという特長があります。 FIT Floor® Liteでは、これらの特長を継承しながら免震建物向けに強度・機構を見直し、さらに部材の軽量化と施工性の向上を実現しました。

  • ※1 免震建物
    地震時に免震装置が地震の揺れを吸収することで建物に地震の揺れが伝わりにくくなります。建物内部の機器について、転倒や破損などの被害を軽減することが可能です。
  • ※2 耐震建物
    地震の揺れが地面から直接伝わるため、建物が大きく揺れます。建物内部の機器についても転倒や破損などが生じる可能性があります。

「ビルマネージャ」制度の積極的な推進

近年、オフィスのIT化、ネットワーク化を背景に、情報通信ビルだけでなくオフィスビルにおいてもミッションクリティカルに対応する管理サービスの提供が期待されています。このような中、NTTファシリティーズでは、ミッションクリティカルなビル設備のリスクを常に把握し、設計・工事・保守維持管理部門を通じ確実にリスク低減の取り組みが実行されているかを常に確認する責任者として「ビルマネージャ」制度を設けています。
ビルマネージャは担当するビルごとに、個々の日常業務や設備管理業務が適切に運用されているかを確認すると同時に、システムダウン等の有事においては適切な応急措置ならびに迅速な復旧への手配を行います。
NTTファシリティーズは、ビル設備運用全般のマネジメントを担当し、有事のリスクに常に目を配るビルマネージャの育成を、顧客満足に直結する重要な経営課題と位置付け、独自の資格認定制度を設け、社員に資格取得を推進しています。2018年3月現在、1,055名がビルマネージャに認定されています。

FOC(ファシリティーズオペレーションセンタ)

地震、台風・集中豪雨、落雷といった自然災害の多発や大規模停電の発生などにより、建物や設備の信頼性を確保し企業経営をサポートするオペレーションの重要性が改めて注目されています。
NTTファシリティーズは、長年にわたってNTTグループをはじめとする全国のお客さまに提供してきた監視・保守サービスの高信頼化・高効率化を図るべく、建物・電力・エネルギーに関する多様なオペレーションサービスを融合し、トータルで提供する「FOC(ファシリティーズオペレーションセンタ)」を運用しています。

FOCでは単にお客さま設備を監視・保守するだけでなく、お客さま設備の運用全般に責任を持ち、現場から得られる監視・点検・設備データなどの情報を分析して設備マネジメントサイクルと連携した更改・改善提案につなげていくという、FM(ファシリティマネジメント)のプロフェッショナルである当社ならではの取り組みも実施しています。

緊急時やお客さま設備での万が一のトラブル発生時には、FOCから連絡を受けたサービスセンタの保守スタッフが現場に急行し、迅速かつ円滑に対処します。保守スタッフによる駆け付けサービスは、現場を支える「人の力」というNTTファシリティーズの強みを活かした万全のサポート体制と言うことができます。

FOCの「コマンダーデスク」

FOCの「コマンダーデスク」

PAGE TOP