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サステナビリティレポート2021

Theme 「文化(集団・社会?国)」の共栄

先進的でレジリエントな社会を創る

日々、世界経済は発展を続けており、それを支える先進的でレジリエント(強靭)な社会インフラへの期待も高まっています。私たちは、社会のスマート化を見据え、先進的で信頼性の高いファシリティを世界各地に提供すると同時に、自然災害やサイバー犯罪対策も踏まえた、その24時間365日の維持体制の構築に、日々取り組みます。

サステナビリティ活動の柱
  • 安全でスマートな社会づくりへの貢献
  • グローバルな事業展開による世界各地への貢献
  • 情報セキュリティの徹底
  • リスクマネジメント、BCP対策の強化
  • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 11 住み続けられるまちづくりを

活力ある未来、安心な生活基盤を、
社会の全ての人に

全ての人がより先進的で快適な生活を享受し続けることができる社会をつくること。そして、災害や脅威に揺るがぬ備えを講じ、社会の持続的発展を支えること。SDG9および11は、技術革新を通じてサステナブルでレジリエントな社会インフラを構築し続ける仕組みの世界的な実現を目標に掲げています。特に私たちNTTファシリティーズが日々つくり、守っているファシリティは、社会のさまざまな場で人々の生活を支える使命を担っており、そのさらなる進化と活躍の場の拡大は、それらの実現に貢献すると、私たちは考えています。

NTTアーバンソリューションズグループSDGsインパクトテーマの推進
インパクトテーマ?「地域の人・経済・文化をはぐくむ『共創型』の街づくりの推進」では、各地の経済振興、さらには地域コミュニティとの協働を促進するような施設づくりをお客さまと共に進めています。またインパクトテーマ?「持続可能な街づくりをめざす、先進技術を活用したインフラの構築」では、NTTグループならではの ICT 化したインフラの構築・浸透を、国内、そして海外で積極的に展開しています。
インパクトテーマ?「街を見守り続け、安心・安全な社会基盤を築く」では、NTTグループの一員として社会インフラの24時間365日安定稼働を実現する事業体制を整備し、2020年度も「万一」に備え、的確に対応しました。インパクトテーマ?「先進的でレジリエントな街づくりの実践」では、ファシリティの専門家として、ICT などの先進技術を活用し、インフラのレジリエンス向上に資するイノベーションを推進しました。

Highlight 2021 Case03

SDGs Impact Theme ?. 地域の人・経済・文化をはぐくむ『共創型』の街づくりの推進

  • 11 住み続けられるまちづくりを

各地で経済・文化の共創に貢献する、
ファシリティづくり

地域の活力の源として期待される、企業とステークホルダーの共創

 ステークホルダーが集い、文化・経済活動の推進や人材育成といった社会課題の解決に貢献するような「地域の要」をつくる。地域創生に向けたステークホルダーの協働の重要性が高まる現在、企業には、その「場」となる施設づくりと地域利用の積極推進が期待されています。これが「共創型」の街づくりの考え方です。

共創を促す街づくりを、各地で展開

 NTTファシリティーズは、大規模施設のスペシャリストとして、各地で共創型の施設の設計・実現を担い、施設の特性に沿った多彩な成果を各地で上げています。
 旧京都中央電話局跡に位置する商業・宿泊施設である「新風館」は、2020年にリニューアルしました。東西に貫通するパサージュにより、正面の烏丸通りと奥の東洞院通りを結ぶなど、地域の経済・観光の導線をも担う同施設は、歴史的建造物を活かした建物改修や文化財の保全、周囲の景観と調和した施設レイアウトなどを施し、地域のランドマークとして人々の集いの場となっています。

 ㈱島津製作所が本社のある三条工場に開設した「ヘルスケアR&Dセンター」では、2019年より、革新的技術の創出をめざした共同研究開発ラボ「KYOLABS」を常設しています。顧客や研究者などとのオープンイノベーションを推進する同施設では、共創シーンに合わせた展示コンテンツを開放的かつ秩序だったレイアウトで整えるなど、来訪者の利用を促す仕組みが随所に施されています。

KYOLABS

KYOLABS
撮影:photographer Ayami

 駒澤大学が開校130周年記念棟としてキャンパスの中央に開設し、2018年4月から運用を開始している「種月館」は、最大400人収容の大教場からゼミやグループワークなどに使用できる小教場までさまざまな規模の教場を整備する一方、産学連携事業のための施設なども備え、将来世代の育成から多組織での連携までを通じ、大学に集うステークホルダーとの共創に貢献する場となっています。
 なおこれらの施設は、利用を促進する意匠デザインの仕組みとしてのサインデザイン分野でも高い評価を受けており、2020年、それぞれ日本サインデザイン賞を受賞しました。

  • 日本サインデザイン賞は、優れたサインデザインの普及および啓発を図ることを目的として、公益社団法人日本サインデザイン協会により1966年以来続けられてきた日本で唯一のサインデザインに関する顕彰事業です
新風館 地域の結節点となる中庭の写真

新風館 地域の結節点となる中庭
提供:フォワードストローク

駒澤大学開口130周年記念棟[種月館]の写真

駒澤大学開校130周年記念棟[種月館]
撮影:㈱プライズ

Highlight 2021 Case04

SDGs Impact Theme ?. 持続可能な街づくりをめざす、先進技術を活用したインフラの構築

  • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう 11 住み続けられるまちづくりを

海外データセンター事業
高い信頼性と拡張性への挑戦

基礎インフラとして世界各地で経済を支えるデータセンター

 ICT社会の浸透、クラウドサービスの世界的普及に伴い、データセンターは今や日常生活とビジネス活動を支える基礎インフラとなっています。特に近年は経済成長の著しい新興国・中進国においても、経済活動のDX(デジタルトランスフォーメーション)が急速に進行しつつあり、信頼性があり今後への拡張性も高いデータセンターづくりに、社会の期待が高まっています。

アジアで広がる、「NTTファシリティーズのデータセンターづくり」

 NTTファシリティーズは現在、アジア各国で活況を見せるデータセンター建設へと貢献しています。NTTグループの各種データセンター建設に携わってきたノウハウをもとに、各国の地域特性や事情を考慮し、プロジェクトを推進しています。

大規模データセンターを最先端の技術で実現する、インドネシアでの取り組み

 「インドネシア ジャカルタ 3 データセンター」は、NTT Ltd.グループがジャカルタ東部の工業団地内に建設した大規模データセンターです。NTTファシリティーズのインドネシア事務所が現地企業とも連携しつつ基本設計より参画し、その設計にはNTTの先進技術やノウハウを随所に採用、高い収容能力はもちろん、低炭素性、堅牢性、そしてメンテナンス性を兼ね備えた建設を実現、2021年度の完成をめざして工事監理業務を進めてきました。

現地ニーズにきめ細かく応える、シンガポールでの挑戦

 世界有数のインターネットのハブ拠点として揺るぎない地位を確立しているシンガポールでは現在、既設の物流倉庫などを転換しデータセンター化する工法が、工期短縮、コスト低減の観点から広く採用されています。NTTファシリティーズグループのPRO-MATRIX PTE LTDは、空調・電力分野での設計・施工・保守業務で培った実力をもとに、これら用途転換型の中規模データセンターを完成させ、運用を開始しました。シンガポール政府の推進するBIM活用も積極的に取り入れつつ、納期とコスト競争力の高い建設で、同国での顧客実績を拡大し続けています。

インドネシア ジャカルタ 3 データセンター 外観イメージの写真

インドネシア ジャカルタ 3 データセンター 外観イメージ

シンガポールでの転換型データセンターの建設例の写真

シンガポールでの転換型データセンターの建設例

Highlight 2021 Case05

SDGs Impact Theme ?. 街を見守り続け、安心・安全な社会基盤を築く

  • 11 住み続けられるまちづくりを

24時間365日、ファシリティを見守り、支える

常に滞らないファシリティの維持は、社会的使命に

 近年、天災や激甚型の異常気象といった「激甚な自然現象」により、日常生活や経済活動の拠点施設が影響を受ける事例が増加傾向にあります。またICT社会の浸透に伴い、24時間365日、各種の都市インフラを滞りなく稼働させる必要性は、高まり続けています。このような中、ライフラインを守り続けるファシリティマネジメント(FM)の実現に向け、NTTファシリティーズの担う使命は大きなものとなっています。

FMの要となる、ビルマネージャおよび遠隔監視サービスの提供

 NTTファシリティーズでは、ミッションクリティカルなビル設備のリスクを常に把握し、設計・工事・保守維持管理部門を通じ確実にリスク低減の取り組みが実行されているかを常に確認する責任者として「ビルマネージャ」制度を設けています。有事のリスクに常に目を配るビルマネージャの育成を、お客さま満足に直結する重要な経営課題と位置付け、独自の資格制度を設け、現在1,200名を超える社員を認定しています。
 また、長年にわたって全国のお客さまに提供してきた監視・保守サービスの高信頼化・高効率化を図るべく、建物・電力・エネルギーに関する多様なオペレーションサービスを融合し、トータルで提供する「FOC(ファシリティーズオペレーションセンタ)」を運用しています。 FOCでは単にお客さま設備を監視・保守するだけでなく、設備の運用全般に責任を持ち、現場から得られる監視・点検・設備データなどの情報を分析して設備マネジメントサイクルと連携した更改・改善提案につなげていくという当社ならではの取り組みも実施しています。

NTTグループとしての災害復旧支援

 NTTファシリティーズは多くのNTTグループのインフラ案件に携わっており、災害発生を含む万一のトラブル発生時には、FOCを核とした復旧支援へと迅速かつ円滑に参画します。保守スタッフによる駆け付けサービスは、現場を支える「人の力」というNTTファシリティーズの強みを活かした万全のサポート体制です。
 2020年度も、令和2年7月豪雨や台風10号による風水害、2020年末から2021年年頭にかけての全国的な大雪対応、そして2021年2月の福島県沖地震といった災害が日本各地に影響を及ぼす中、各地のNTTグループ施設の対応へと迅速に参画。停電や浸水、建物被害などへの復旧支援を展開しました。これからも、FMの専門家集団ならではの取り組みを強化し、24時間365日ファシリティを見守り、支える事業を推進していきます。

FOCの写真

FOC

災害復旧の様子の写真

災害復旧の様子

Highlight 2021 Case06

SDGs Impact Theme ?. 先進的でレジリエントな街づくりの実践

  • 11 住み続けられるまちづくりを

DXを活用した、建設現場の安全化、円滑化の試み

街のレジリエンス向上に直結する、インフラづくりの現場の安全性向上

 社会インフラの建設を、安全かつ円滑に実施することは、インフラの構築・更新計画に大きく影響するだけでなく、構築されるインフラの強靭性の確保にも影響を及ぼし得る、重要な課題です。近年、建設業においても、デジタル技術を活用した業務革新「DX」が急速に浸透していますが、その大きなテーマとして、現場業務の円滑化と安全性向上へのDX活用があり、現在、企業の連携が加速しています。

業種横断で協働する、DXプロジェクト

 NTTファシリティーズは2021年2月、西日本電信電話㈱(以下、NTT西日本)、㈱竹中工務店、日本電気㈱とともに、建設現場の安全管理強化に向けたDXに関する連携協定を締結し、NTT西日本新本社ビルの建設予定地をフィールドとした作業所DXの共同トライアルを開始しました。現在、建設業界では、日本の少子高齢化などを背景に、現場の担い手不足が深刻な社会問題となっています。また建設現場にはさまざまな作業があり、 作業員の健康と安全体制を一層強化することが、業界共通の重要かつ喫緊な課題となっています。これらの諸課題を克服し、建設業のサステナビリティ経営を強化するため、DXを活用した「街づくりの現場の、イノベーション」が積極的に検討されています。中でも現在は、 ICTを活用した作業工程を導入することによる作業の効率化ならびに安全管理の強化が注目されています。
 今回の共同トライアルでは、AIカメラを用いた危険エリアの侵入検知や即時警告、エレベーターシャフト内のような危険作業箇所に対するローカル5Gと高性能カメラを用いた作業の常時監視などを実施し、ICTを用いた安全管理ひいては確実な工事監理の実施を図っています。NTTファシリティーズは工事監理の立場としてのトライアル結果分析および有用性の評価・検証を担当しています。今回の共同トライアルを通して、建設現場での有用性や利活用方法について検討し、現場業務の円滑化と安全性向上へのDX活用をさらに推進していきます。

AIカメラを用いた危険エリアの侵入検知の検証

AIカメラを用いた危険エリアの侵入検知の検証

サステナビリティテーマ「文化(集団・社会?国)」の共栄についての詳細は、PDF版117ページをご覧ください

サステナビリティレポート 2021(PDF)PDFリンク
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