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2021年10月26日

「工場向け設備オペレーション最適化サービス」の共同実証実験を開始
~デジタルツイン×AIにより、工場のオペレーション最適化を検証~

株式会社NTTファシリティーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:松原 和彦、以下、NTT ファシリティーズ)は、ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:千野 浩毅、以下、ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ)と、ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズの愛知県幸田町の工場施設(幸田サイト)へのNTTファシリティーズが提供する「工場向け設備オペレーション最適化サービス」の導入による効果や、その有用性の検証を目的に、両社共同での実証実験(以下、本実証実験)の契約を締結しました。

「工場向け設備オペレーション最適化サービス」は、デジタルツイン*1モデルを用い施設内のあらゆる機械の稼働状況と気象データ等の外部データをデータベース化したうえで、AIの高度な機械学習の活用により省エネ・省コストにつながる施設のエネルギー管理効率化や製造工程全体の最適化を行うNTTファシリティーズの提供するサービスです。

これまで冷却システムの省エネは、オペレーターの経験に基づいて行われていました。本実証実験では、幸田サイトに「工場向け設備オペレーション最適化サービス」を導入し、熱源機単体ではなく二次ポンプを含む冷水系統全体のエネルギー最適化を行うことで、工場冷却システム全体で前年に対して年間10%以上の省エネ効果(NTTファシリティーズ調べ)を見込んでいます。

NTTファシリティーズは、本実証実験を通じて、施設のエネルギー管理効率化や、最適オペレーションによる導入効果や有用性を検証します。
今後は本実証実験の結果も踏まえた上で、ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズの省エネ活動への貢献と、複数サイトへの導入拡大をめざすと共に、製造業のカーボンニュートラル実現を支援していきます。

実証実験概要

ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ株式会社 幸田サイト 概要

工場向け設備オペレーション最適化サービス 

本サービスは2020年に事業提携したMETRON SAS*2(本社:フランス・パリ、CEO:Vincent Sciandra、以下、METRON社)が各国で展開してきたプラットフォームサービスをNTTファシリティーズが日本国内で提供するものです。
施設内のあらゆる機械の稼働状況や温度、湿度、生産量の外部データ、技術者のノウハウをデジタルツインに基づきデータベース化した上で、高度な機械学習により施設内オペレーションを最適化するサービスです。従来は人間が経験に基づいて個別に判断していた産業施設内における生産設備や冷却設備、ボイラー、圧縮機等のユーティリティ設備の閾(しきい)値(品質に関わる各種温度、湿度など)設定を、AI・IoTにより最適化し省力化を実現するとともに、効率的な運用による環境負荷の低減に貢献します。
https://www.ntt-f.co.jp/service/fm/factory_operation/

〈参考〉NTTファシリティーズ プレスリリース(2020年5月29日)
「工場向け設備オペレーション最適化サービスを提供開始」
https://www.ntt-f.co.jp/news/2020/20200529.html

注釈・用語解説 

*1 デジタルツイン
設備等から様々なデータを収集し、デジタル空間上で現実と同じ設備等の状態を再現する仮想モデルのこと

*2 METRON SASについて  
METRON社は、2013年に設立されたフランスのベンチャー企業です。AIとビッグデータを活用した産業施設向け設備オペレーション最適化ソリューション「METRON-EVA Factory」を開発・提供し、ヨーロッパ、中南米、中東、アジアでサービス提供エリアを拡大しています。日本での事業展開に際し、METRON社は2020年3月にMETRON JAPAN社を設立しました。
METRON社のソリューションは、データの価値を最大化し、顧客の設備オペレーション最適化を実現するために、製紙・パルプ、製鉄、化学、硝子、食品等多くの業界の工場に導入され、既存顧客から高い評価を得ています。

https://www.metron.energy/

METRON-EVAおよびMETRONはMETRON社の商標です。

【本件に関する報道機関からのお問合せ先】

NTTファシリティーズ 経営企画部広報室
MAIL:pr@ntt-f.co.jp

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