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システム構成(図1) |
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本システムは、図1に示すとおり、TVカメラ、映像解析装置、映像モニタ及びデータ加工用PCで構成されます。また、計測結果
の再確認や事後分析のためにVTRを接続することも可能です |
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基本的な処理方法 |
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映像解析装置の基本的な処理方法は、TVカメラから動画像を取込み、新規開発のアルゴリズムである映像差分検知機能等により、監視エリアを連続的に通
過する検知対象物を認識し、計測を行います。その計測結果
を外部装置の映像モニタやデータ加工用PC等へ出力しています。 |
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映像差分検知機能 |
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本機能は、TVカメラで捉えた監視エリアを連続的に通
過する移動物体を、「大きさ」、「移動速度」、「移動方向」、「面
積」等のパラメータを組み合わせて、複数の映像フレームに表れる差分を検知する機能です。
また、影や木の葉の揺れ等の外乱要素を除去、或いは補正する機能や、混雑状況に応じて計測モードを自動変更する機能により、必要な計測精度が得られています。 |
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システムの特徴 |
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本システムの特徴は、以下のとおりです。
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入力ソースがカメラ映像であることから、設置場所等の選定時のフレキシビリティが高く、特殊なゲートやセンサー等を全く必要とせず、計測対象者に意識させない測定が可能。 |
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測定データをパソコンに転送可能で、集計処理や統計的な処理への応用が簡便。 |
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本システムの大部分は動画像とそのディジタル処理技術で実現していますので、今後の技術革新で小型化や低価格化の期待が大。 |
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利用形態 |
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様々な特徴を有していることから、来客者計測・来客動向分析が求められるコンベンションセンター、アウトレットモール、デパート、スーパーマーケット等や、機械的なカウント設備の設置が困難な美術館・博物館等の文化施設などへの利用が考えられます。 |
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