平成13年12月19日   

ラック内温度を多点で測定可能な監視システムを開発


株式会社 エヌ・ティ・ティ ファシリティーズ(代表取締役社長 布谷龍司:以下NTTファシリティーズ)は、データセンター(iDC)等に設置されるラック内の温度を多点で測定できる監視システムを開発しました。
NTTファシリティーズでは、本システムを用いてiDC等における高発熱機器の温度管理を含めた監視・保守サービスを提供するとともに、本システムとiDCファシリティ検証施設(iDCシステムラボ)でのノウハウを活かした発熱対策のコンサルティングを実施いたします。


1.開発のねらい
 インターネットの爆発的な普及とともに拡大しているiDCは、B to B、B to C、電子行政手続の拠点、リッチコンテンツ等の発信・中継基地として情報流通社会を支える最重要拠点となります。
このiDCでは、高発熱のサーバやルーターがラック内に高密度に実装されるため、これら機器からの発熱対策は大変重要です。例えば室温が設計条件を満たしていても、部屋の形状や機器の設置状況によっては、熱だまり等により機器周辺の温度が上昇し、システムダウンを引き起こすことも考えられます。また、本格的なブロードバンド化により、大容量コンテンツやストリーミングデータを収容する高発熱のストレージが設置されるセンターも増加しており、温度に対する管理はiDC事業者の大きな課題となっています。さらには、BLECビジネス等の台頭によって、オフィスビル内でもサーバやルーター等が集中して設置される環境が増加し始めており、クリティカルな発熱対策が要求されるフィールドはさらに拡大しています。
これらの背景から、当社では従来の電源・空調システムなどファシリティの高レベルな監視機能に加え、最大256点までの温度管理機能を1ラック内で構築できる監視システムを開発しました。
今後、本システムでの温度管理を保守サービスに組み入れるとともに、当社独自のiDCファシリティ検証施設(iDCシステムラボ:東京都港区)での様々な実証データをもとに、発熱対策のコンサルティングや最適な空調システムの設計をご提供いたします。
2.システムの概要
  (1)概要と特徴
本システムは、監視装置本体に温度センサを収容するセンサユニット及び多点測定ユニットを接続することで、1システムでラック内等の温度を最大256点まで収容することができます。これら温度情報は弊社カスタマセンタにて監視しますが、監視システムを構成しているネットワークにPCを接続すれば、どこからでも同じ温度情報をWeb上で簡単に確認することが可能です。
一方、本システムは、一般的な大規模iDCの電源・空調システム等を遠隔監視することができ、設備の各種警報(最大9120点収容)、計測データ等の収集・蓄積(最大1536点収容)が可能です。また、監視装置本体を組み合わせれば、最大16ビルまでを一括運用管理することが可能となります。そしてさらに、モバイル環境が整っていれば、公衆回線を利用して同じ監視情報全般をどこからでもリアルタイムで確認することもできます。
 
(2)システムの構成
本システムは、下記の機器で構成されます。
 
・監視装置本体 監視対象サイトの警報・計測情報をカスタマセンタへ転送する装置
・変換ユニット 警報及び計測情報を集約し、監視装置本体へ転送する装置
・センサユニット 温度センサを収容する装置
・多点測定ユニット センサユニットの情報を収容する装置
  図1は構成の一例です。
各ユニットは19インチラックに搭載することが可能で、1ラック内には主装置となる監視装置本体と多点測定ユニットを各1台、変換ユニットを最大10台まで収容することが可能です。また、多点測定ユニットにはセンサユニットを32台まで収容することができ、これらの1ラック内の最大構成で温度計測を最大256点、電流または電圧の計測を最大240点、機器警報を最大960点まで監視することが可能となります。
3.サービスの概要
  NTTファシリティーズでは、従来からの受配電装置、発電装置、UPS、DC POWERシステム、空調システム等の設備監視・運用管理に加え、本システムを用いたきめ細やかな温度管理サービスをご提供いたします。また、同時にこのシステムを用いた発熱対策のコンサルティングや空調システム全体の最適設計を行います。
当社では本システムと24時間365日対応のカスタマセンタさらに全国180箇所のサービスロケーションとを有機的に組み合わせることにより、障害・災害発生時にもミッションクリティカルなサービスをノンストップで提供する保守アウトソーシングサービス(ファシリティ運用管理サービス)をご提供しております。
本サービスのご利用にあたっては、お客様の監視対象サイトに各種監視ユニットを設置し、当社カスタマセンタに情報線を収容させて頂くことになります。また、ご希望に応じて、監視対象サイトに監視端末を導入することもでき、オンサイトでの監視も可能です。
NTTファシリティーズでは、全国約8,000の通信ビル、約20万以上の電源・空調システム等の運用実績に基づく高いレベルの運用管理ノウハウ及び体制を既に確立しているため、これらのサービスを短期間で提供することが可能です。
上記サービスのほか、信頼性向上、運用管理コスト低減など、お客様のご要望・システム運用に合わせた様々な形態でのサービスをご提案させて頂きます。
4.用語の説明
 
(1) ストリーミング
インターネット上でサウンドやビデオ、アニメーションなどをリアルタイムで再生する技法。
(2) BLEC
Building Local Exchange Carrierの略。オフィスビル内に交換設備を設置して、ブロードバンド通信市場をビル内から獲得しようとしているベンチャーの地域通信事業者。
本件に関する問合せ先
<報道機関からのお問い合わせ>
(株)NTTファシリティーズ
総務人事部 広報室
電話:03-5444-5112
<一般のお客様からのお問い合わせ>
コンタクトセンタ
電話:0120-72-7374
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